当社の現場では、安全管理の手法として「高視認化」という取り組みを以前からやっている。
「視認性が高い」ということは簡単に言えば「目につきやすい」ことで、リスクのある部分などを目につきやすくすれば事故を回避する確率は絶対に高まるという考え方である。
以下、事例。
過日行ったトンネル工事の現場では、照明を使った効果的な高視認化が実践されていた。
2000m以上直進のトンネルなので100m毎に黄色い色を使って、距離感を認識させている。
この工夫だけでも長距離の移動感覚は全然違う。
前回来た時よりも色が強くてよりはっきりして、ご覧の通りより視認性が高かった。
聞けば、以前はカラーテープを巻いていたがすぐに色が褪せるので、試行錯誤の結果スプレー塗料で塗ると色が鮮やかで目につきやすく色もあせなくなるのだとか。
そこまで気を配る社員には感謝しかない。
あまりに長い距離なので、ここが中間と知らせる色。
以下、ポイント毎にそれぞれ色分けしている。
なんだかスターウォーズのライトセーバーを思いおこしてしまった。
一般の方が来ることがあれば、ある意味イメージアップにもなると思う。
以前カラーコーンの色分けの事例を紹介したが、色で区別するという発想が高視認化であるのだ。
断面が狭い水路トンネルでは、大型装置が入ると脇が暗くなってしまうので側部にLED照明を設置。
しかも時々ぶつけて損傷するのを防ぐため透明なホースの中にLEDを通したところ、ホースが光を拡散してくれるためより視認性が向上したという。改善を繰り返している姿勢がまた嬉しい。
掘削最前面である切羽(きりは)でもLED照明2台を使っているので山がよく見えている。
トンネル工事は基本暗い場所での施工となるので、このように照明を上手に使うことで安全性、施工性は大いに高まるのだ。
このように、当社の現場では社員がさまざまな工夫を実践していて本当にありがたい。
当社の改善の取り組みは以下で公開しているのでぜひご覧いただき、参考になればと思います。