朝の散歩コースに、「橋梁マニア」にはタマらないのではと思われる景色があることに気づいた。
一か所から4本の橋が並んでいるのだ。しかも中心市街地、県庁のすぐ近くである。
上空からの写真がこちら。
一番右が、もっとも古い「松齢(しょうれい)橋」。
「ねがわくは松齢鶴年永くその齢を保たんことを」と長命を願って「松齢橋」と名付けられたそうだ。
現在の橋は4代目で、それでも1925年(大正14年)5月に完成、開通したというから、今年で実に95年となる。
(参照)ウィキペディア松齢橋。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E9%BD%A2%E6%A9%8B
その松齢橋の交通量増加に対応するため建設されたのが隣の「大仏(おさらぎ)橋」。すぐ近くにあった福島城の別名、大仏城にちなむとか。
交通事情に併せて1972年(昭和47年)12月に下り線の橋、1975年(昭和50年)に上り線の橋、1992年(平成4年)に歩道橋、の計3本が供用されている。
上空写真、右から上り線、下り線、歩道、のそれぞれ橋である。
(参照)ウィキペディア大仏橋。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E4%BB%8F%E6%A9%8B
こちら、4本並んだ橋脚。私には見慣れた景色だが、こうして静かな川面に写った姿も含め、すばらしい土木的景色ではないかと思う。
しかもこの橋の下を歩道が通っているので、このような景色が見られる。
これも好きな方には絶景ではなかろうか。
こちら、橋下の歩道から上がったところ。
左の松齢橋と、右の大仏橋の間に昇降の階段がある。よく考えるとこの設備も貴重ではなかろうか。
橋の構造の勉強をしたりするにもよい場所ではと思う。
歴史もいろいろ興味深いので、いわゆる「インフラツーリズム」の絶好ポイントではないかと、今さらながら気づいた。
●江戸時代からの松齢橋の歴史はこちらが詳しい。非常に面白い。
http://kaido.the-orj.org/hasi/shorei.htm
実はわが福島市、こういう場所が多いのだ。