先日地元・福島市内にある大型店ではない書店に行って品定めをしていたところ、平積みの棚に思い入れのある文庫本を発見。
接近してみよう。
吉村昭さんの「高熱隧道」(新潮文庫)である。
装丁は新しいデザインもものだが、人気の流行作家たちの小説の中にある(もちろん吉村昭さんは大作家であるが)ことは嬉しい。
ちょっと推理小説っぽい帯であるが。
1月に人気番組「ブラタモリ」で2週に渡り黒部川第四発電所(通称・クロヨン)が紹介され、高熱隧道のことも語られたこともあって、
傾斜角47°20 | 寿建設 社長ブログ (ameblo.jp)
再注目されているのであろうと想像する。
都会の大きな書店ではなく、地方都市の小さな書店でもこうして平積みされているのだから、よっぽどの注目度なのだろう。
土木関連本のフェアで何度か置いていただいたことはあるが
「土木のこころ」の広がり | 寿建設 社長ブログ (ameblo.jp)
今回は特別扱いない単体での登場である。
これまで自分も関わってきた経緯などを踏まえてもとても嬉しい気持ちになってつい写真を撮ってしまった。
なお、この本で紹介されているのはクロヨンの前の時代、昭和10年代の黒部川第三発電所建設時の工事の話。
奇想天外トリックのような大事件も含め、圧巻の内容についての紹介は以下をご一読いただきたい。
当社の歴史の源流の一つでもある高熱隧道(当社施工は昭和30年代の新黒三)がより多くに方に認知されることに期待したい!
当時の施工中写真。
坑内、100℃と記載されている。
貴重な記録である。