大人のための上質な箏時間|片山純子オフィシャルブログ

大人のための上質な箏時間|片山純子オフィシャルブログ

沢井箏曲院師範・片山純子のブログ。
大阪を拠点に関西で活動する箏演奏家。
舞台演奏と指導を通し、より美しい音と表現を目指すレッスンや、活動の記録を発信してます。

大阪を拠点に関西で活動する箏演奏家として、
演奏と指導の両面からお箏に向き合っています。

大人女性の方を中心に、

「もう一度きちんと学び直したい」
「より美しい音・表現を身につけたい」

という想いに寄り添ったレッスンを行っています。
一人ひとりの音や感性を丁寧に磨いていくことを大切にしています。

このブログでは、演奏活動の記録や舞台の裏側、上達のヒントや生徒さんの変化などを発信しています。

お箏と向き合う、豊かで上質な時間を。

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こんにちは照れ

ブログにお越しいただき
ありがとうございますラブラブ

 

箏のこと、生徒さんとのこと、

日々の中で感じたことを、

ゆっくり綴っています。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


お箏の演奏には、

一人で自由に表現できる

独奏の魅力があります。


けれど私は、

合奏にも特別な魅力を感じています。


それは、一人では決して生み出せない音楽

があるからです。


お箏は13本の弦しかないため、

一つの楽器で出せる音域や音数に

限りがあります。


そのため、合奏では、

それぞれが異なるパートを受け持ち、

音を重ねながら一つの音楽を

作り上げていきます。


それぞれの音がぴたりと重なり、

大きな響きになった瞬間の美しさは、

何度経験しても心が震えます。


しかし、その分だけ合奏は難しい

ものでもあります。


同じパートを複数人で演奏する場合、


リズムを揃える。


音の長さを揃える。


音色を揃える。


テンポ感を揃える。


言葉にすると簡単ですが、

実際には決して簡単ではありません。


同じ楽譜を見ていても、経験年数も違えば、

感じ方や得意なことも違います。


だからこそ、

お互いの音を聴きながら歩み寄り、

自分だけではなく全体の響きを考える

必要があります。



その積み重ねによって、一つの音楽は

少しずつ形になっていくのです。


今回の追悼コンサートの合同曲でも、

まさにそんな過程を重ねています。


そんな中で、私がとてもありがたく

感じていることがあります。


同じパートを担当するメンバーが、


「もっとパート全体を揃えたい」


「より良い演奏にしたい」


という思いから、合同練習とは別に

レッスンに来てくださっていることです。


それは、

自分のためだけのレッスンではありません。


パート全体の響きを良くするため。


仲間と音を揃えるため。


本番でより良い音楽を届けるため。


その思いで時間を作り、

学びに来てくださっています。


合奏では、自分が弾けるだけでは

十分ではありません。


リズムや音色、指使い、音の出し方。


ほんの少しの違いが、

パート全体の響きに影響します。


だからこそ、


「自分ができればそれで良い」


ではなく、


「みんなでより良い演奏を作りたい」


という気持ちで行動してくださる姿に、

頭が下がる思いがします。


追悼コンサートは、

私一人の力で作るものではありません。


演奏する一人ひとりが音楽と真剣に向き合い、

仲間のために努力を重ねてくださるからこそ、

少しずつ形になっていきます。


本番まで、まだ課題はたくさんあります。


けれど、こうして支えてくださる仲間たちが

いることを、とても心強く感じています。


どんな響きが生まれるのか。


私自身も楽しみにしながら、

本番の日を迎えたいと思います。


関連記事は、こちら



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 興味がある方、ぜひ一度ご相談ください。

 

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日々の中で感じたことを、

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追悼コンサートで演奏する曲の

選曲理由で前回、

「螺鈿」について書きながら、


受け継いでいくもの、

残していくものとは何だろう、


そんなことを考えていました。



その流れの先に、

私の中では「花筏」という曲があります。


「花筏」は、

お箏をされている方なら

一度は耳にしたことがあるほど、

親しまれている作品です。


演奏会やイベントでも

取り上げられることが多く、

多くの人に愛され続けてきました。


けれど私は、この曲の魅力は

親しみやすさだけではないと思っています。


流れるような旋律。


素直で伸びやかな響き。


そして、音が消えたあとに残る静かな余韻。


一見すると穏やかで美しい曲ですが、

その美しさを自然に表現することは

決して簡単ではありません。


飾り立てるのではなく、

音そのものの美しさで聴く人の心に届かせる。


そんな難しさと奥深さを持った作品だと

感じています。


だから今回の追悼コンサートでは、

長くお箏を続けてこられた

ベテランの生徒さんたちに

この曲を託しました。


技術だけではなく、

これまで積み重ねてきた時間や経験が

あるからこそ表現できる

「花筏」があると思ったからです。


花筏とは、散った桜の花びらが

川面を流れていく様子を表す言葉です。



花は散ってしまいます。


けれど、その姿は消えるのではなく、

流れの中に美しさを残しながら、

次の場所へと運ばれていきます。


その情景は、受け継がれていくものの姿にも

重なるように感じます。


前回の「螺鈿」で、

何を残していくべきかを考えました。


けれど残すことは、

ただ守り続けることでは

ないのかもしれません。


受け継いだものを抱えながら、

それぞれの場所で響かせ、

次へと流していくこと。


「花筏」は、そんなことを静かに

語りかけてくれるように思うのです。


これまで


「矢車」で前を向く力を感じ、


「連なる」で人とのつながりを見つめ、


「螺鈿」で残していくものを考えてきました。


そして、その流れの先に「花筏」があります。


受け継がれたものは、

そこで終わるのではなく、

また新しい流れとなって未来へ続いていく。


追悼コンサートの中で

この曲を演奏することにも、

私はそんな意味を感じています。


だから今回、この曲を選びました。


この先は。個人的に、

一恵先生との思い出に深く結びつく曲から

選曲した2曲について書いてみたいと思います。


「連なる」については、こちら


「矢車」については、こちら


「ファンタジア」については、こちら


私が沢井曲に出会った経緯は、
こちらの記事で書いています。

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日々の中で感じたことを、

ゆっくり綴っています。

 

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様々な理由で、

お箏から数年離れていた生徒さんたち。


今回の追悼コンサートでは、

そんな復帰組の皆さんも

参加してくださることになりました。


再開されたばかりの頃は、


「本当にまた弾けるようになるだろうか」

「以前のような感覚は戻るのだろうか」


そんな不安が、

何よりも大きかったのではないかと思います。


久しぶりに箏に向かえば、

思うように指が動かず、

覚えていたはずの曲も

なかなか形にならない。


かつてできていた自分を知っているからこそ、

その差に胸が痛み、

もどかしさを抱える瞬間も

少なくありませんでした。



それでも、

少しずつ音を重ねていくうちに、

眠っていた感覚が

ゆっくりと目を覚ますように、

皆さんの表情が変わっていきました。


「あの曲も弾いてみたい」

「こんな曲にも挑戦してみたい」


そんな言葉が自然と聞かれるようになり、

もう一度舞台に立ちたいという思いも、

少しずつ確かなものへと育っていった

ように感じます。


もちろん、以前と同じように

すぐ弾けるわけではありません。


思うようにいかず、

自信をなくしてしまうこともあったはずです。


それでも、

その悔しさに立ち止まるのではなく、


「せっかく再開したのだから、

もう一度前へ進みたい」


そんな前向きな決意へと気持ちを

切り替えていかれたのだと思います。


今回の追悼コンサートへの

参加を決めることも、

決して簡単なことではなかったでしょう。


不安を抱えながらも、

それでも一歩を踏み出すことを

選んでくださった皆さんの思いには、

静かで強い覚悟が感じられます。


その決意は、

とても尊いものだと感じています。


本番までの道のりはまだ続きますが、

再び箏と向き合い、舞台に立とうとする

皆さんの姿そのものが、

すでに大きな力を持っています。


本番の日、

それぞれが積み重ねてきた時間や思いが、

音となって届くことを楽しみにしています。


関連記事は、こちら




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箏のこと、生徒さんとのこと、

日々の中で感じたことを、

ゆっくり綴っています。


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前回、「連なる」について書きながら、

受け継ぐことは、
託していくことでもあるのだと、
あらためて感じていました。

「連なる」の記事は、こちら
次に思い浮かぶのが「螺鈿」です。

沢井作品の中でも、
一、二を争うほどよく演奏されてきた、
いわば鉄板ともいえる作品。

私自身、舞台で演奏してきた回数も、
おそらく最も多い曲の一つです。

それだけ弾かれてきた曲だからこそ、
正直、今あえて取り上げることに
“今さら感”のようなものが
なかったわけではありません。

けれど、考えれば考えるほど、
やはりこの曲は外せないと思いました。

それは、繰り返し演奏されてきた理由が、
やはり作品そのものの力にあると
感じるからです。

華やかさと緊張感。
磨かれたような音の質感。
繊細さの中にある芯の強さ。

何度向き合っても、尽きない魅力がある。


名曲というのは、
たくさん弾かれてきたから古びるのではなく、
繰り返し弾かれてなお残るから名曲なのだと、
この曲には思わされます。

前回、託していくことについて書きましたが、
託すものがあるとすれば、
こういう作品なのかもしれない、
とも感じています。

受け継ぐことは、
ただ手渡すことではなく、
残すべきものを見極めることでもある。

そんな思いも、この曲には重なっています。

そして今回は、そんな作品を、
生徒さんたちにも弾いてほしいと思いました。

自分が何度も舞台で向き合ってきた曲を、
今度は次の世代に手渡していく。

それもまた、一つの継承の形かもしれません。

今回の選曲の中でも、
「螺鈿」は、残していきたいものを
考えさせてくれる特別な一曲です。

次は、「花筏」についても
書いてみたいと思います。

残していくことを思う時、
流れてなお残る美しさを持つこの曲にも、
また別の意味があるように感じています。

私が沢井曲に出会った経緯は、
こちらの記事で書いています。

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10年以上前、

生徒さんから勧められて読んだ

マンガがあります。


「この音とまれ!」です。


高校の箏曲部を舞台にした作品で、

当時は10巻くらいまで発売されていて、

私は出ていた巻を一気に読みました。


箏を弾く人なら

思わず共感してしまう場面も多く、

登場人物たちの成長に

胸が熱くなったのを覚えています。


作中に登場するオリジナル曲「流星群」を、

当時の若いメンバーたちと

一緒に演奏したこともありました。




あれからずいぶん時間が経ち、

私の中では少し懐かしい思い出に

なっていました。


ところが最近、

ある生徒さんが、このマンガを全巻

(今は、34巻まで進んでた!)

娘さんからプレゼントされたそうで、

読んでいるうちにとても感動し、


「先生がいつも言っていることと

同じことが、たくさん出てくるんです。

先生にも、是非読んでほしいです。」


そう言いながら、

少しずつ教室へ持ってきてくださってます。


その生徒さんは経験者として

数年前から通ってくださっています。


レッスンで指摘することに、以前は、


「そんなこと

考えながら弾いたことがなかった」


と話されていました。


音の出し方や指の動き、

楽譜を間違えないこと。


もちろんそれも大切です。


けれど音楽は、

それだけではない。


どんな音を出したいのか。


どんな景色を思い描くのか。


誰に何を届けたいのか。


そういう部分も含めて、

演奏なのだと思っています。


最近、その生徒さんは


「もっといろいろな曲に挑戦したい」

「もっと上手くなりたい」


と話されるようになりました。


そして気がつけば、

以前よりずっと長い時間、

お箏に向かうようになったそうです。


今までは、自身が出演する発表会などにも

知り合いを呼ぶ事が、なんとなく恥ずかしくて

なかなか声をかけられなかったそうですが、


「今回の追悼コンサートには、

1人でも多くの人に、

箏の楽しさを聞いてもらいたくて、

沢山の知り合いに声かけました。

友達が皆んなで来てくれるので

もっと頑張ります!」


と、話してくれました。


その言葉通り、努力を重ねるにつれ

音が変わり、

表現が変わり、

演奏そのものに深みが出てきたのです。


上達の方法はいろいろあります。


練習時間を増やすことも大切ですし、

良い指導を受けることも大切です。


でも、その前に必要なのは、


「もっと弾きたい」


と思える気持ちなのかもしれません。


心が動くと、

人は自然と行動します。


そして行動が変わると、

結果も変わっていきます。


一冊のマンガが、

そんなきっかけになることもあるのですね。


改めて、

音楽の力と物語の力を感じています。


私自身も久しぶりに読み返しています。

今読むと、10年前とはまた違う場面に

心を動かされます。



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