大人のための上質な箏時間|片山純子オフィシャルブログ

大人のための上質な箏時間|片山純子オフィシャルブログ

沢井箏曲院師範・片山純子のブログ。
大阪を拠点に関西で活動する箏演奏家。
舞台演奏と指導を通し、より美しい音と表現を目指すレッスンや、活動の記録を発信してます。

大阪を拠点に関西で活動する箏演奏家として、
演奏と指導の両面からお箏に向き合っています。

大人女性の方を中心に、

「もう一度きちんと学び直したい」
「より美しい音・表現を身につけたい」

という想いに寄り添ったレッスンを行っています。
一人ひとりの音や感性を丁寧に磨いていくことを大切にしています。

このブログでは、演奏活動の記録や舞台の裏側、上達のヒントや生徒さんの変化などを発信しています。

お箏と向き合う、豊かで上質な時間を。

▶ レッスン・演奏依頼はこちら
https://kotojunko.com
▶演奏動画はこちら
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こんにちは照れ

ブログにお越しいただき
ありがとうございますラブラブ

 

箏のこと、生徒さんとのこと、

日々の中で感じたことを、

ゆっくり綴っています。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

レッスンの時や、人前で演奏した時に、


「家では弾けていたのに、

今日は全然ダメでした」


という言葉を聞くことがあります。


その気持ちは、とてもよくわかります。


自宅で一人で練習する時と、

人前で演奏する時とでは、

緊張感がまったく違います。


レッスンであっても、

誰かに聴かれていると思うだけで

体は無意識に力みます。


いつもなら何も考えずに弾ける場所で

指が止まったり、

当たり前にできていたはずのことを

間違えたりすることもあります。


だから、


「家ではできていたのに…」


と思うのは自然なことです。


でも、少しだけ厳しいことを言うと、


本当に身についていることは、

多少緊張しても大きくは崩れません。


もちろん100%の演奏は

できないかもしれません。


それでも、体にしっかり入ったものは、

緊張していてもある程度は再現できるのです。


私はレッスンで生徒さんの演奏を聴くたびに、


「あ、この方はたくさん練習してきたな」


とか、


「ここはまだ指が覚えきれていないな」


ということを感じています。



たとえ緊張で

思うように弾けなかったとしても、

その前の練習の積み重ねは

演奏の中に表れます。


逆に、


「家では弾けていた」


と思っていても、

実際には間違えずに通せただけで、

本当の意味で定着していなかった

ということも少なくありません。


これは決して悪いことではありません。


むしろ、多くの人が通る道です。


私自身も何度も経験してきました。


大切なのは、


「家で弾けたから大丈夫」


ではなく、


「どんな状況でも再現できる

ところまで身についたかな?」


と考えることです。


録音をする。


動画を撮る。


家族や友人の前で弾く。


レッスンで弾く。


小さな発表の機会を作る。


そうやって少しずつ

緊張する環境を増やしていくことで、

本当の意味で弾けるようになっていきます。


だから、

レッスンでうまく弾けなかった日が

あっても落ち込む必要はありません。


それは失敗ではなく、


「今の自分がどこまで身についているか」


を知るための大切な確認作業です。


家で弾けることと、人前で弾けること。


その間には大きな差があります。


でも、その差に気付いた時こそ、

本当の上達が始まるのだと思います。


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 一音ずつ音を整え、

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本番まで、あとわずかとなりました。


ここまで重ねてきた時間が、

少しずつ、ひとつの形になろうとしています。


それぞれが向き合ってきた音。


ひとりで積み重ねてきた時間と、

仲間と音を重ねる中で見えてきたもの。


そのどちらもが重なり合って、

今の音があります。


思うように揃わなかった日もありました。


何度合わせても

届かなかったフレーズもありました。


けれど、

その一つひとつを越えてきたからこそ、

今の音があります。


あの時感じた、音がふっと揃った一瞬。


言葉では表しきれない、あの感覚。


その先にある景色を、

出演者全員で届けたいと思っています。


今回のコンサートは、

今年2月にご逝去された沢井一恵先生を偲び

開催する追悼コンサートです。


一恵先生は

演奏家として第一線で活躍される一方で、

ご主人である沢井忠夫先生の作品を

誰よりも大切に演奏し、

その音楽を伝え続けてこられました。


作品に込められた思いを深く理解し、

その魅力を次の世代へ届けようとする

先生の姿に、多くの演奏家が刺激を受け、

学び、憧れてきました。


私たちもその一人です。


だからこそ今回のプログラムは、

すべて沢井忠夫先生の作品で構成しました。


箏の新しい可能性を切り拓いた数々の作品。


そこには力強さも、繊細さも、

人の心を揺さぶる豊かな音楽があります。


そして、

その音楽を生涯にわたって演奏し続けた

一恵先生への感謝と敬意を込めて、

私たちはこの舞台に立ちます。


今はYouTubeなどで、

いつでも気軽に素晴らしい演奏を

聴くことができる時代です。


けれど、

生の演奏には少し違うものがあります。


空気の震え。


音が立ち上がる瞬間。


会場全体を満たし、静かに消えていく余韻。


その場にいる人たちと共有する、

二度と同じ形では訪れない時間。


以前、初めて生の箏の演奏を聴かれた方が、


「音を聴いたというより、

空気ごと受け取ったような感じがしました」


と話してくださいました。


その言葉が、今も心に残っています。


同じ空間で、同じ時間の中で生まれ、

消えていく音。


それは録音や映像では残せても、

その瞬間そのものは残りません。


だからこそ、

この日、この場所でしか

生まれない音があります。


沢井忠夫先生の作品が持つ力。


それを受け継ぎ、

伝え続けた沢井一恵先生への感謝。


そして、その音楽に魅せられた私たちの今。


そのすべてを込めた一日です。


もし少しでも心に留まるものがありましたら、

ぜひ会場でその時間を

共有していただけたら嬉しく思います。


【ご案内】


日時:2026年9月19日(土)

開演:13:00


会場:大阪フィルハーモニー会館 メインホール


出演者一同、

皆さまのご来場を心よりお待ちしております。



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最後の合奏練習より



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今回ご依頼いただいたのは、

企業様のパーティでの演奏です。


お食事や歓談の時間を中心に、

20分程度の演奏を2回お届けする

という内容でした。


通常でもご依頼から本番まで

1か月ほどの準備期間で

進むことが多いのですが、

今回は本番まで約2週間。


さらに編成は、

箏2面と三弦という

少し珍しい組み合わせでした。


この編成では古典曲が定番ですが、

企業パーティのような場では、

それだけでは少し重たく感じられる

こともあります。


そこで今回は、

和楽器らしい響きを大切にしながらも、

初めて聴く方にも楽しんでいただける曲を

交えたプログラムを考えることに。



とはいえ、

箏二重奏の曲は数多くあっても、

三弦を含めた三重奏となると

選択肢は意外と限られます。


最終的には、箏二重奏の曲に

新たに三弦のパートを作り、

三重奏として演奏できるよう

工夫する場面もありました。


演奏会では、自分たちが届けたい音楽

を演奏することが多いです。


けれど、イベント演奏では

主役は私たちではありません。


主役は、その場に集う皆さまと、

パーティを開催される方々です。


私たちの役目は、会場の雰囲気や

依頼者の想いを音楽で支え、

その時間をより心地よく彩ること。


そのためには、


「どんな曲なら喜んでいただけるだろう」

「歓談の邪魔にならないだろうか」

「この編成でどんな響きを作れるだろうか」


と、演奏者は本番前から

さまざまな準備を重ねています。


お客様から見れば、

当日流れている音楽は自然にそこにある

ものかもしれません。


けれど、その自然な時間をつくるために、

選曲や編曲、練習など、

多くの試行錯誤があります。


普段から幅広いジャンルのレパートリーを

増やし続けているのも、

こうしたご依頼に柔軟に対応するためです。


ご参加される皆さまの

大切なひとときを彩る音楽を

お届けできていたら嬉しいです。



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楽譜を見ながら演奏する時、

必ずついてくるのが「譜めくり」です。

誰もが当たり前にしている動作ですが、

だからこそ差が出る部分でもあります。

譜面をめくる時に起こる
「バサッ」という紙の音。

音楽の流れを妨げるようなタイミング

でのページ送り。

必要以上に大きく見える動作。

ほんの一瞬のことでも、

こうしたことが演奏全体の印象に

影響することがあります。

特に曲によっては、

譜めくりが何度も必要になることもあり、

意外と神経を使うところです。

これを避ける方法として、

暗譜してしまうという考え方もあります。
確かに手っ取り早い解決策ではありますが、

暗譜には暗譜で別の注意点もあります。

それについては、また別の機会に

書いてみたいと思います。


そのため奏者は、さまざまな工夫をしています。

たとえば、
楽譜をつなぎ合わせてページ数を減らす。
縮小コピーで見開きに収める。
最近では、タブレット端末に

楽譜を取り込む方も増えました。

方法は違っても目指しているのは同じで、
「音楽の流れを途切れさせないこと」。

譜めくりは、ただページをめくる作業ではなく、
演奏の一部でもあるのだと思います。

たかが譜めくり。
けれど、されど譜めくり。

こういう細部への意識に、

その人の演奏観が表れるように感じます。


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いよいよ本番が近づいてきました。


先日、追悼コンサートに向けた

最後の全員合奏練習を終えました。



ここまで重ねてきた時間が、

ようやくひとつの形として見え始めています。


初めて音を合わせた頃は、

それぞれが譜面を追うことに精一杯で、

音の方向も少しずつ違っていました。


けれど練習を重ねるたびに、

お互いの音を聴き合い、

呼吸を感じながら音を重ねるようになり、

今では自然とひとつの流れが生まれています。


全体の輪郭が見えてきた今、

私たちの意識はさらに細かな部分へと

向かっています。


音の立ち上がり。


ほんのわずかな間の取り方。


余韻の残し方。


たった一音の違いが、

曲の表情を大きく変える。


そんな最後の磨き上げの段階に入りました。


練習の中では、


「今の音、よかったね」


そんな空気が自然と生まれる瞬間も

増えてきました。


けれど同時に、

まだ完成ではないとも感じています。


整ってきたからこそ見えてくる、あと一歩。


そのわずかな距離を縮めようと、

一人ひとりが音と向き合っています。


今回のコンサートは、

沢井一恵先生を偲び、

その音楽への感謝を込めて

開催する追悼コンサートです。


出演者の中には

先生から直接ご指導を受けた人もいれば、

先生とお会いしたことのない人もいます。


それでも、

それぞれが先生の残された音楽に向き合い、

この日のために時間を重ねてきました。


本番の日、同じ音は二度と鳴りません。


その日の空気、その瞬間の想い、

その場に集まった人たちの気配。


すべてが重なって生まれる響きがあります。


最後の合奏練習を終えた今、

私たちは本番へ向けて

最後の一歩を踏み出しています。


9月19日(土)

大阪フィルハーモニー会館

メインホールにて


ここまで積み重ねてきた時間の先に

生まれる音を、ぜひ会場で

聴いていただけたら嬉しく思います。


その日、その場所でしか生まれない響きを、

心を込めてお届けします。


合同練習の道のりの記事は、こちら







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