日本経済新聞に、野鳥好きには興味深い記事を見つけた。
シジュウカラという野鳥が、翼の動きによって「お先にどうぞ」というメッセージを伝えて、つがいの相手に巣箱(巣穴)に先に入るよう促していることが分かったのだそうだ。
指を差したり、片手を上げたり、手を振ったり、体の一部を動かすことでメッセージを伝える「ジェスチャー」は、これまでヒトや類人猿に限られた能力と思われてきたそうだが、鳥が翼によるジェスチャーでコミュニケーションをとっていることが明らかになったのは世界で初だという。
長野県北佐久郡にある森に巣箱を仕掛け、そこで繁殖していたたシジュウカラのつがい8組を対象に観察した結果、発見されたのだそうだ。
詳しくは、以下の東京大学のプレスリリースをご覧いただきたい。
シジュウカラはジェスチャーを使う―翼をパタパタ「お先にどうぞ」― | 東京大学 先端科学技術研究センター (u-tokyo.ac.jp)
以前、シジュウカラが人間のように「単語」や「文章」を使って、集団でコミュニケーションをとっているということが発見されたことを思い出した。
言葉を持つ鳥 | 寿建設 社長ブログ (ameblo.jp)
改めてその内容を見ると、この言葉によるコミュニケーションを証明した当時京都大学に在籍した動物行動学者の鈴木俊貴先生が、その後東京大学先端科学技術研究センターに移籍して今回の「ジェスチャー」も発見したのであった。
同一人物の発見なのだ。
この先生である。
鈴木 俊貴 | 東京大学 先端科学技術研究センター (u-tokyo.ac.jp)
私も以前は福島市内にある小鳥の森でシジュウカラを観察することがあったが、まったく気づかなかったどころか感じもしなかった事実。
それに比べてこの鈴木先生はどれだけ細かくシジュウカラを観察いるのか、とても興味深い。ぜひ一度お会いして話を聞かせてもらいたいものだ。
シジュウカラといえば、もう20年近く前の人間の親子における忘れられない面白い会話を思い出す。
以下、ぜひお読みください。