パッテンライ!! 〜南の島の水ものがたり〜 | 寿建設 社長ブログ

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福島県福島市にある建設会社です。
会社や現場の取り組み、
日々の仕事や取り組みの中での
エピソードや思うことを綴ります。

ここでもいろいろ紹介しているが、土木工事に関する本や映像などを探して集めている。

半ばライフワークのようになってきたように思っている。

情報を集めているうちにいろんな方と知り合ったり、その方にまた別の情報を紹介いただいたり、とつながっていくのも縁を感じる。

 

昭和初期、台湾の荒れ地を豊かな農地にするための巨大ダムを建設するという大事業の中心となった日本人がいる。

金沢出身の土木技師・八田與一(はった・よいち)である。

日本の土木史にも残るその偉業が長編アニメ映画になっていたことを最近知った。

しかも、その映画を企画されたご本人に紹介いただいたのだ。

 

「パッテンライ!! 〜南の島の水ものがたり〜」

 

早速手に入れて観たのだが、これがとてもとてもよかった。

その夜のうちにその企画者の方に以下のようなメールを送った。

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昨夜早速「パッテンライ!! 〜南の島の水ものがたり〜」を拝見しました。

最初のシーンで謎の言葉「パッテンライ!」が連呼されるところから見事に引き込まれたまま一気に最後まで鑑賞しました。

一番の感想は、「土木」という仕事の本来の目的に改めて気づけたことです。水を流す、道を通す、山を押さえるなど、地域や社会のための技術です。

最近はそんなシンプルな目的がなんだかややこしくなっているということにこの映画を通して私自身が気づきました。

正直なところもう少し土木技術の啓蒙的な映画かと思っていましたが、少年二人のストーリーがしっかり活きているので啓蒙的主張がまったくうるさくなく(生意気な言い方ですいません)、自然に「土木」という仕事の魅力に気づける感じを持ちました。

そして最後のシーン、胸が熱くなり、瞼が湿ってきました。素直に感動しました。

これはもっと多くの若い世代に見ていただきたく、さらにインクライン物語(注…やはり土木技術者をテーマにした実写とアニメーション「明日をつくった男 田辺朔郎と琵琶湖疏水」)も観てみたいと思っています。

 

土木の魅力を伝えるツールを自分なりに模索してきましたが、この作品はその意味で理想形でした。もっと早く知っていればと悔やまれます。

本当にありがとうございました。

少し長くなりましたが、まずは素直な感想です。

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これに対し、以下のお返事を頂戴した。

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ご丁寧な感想ありがとうございます。

製作前に監督と話して、

 「土木偉人の話にするのはやめましょう。

必死に生きる大人の背中を見て、子どもたちが夢を追いかける話にしましょう」

と、話し合ったことを思い出します。

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うちの家族(妻、息子、娘)にも見せたのだが、面白く鑑賞出来たという感想だった。

 

題名の「パッテンライ(八田來)」は、台湾語で「八田がやって来た」という意味。

まさにその言葉から始まるこの映画、ぜひ多くの方に観ていただけるよう紹介していきたい。

 

こんな時だから無料で放映とか出来る方法はなかろうか。

 

予告編

https://www.youtube.com/watch?v=Zq0x42q52Ew