当社で施工中の、あるトンネル工事は作業に使える土地がとても狭く、かなり苦労しながら工事をしている。
トンネル工事には大型の重機や車両が必要であり、規模が大きいので資機材もかなりのボリュームとなる。
狭い現場では配置も出し入れも手間が増える上、当然事故のリスクも高い。
当社では災害やヒューマンエラーを防止するために「見える化」「高視認化」を積極的に取り組んでいるところだが
この現場では4色のカラーコーンを活用して、色別に資材置場、安全通路、危険区域、駐車場、と用途に毎に区分けをするという取り組みをしている。
こちらが区別の表示。
現場では以下のように色別で区分けされている。
一目瞭然なので整理整頓もしやすく、現場も有効活用が可能となるだろう。
当然安全性も高まることになるし、見た印象もとてもよい。
また現場の使い勝手も施工が進むにつれて変わっていくので、カラーコーンだと区分けの移動も手間が少ない。
このアイデアは、数年前に見学に行った他社さんの現場で実施されていた事例がヒントになっている。
だがそれを実践するかしないかには大きな差があると私は思う。
「いい取り組みだな」と分かっていても、自社に当てはめないていないことはかなり多いはずだ。
以前教わった言葉に「TTP」というのがある。
T 徹底 T 的に P パクる、という意味。
よりよい、より安全な現場作りには、このTTP意欲を持つことも大変重要である。
ちなみに工事現場ではお馴染みの玉掛ワイヤーの点検テープ色の月別色分け(点検をしたワイヤーに色テープを巻くことで確認)も、実際のテープを引っかけて見えやすく工夫をしている。
こちらもTTPだ。