人事異動と生成AI | 寿建設 社長ブログ

寿建設 社長ブログ

福島県福島市にある建設会社です。
会社や現場の取り組み、
日々の仕事や取り組みの中での
エピソードや思うことを綴ります。

現在当社では、最近話題の生成AIを業務改善に取り込めないかを試行中である。

4月からのいわゆる2024年問題の対応として、労働時間管理を現場や個人任せにするのではなく、時間削減をするためのツールを提供する必要を感じるからである。

そのツールをどう使ってどうすれば時短になる、ということを具体的に示すのが会社の姿勢だと考えている。

デジタル化もそうだが、これもその1つだ。

先日、ある新聞社の方とそんな話題になった時、すでに生成AIを業務に応用しているという話を聞いた。

毎日のように各社から新しい商品や技術を発表するプレスリリースが届くが、自社の記事にまとめる際、リリース全文の要約を生成AIに頼んでざっくりとまとめてもらって、あとは自分なりに仕上げることで手間を省けるという。

 

面白かったのは、今も解決していない手間の話。

毎年この時期になると、大手会社の人事異動の発表がある。各社それぞれの様式で膨大な量の異動情報を公表する。これを各新聞社が自社のフォーマットに入れ込むのがなかなかの手間なのだそうだ。

この人事異動情報を、簡単に自社フォーマットに取り入れることが出来ないかを生成AIに教え込もうとしているが、なかなかうまくいかないとおっしゃっていた。

確かに重要な情報ではあるが、量が多すぎて手間が半端ないらしい。

 

「必要は発明の母」、という言葉を思い出してしまう。

さまざまな作業手間を減らすツールとして活用が期待される生成AIであるが、それでも出来ないことがこのようにある。

であればそこに特化したツールを作れば新たなビジネスが生まれるということにもなろう。

「デジタル人事異動表とりまとめアプリ」、出来れば新聞社は喜ぶだろうが商売になるかどうか。

 

若いIT系の技術者の知り合いが結構いて、彼らは世の中のニーズを探している。

デジタル技術は持っているのだが、何に活用すればいいのかを模索しているらしい。

このことに限らず、困り事とIT技術者をマッチングすれば、世の中は大きく前進するような気がするがどうであろう。

 

むしろそんなマッチングアプリを作ったら売れそうだ。