卵は「物価の優等生」と呼ばれるのだと、読んでいた本の中で初めて知った。
どういうことかといえば、長年価格がほとんど変わっていないということだそうだ。
ネット検索するとこのようなグラフがあった。
確かに約30年近く横ばいである。
さらに以前のグラフも発見。
1970年からの推移もかなり安定している。
昨日も書いたが、この四半世紀だけでも何かにつけ世の中は大きく変わったと思うのだが、卵はずっと値段を維持しているというのは不思議だ。
それだけ生産が安定しているということだろうから、関係者の並々ならぬ努力の成果なのであろう。
「優等生」と称するのはちょっとニュアンスが違うように思う。
あらゆる業種が人手不足で喘いでいる中、養鶏の世界はどうなのだろうと疑問を持った。
一般社団法人日本養鶏協会のHPに「鶏卵をめぐる情勢」という資料があって、以下の表を発見した。
鶏を育てている飼養者の戸数は10年で4割近く減っているのである。
戸数なので働いている人の数はここでは分からないが、それでも結構な数だ。
「成鶏めす飼養羽数」、つまり飼っている鶏の数(であろう)はほぼ安定的な数値である。
戸数が減っても鶏の数は変わらないので、当然1戸当たり平均飼養羽数は大きく増えているのだ。
この表だけでは実態は分からないが、少なくとも減った分だけカバーされているのは間違いない。
生産性が向上されている理由を深掘りして調べてみたいものだ。