縄文土偶の謎 | 寿建設 社長ブログ

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2週前になるが、福島市で開催されたドキュメンタリー映画「縄文にハマる人々」上映と、その映画の監督・山岡信貴さん、そして「土偶女子」を名乗る譽田(こんだ)亜紀子さんのトークイベントが開催され足を運んだ。

https://ameblo.jp/kotobuki5430511/entry-12565655973.html

 

「縄文にハマる人々」はまさにタイトル通りの映画で、縄文土器や土偶、縄文時代の何かに触れ、その魅力にハマっていく多数の方々をポップな感じで紹介されていて、予想を遥かに上回る面白さだった。

地元の縄文遺跡の活動に関わっていたのでそれなりに知識があるつもりだったが、もっともっと奥が深い。

観たばかりだったが会場で販売されたDVDも買ってきたほどである。(興味のある方はお貸しします!)

 

トークの方では各地の土器などがプロジェクターで投影され、それを見ながら興味深い話が面白おかしく展開されたのだが、特に驚いたことがあった。

縄文時代は謎が多すぎて知れば知るほど驚くのだが、それを上回った。

 

こちらの写真、映画でも登場した、福島市の上岡遺跡で発掘された国重要文化財「しゃがむ土偶」である。

●撮影=山崎エリナ

 

私も関わりの深い市内の「じょーもぴあ宮畑」に展示されている。

https://ameblo.jp/kotobuki5430511/entry-12168798580.html

こちら、福島から直線距離で300㎞近い距離にある青森県田子町で発見された土偶。

1000㎞近く離れている島根県山下遺跡の土偶。(会場で投影されたものを撮影。ネットに情報なし)

同じく青森県弘前大学蔵の土偶。(ネットで発見、出所は不明)

間違いなく全部同じポーズである。

右手を左手の肘部でグッと挟んで座っている。

(なのにこれらの土偶は「しゃがむ土偶」と称されるのも違和感がある)

 

友人である女子プロレスラーの吉田万里子さんは、このポーズを見てすぐに締め技である「チョークスリーパーだ」と称したのが面白かった。

ネットで「チョークスリーパー」で検索したら以下のようなフィギア消しゴムがあり、そっくりで笑えた。

数千年の昔、日本各地でこのポーズの土偶が作られた理由、意味ってなんだろうと考えるととても面白い。

縄文の謎は回答がないから自由に思いを馳せることが出来るのだ。

 

2500年前、水稲農耕が本格的に始まって「弥生時代」に入る以前、「縄文時代」は1万年近く続いた。そして戦争などの争いはまったくなかったらしい。

「平和」ということの本質を考える時、もっと縄文のことを知る必要があるのではないかと最近思っている。