3月は寒い日が続き桜の開花が遅れに遅れたが、ようやく花が咲いて春らしくなった。
先週土曜の花見山にて。
当社が担当する国道除雪体制も解除され、この冬も大きなトラブルもなく経過し一安心しているところだ。
ここでも何度も書いているが、建設業就労者の高齢化、人手不足で、除雪が出来なくなる地域がそう遠くない未来に出てくるように思っている。
人材の確保が急務であるが、そもそも雪があまり積もらなくなるような技術の開発、といったような大きな「発想の転換」による雪対策の必要性をずっと感じてきたのである。
以前紹介した事例はこちら。
雪を積もらせない次世代照射型融雪 | 寿建設 社長ブログ (ameblo.jp)
過日、こんなタイトルの記事を発見したので私のアンテナは反応した。
雪かき不要――自己発熱して雪を溶かすコンクリートを開発 - fabcross for エンジニア
お読みいただくと分かることだが、「温度が氷点下に近づくとコンクリート自体を自発的に暖めて、表面上の雪や氷を溶かすことのできる」のだという。
以下が掲載されていた写真。右2つが実験成果の状態なのだろう。
開発したアメリカのドレクセル大学の研究チームは
「(前略)除雪車走行や融雪塩散布の必要性を削減できる」と考え、周囲の気温が低下したときに、コンクリート表面温度を高く維持する手法の探索にチャレンジした。
という。
私が考えていたことに一致する発想である。
私は考えただけだったのに対し、こちらは実践して成果を出したのだがらそこに大きな違いがあるが。
こうした研究が進み、さらにアスファルトでも同様の技術が導入されるようになれば、除雪作業の負担は極端に減るであろう。
「働き方改革」で労働時間が制限され、就労人数が増えず、しかも新しい道路が増えている現状から考えると、開発すべき技術であると思う。
本当に可能になれば冬の稼ぎを除雪に頼っている会社さんがとても困まるだろうが、総合的に考えるとこれからの社会には必要だと私は考えている。