岐阜県の災害事例 | 寿建設 社長ブログ

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福島県福島市にある建設会社です。
会社や現場の取り組み、
日々の仕事や取り組みの中での
エピソードや思うことを綴ります。

安全管理の基本はシンプルで、「危険」を認識することだと私は考えている。

「危ない」と思って注意しながら慎重に行動をすれば、事故が起こる確率が相当減るであろうことはは誰にでも想像できると思う。

ところが重機が動き高所での作業などの危険の多い現場に毎日いると、人はその環境に慣れてしまい危険を感じなくなるものである。そこに心の隙が出来てしまう。

私は毎週、週初めの日に全社員にメールを送るのだが、必ずその中になんらかの注意喚起を出来るだけ実例を用いながら書いている。

社員が危険を意識し注意力を少しでも継続、持続してもらうのが目的だ。

 

「ご安全に」「気をつけて」「事故を起こさないように」という声掛けも大事だが、具体的な事例がやはり心には響きやすいと考えている。

自社での事例や、社会的に話題になった事象などを取り上げ、そこで何が発生のきっかけになったかを自分なりに整理した考えを書くことで、それぞれが自分の持ち場に置き換えて行動につなげてほしいと思うのだ。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉があるが、この「歴史に学ぶ」という部分は「去の他人の失敗から学び同じ失敗をしないようにする」という意味で、自分が直接痛い目に合うよりも事例で知ってもらうに越したことはない。

 

身近な事例がない場合、インターネットで災害事例を紹介することがあるだが、なかなか整理された情報が少ないと感じている。

言葉だけ箇条書きになった事例が多く、災害状況も1枚の簡単な絵と短い文のみで説明されていて、実態をつかみにくいことが多い。

 

先日たまたま発見した、岐阜県県土整備部HPの「事故事例集」は1事例が1ページの中で分かりやすいいイラストや写真入りで状況もよく分るような説明がされてあり、しかも工種別に情報を整理しているので探すのも容易で大変よいものであった。

現場でも扱いやすいと思い、社内でも情報共有したところだ。

 

 

こうした情報発信がもっとあると、必ずや現場の災害防止の役に立つと思う。

もし他にも利用しやすい、建設現場の災害事例の情報をお持ちの方がいれば、ぜひ教えていただきたい。