昨年友人から頂戴した、不思議なタイトルの本。
子どもである「きみ」、と「いい年をしたおっさん」である「ぼく」の会話と、20篇の詩からなる158ページの物語である。
特にデジタル時代になって、「言葉」とは何かを説明するためだけのツールになってしまっているような感覚がある。
新聞もニュースもSNSも、ほぼ説明がされている。
どんな事件であったか、政治がどう判断したか、スポーツ選手の活躍、自分の趣味、仕事のPR、すべて説明である。
今こうして書いている文章もまさに説明だ。
でも説明のつかない言葉というのもある。
と、改めて思わされた本。
よって説明のしようがない。
つまるところ、この本はとってもいい本である。
言葉だけでなく、装丁も高野文子さんのイラストもすべていい。
本棚に何冊かある、何度も開く本となるだろう。
子どもたちにも読ませたいなあ。(←これは感想)
出版社のHPより