イソップ寓話にあるという「３人のレンガ職人」という話を初めて聞いた。
ご存じだろうか。
旅人が道を歩いていると、レンガを積んでいる３人の職人に出会い、「ここで何をしているのですか？」と尋ねます。
１人目は「レンガを積んでいるのさ」と答え、辛くて不公平だと考えていました。
２人目は「大きな壁を作っているのさ」と答え、家族を養うために仕事があることに感謝していました。
３人目は「歴史に残る偉大な教会を作っているのさ」と答え、教会の完成をイメージし、そこに訪れる人々の幸せまで考えていました。
実際はもう少し言葉のやりとりがあるようなのだが、ざっくりそんな話である。
同じ仕事をしている３人の意識の違いをはっきり示した逸話として語り継がれているようだ。
最初の2人が目的を「自分」に向けているのと比べ、３人目の方は利用者や社会のことを考えて仕事をしている、というのがポイントでろう。
企業理念には「喜ばせる技術」という言葉を入れ、さらに「三方良し」の理念を取り入れている当社としては、３人目のレンガ職人さんのような気持ちを持ってそれぞれの仕事をしてほしいと思っている。
義務的に仕事としてこなすか、目的を理解して利用者のことまで考えて仕事をするかでは仕上がるものは大きな差が出てしかるべきと思う。