介護や療育など、本人のそばで一緒にがんばっている、ご家族や関係職者(支え手)の
ストレスケアをしている、カウンセリング・セラピーのことほぎです。
お店の入り口にあるものにひかれて、なんとなく店内に入ったらいつのまにかお店の一番奥までみて、
さらに気づけばレジの前にいた!なんてことはありませんか?
それは、お店の導線がよくできていたからかもしれません。
入口にあるもので興味をひきつけ、手に取りたくなったり、だんだん奥の方に視線が動いていく並べ方をしていたり。
レジの横にも手を出したくなるようなお値段もかわいい品物を置いていたりしますよね。
こうした人の動き「動線」をつくっていくことは、介護者の方や支え手の方が負担を少なく、することができます。
動線をじょずにひいていく、
ポイントのひとつがわかりやすさです。
トイレまでの道に矢印や手すりなどを配置して、動きやすくしたり、
目標までの道のり(特に視線が下がりがちなときは床)にものを置かない(気を散らさない)、
目標地点には、わかりやすいマークや言葉、お子さんの場合はアンパンマンやトーマスなど、強い魅力を感じるものを目印にするなど。
わかりやすく、動きやすい「動線」をつくっていくと、使う側にとっても、間違いが少なかったり、達成につながりやすくなります。
トイレやお風呂など、日常の動作をできたね!とほめることがやる気につながることもあります。
一方で、プライドを傷つけてしまうときもあるので、場所を教えてくださったので助かりました(ついてきてくれてありがとう)、(達成できたことは、介護者にとって)嬉しい!という反応や表情などで示した方がよいこともあります。
失敗しない確率の高いこと、怒られないこと、ほめられること、喜ばれることなど「できること」になっていくと、
抵抗も減りやすくなったり、自分からも動いていけるようになることも多々あります。
こう考えてみると、
「動線」というのは、物を動かしたりちょっとヒントを加えて、人が行動しやすくなるだけではなくて、
心の面からも、不安だったりいやだったものが、少しずつでもできるようになったり喜ばれることで、
ストレスではなくなっていく、すっきりとしていくことでもあるのかもしれませんね。
それぞれの人、それぞれのお家にあった矢印や目印があると思います。
お花やキャラクターのシール、習字などのほか、きらきらしたビーズで矢印をデコレーションしてみたり、造花をあしらってみたり、
効果があるように相手の喜ぶポイントも取り入れながら、
お家にあるものや簡単な材料で、支え手も楽しい、わかりやすく+インテリアとしての動線アイテムをつくってみるのもいいかもしれません。
目に見えるものが自分の好きなものだと、これもまた心が晴れるように向いていくことにつながっていきますよ。
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