ちょっと話すことがあって、相手の方と待ち合わせた。
盆休み中で双方の職場というわけにいかず、先方から指定があったのはチェーン店ではない地元の喫茶店。
喫茶店に入ることがほとんどないので、なんとなく楽しみな気持ちで足を運んだ。
ネット情報では座席数15席だというこじんまりながらも明るくきれいな店に入ると、店の半分を家族連れグループを占めていた。
30代くらいの女性4名と男性1名、そしてまだ小学校に入る前と入って間もないくらいの子供が6~7名。
テーブルをくっつけて細長い円を作って飲み物のケーキを食べながら話をしている。
私らはそのそばに3人で席に着いていた。
飲み物を注文し、真面目な話をする。
残り4人用の席も家族。店員さんは入口のところに何か紙を貼った。きっと満員であることを知らせているのだろう。
少しすると、だんだん関係に慣れてきたらしき隣のグループの子供たちが騒ぎ始まった。
2、3人づつに分かれ、席を降りて店内をうろうろしながら大声で騒ぐのである。
こちらも話が込み入ってくるのだが、すぐそばで「キャー」などという絶叫まで起こる。
が、親は特に注意することなくスマホをいじりながら親同士で話をしている。
一人の子供は棚に配置された装飾品をいじりだした。
時にわれわれの席の真横を走ったりするものだからちらちらグループの方に目を配るのだが、1、2度子供に「シー」という合図をしただけで、それをはるかに上回る子供たちの声は収まらないまま約1時間半が経過し、私たちがそろそろという頃にそのグループも解散となった。
まだ遊び足りない子供たちは納得いかないようにさらに大騒ぎであった。
喫茶店って、こういう場所だったっけ??と思いながら店を出た。