目的と手段 | 寿建設 社長ブログ

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福島県福島市にある建設会社です。
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建設通信新聞によく存じ上げている方の顔写真が載っていて、記事を読んだところ大いに感銘を受けた。
ICT(情報化)施工を全国に先がけてグイグイ牽引している北海道の砂子組・ICT施工推進室長・真坂氏である。

 

その日、新潟でまさにICT取り組み事例を発表講演する予定であったが、悪天で飛行機が新潟空港に到着しない。
そこで真坂氏や主催者は、機転を利かして遠隔ICT講演に挑戦したというのだ。

 

(以下記事より転載)
講演用スライドファイルを会場のパソコンにネット経由で共有。次にスマートフォンで真坂氏とビデオ通話をつなぎ、壇上で表示されるスライドの状況を伝え続ける。会場の助手が真坂氏の合図でスライドを進めながら、別のスマホで真坂氏の音声を会場の講演用スピーカーを通じて聴講者に伝えるというもので、真坂氏の声が30分間、朗々(ろうろう)と響きわたり講演は無事終了。
 ICTを活用した機転の利いたトラブル脱出劇に会場は大うけ。参加者からは、「真坂氏は『ツール(ICT)は目的ではなく手段』『挑戦するからアイデアが生まれる』という自身の主張を実践してみせた」との声も。
http://kensetsunewspickup.blogspot.jp/2017/01/icti-con.html

見事である。

確かにご本人との会話の中でも「目的ではなく手段」という話を一貫してされている。だからこそ、このような発想が出来るのであろう。
関心のある方が集まった前で事例を講演する、という「目的」を達成するには、現地に行けないという弊害に対し最新技術を駆使し「手段」に工夫をすれば可能になる。

 

あるタレントがスマートフォンに障害が発生して店に相談に行ったら、担当に辿り着くまでに何度も同じ質問や手続きを繰り返されて、「あれじゃあスティーブ・ジョブズがあの世でがっかりするぞ」とバラエティ番組話していたが、これはその逆だ。