ノーサイン | 寿建設 社長ブログ

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新聞で大変興味深い記事を発見。

昨年夏の甲子園に出場した青森県の弘前学院聖愛高校の野球部は、これまでの常識の意味での「監督」はいないのだという。選手が自分で作戦を考え、ノーサインで試合を進めるのだそうだ。

かなり大胆な考えの実践である。

この思い切った取り組みを始めた監督は、勉強のために参加した経営セミナーでのこんな言葉にショックを受けたそうだ。

「これから野球型人間は要りません。求められるのはサッカー型、ラグビー型の人材です」

 

なるほど、野球は確かに一球一球、監督の指示で試合は動く。方やサッカー、ラグビーなどは始まったら選手の判断である。

以下、記事を抜粋する。

 

競技の優劣の問題ではない。「サインで縛る」というやり方の問題なのだ。人を育てるといいながら、今まで指示待ち人間をつくり出してきただけではないか。そんな思いでノーサインに踏み切って4シーズンが過ぎた。

(中略)

ノーサイン野球がどう勝負を左右しているか「正直、わからない」と原田監督は言うが「それで構わない」とも。成果は高校の3年間ではなく、選手が社会に出てからはっきりすることだからだ。進んだ先の大学で主将になるOBが少なくなく、手応えはある。

 

目的は甲子園に出ることよりも、人間として成長するところにあるようだ。

インターネットで調べたところ、監督のこんな言葉も発見。

 

自分たちで考えて、動ける人間でないと、これからの世の中は生きていけない。働いていけない。頭を金槌でたたかれたような気分になりました。野球で人を育てようと思い、ノーサイン(の野球)にしました。

 

しかしそれで結果を出しているのだ。

いよいよ今までの価値観からの脱却が始まっていることを感じる。

われわれの業界も同じことがいえるのだろう。