土木偉人かるた | 寿建設 社長ブログ

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福島県福島市にある建設会社です。
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土木学会が製作した「土木偉人かるた」を購入した。

 

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48人の土木偉人を「かるた」にし、土木偉人と土木偉人の代表する功績を「絵札」にしました。

学校での土木史教育の副読書として、また土木系サークルやご家庭の教育ツールとして、

土木系学科を専攻する学生、先生、土木偉人に関心がある方なら、誰でも楽しく学ぶことができます。

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ということである。

以下、公式HPより

http://committees.jsce.or.jp/cprcenter/node/89

「偉人」と「かるた」の組み合わせは、かなり思い切った企画である。

 

偉人の中に豊臣秀吉や徳川家康、武田信玄などがいて、不思議に思う。

 

それぞれの読み札は

・戦わずに 勝つ武将 段取り上手な 豊臣秀吉

・湿地帯を 水辺都市にした 江戸のプランナー 徳川家康

・自然の力利用して 川を治めた信玄堤 土木の名人 武田信玄

 

土木技術をうまく利用して国や地域を治めたということのようだ。

 

秀吉のはどういうことだろう?と疑問を持ったところ、昨日タイムリーな記事が出ていた。

「秀吉が造らせた石垣か 滋賀・長浜城跡で発見」

 

https://www.sankei.com/west/news/190814/wst1908140031-n1.html

 

そしてそれ以外はほとんど馴染みがない方々である。

私は業界にいる側の人間なので、何人か存じている名前もあるが、それでもほとんど覚えがない。

それらの方々を知ってもらおうという「かるた」なのだから、それでよいのだろう。

 

たとえば以下ように読まれている。

 

・京都を蘇らせた 琵琶湖疎水は 土木の金字塔 田辺朔郎

・クモの巣のような 東京の地下鉄網を 予言した 早川徳次

・鵺のよう? 土木工学の 総合性を説いた 土木学会初代会長 古市公威

琵琶湖疎水の内容はまさに狙いの通りで、その方の功績がよく分かる。

私も知っている方であり、もっと多くの方にその存在や生き様を知っていただきたいと思っている。

 

だがその下は、「予言した」ことが紹介されていて「??」と思う。

そして次の初代会長は、「鵺のよう?」という、どう捉えていいか分からない言葉である。

 

全体的に、なんというか、ちょっと紹介の仕方が不思議なのだ。

表現の仕方にズレがある感じがするのだ。

 

しかし、と思い返す。

これは狙ってやっているのだ、きっと。

ごく当たり前の説明というのは、人をあまりハッとさせない。

私が感じた「??」というような感覚を持つと、人は調べてみたくなるものだ。

あえてズレた表現をしているのだと私は確信する。

 

その最たる読み札がこちら。

 

・画家エッシャーの お父さんは お雇い外国人 G.A.エッセル

まったく土木と関係ないではないか。

 

そして興味を持って絵札を裏返すと、ご本人の説明が書かれているのだ。

 

うまい!