今日から3月。
3月になると、雪の心配が少し減る気分になるものだ。
昨冬の福島は例年にない大雪で、公共道路だけでなくあらゆる施設の除雪対応が非常に大変であったが、今年は打って変わって積もったのはほんの数日となった。
去年の大雪を受けて、特に福島市は本格的な除雪対応の体制と予算を整備したところではあったのだが。たまに降る、という地域の除雪対応は、税金の使い方も含め今後大きな課題であるのは間違いない。降って対応が間に合わないと「何をやっているんだ!」とパッシングされ、降らないのに予算を積むと「無駄遣い」と批判される(以前実際あった)のである。
毎年除雪のシーズンには、これだけ革新的技術が進化している時代なのだから道路の雪を簡単に解かす新技術が出てもいいのではないか、と思う。
何らかの装置で舗装に一定の温度を持たせる技術が出来れば、道路除雪の問題は大きく解決に向かって前進するはずである。
最新の除雪関連新技術もいろいろ情報収集しているが、今までの作業の延長線上にある、除雪用機械の進化(操作の訓練が出来るシュミレーターや、より高度な自動化など)がメインという認識である。
それは当然重要なことなのだが、建設業就労者が増えるどころか減っていき今後の除雪対応が困難になっていく状況の中、先述の通り、そもそも雪があまり積もらなくなるような技術といった、大きな「発想の転換」の必要をずっと感じてきたのである。
そんな中、先週『石川県の国道で発見された「画期的な融雪装置」がSNSで話題』というタイトルのネット記事を見つけた。
上から遠赤外線を道路に当てて雪を融かすという、今までにない装置の試験運用が大きな話題になっているというのだ。
道路上の積雪が3cm以上に達した時や気温が-2℃以下になった時にセンサーが感知し、この装置が起動するのだとか。
調べてみると、以下の技術であった。
「雪を積もらせない次世代照射型融雪」というタイトルが魅力的な、今までにないアプローチの発想だ。
まだ小さな面積での対応しか出来ないようだが、これくらい斬新な方向で道路の除雪技術に大きな変革が起こることに期待したいと思う。
個人的には国が率先して予算を投じこのような技術開発してもよいと考えている。