福島市在住の詩人である、和合亮一さんのこれまでの作品をまとめた「和合亮一 詩集」「続・和合亮一 詩集」が現代詩文庫より出版されたので、早速購入した。
最近特に懇意にさせていただいている和合さんの詩集は何冊か持っているが、このような全集の形でいろんな作品を読むのは初めてである。
最近すっかり忘れていた、「言葉」の力をまざまざと実感させてくれる詩集であった。
私たちが日常で使っている言葉、同じ日本語なのに、選び方、組み合わせ方、並べ方をプロの手にかかると、凄まじい力になって心に訴えてくるのだ。
そのことが改めて分かった。
先日開催した写真展でプロカメラマンの力量に驚かされたばかりであったが、
https://ameblo.jp/kotobuki5430511/entry-12394749782.html
今度は言葉のプロの凄みを実感したのである。
この2冊の詩集から発せられる、熱量のすごいこと、凄いこと。
言葉にしっかり向き合うと、熱すぎてとても1日2日で読めるものではない。
心の奥が激しくノックされるような言葉がページから飛んでくる感じがする。
先日和合さんと、カメラマンの山崎エリナさんとトークショーをした際
https://ameblo.jp/kotobuki5430511/entry-12394285959.html
エリナさんの写真に和合さんの言葉を付けていただき何か作品にしたいという話になったが、実現したらいかほどの作品になるだろうか。
そして、われわれ建設業の仕事にも、もっと言葉の力を借りるべきだとも思った。
工事看板、安全標識などの使い古された言葉をプロに新しい言葉を選んでもらったり、求人、イメージアップ、周知の等の取り組みにおいても、プロに言葉を考えてもらってもいいのではないか。
新しい時代に変えていくには、そんな発想も重要だと考えさせられた。
言葉にKOされそうなこの詩集、ぜひ体験下さい。