オーロラを観る秘訣教えます! | カナダからオンライン英語レッスン(旧:アメリカとカナダで日本語作文)

カナダからオンライン英語レッスン(旧:アメリカとカナダで日本語作文)

米国で博士号を取得し、カナダ・オンタリオ州南部でカナダ人に英語で講義する日本人初のエルダーカレッジ講師、オンライン日本語作文教室「言葉の森」の海外講師、元駿台ミシガン校講師が、海外生活術、英語・日本語維持・向上法をお届けします。

 米国で博士号を取得しカナダのカレッジの日本語・日本文化講師兼『言葉の森』オンラインクラスの英語講師をしているPhDr. Satokoです。Lavenderオンライン英語教室ーカナダ・スタディーツアーつきーを開講予定!

 

 

2024年5月、四国、そして何とハワイでもオーロラ出現!

 

 2024年5月、世界各地にオーロラが出現。私の住むカナダ・オンタリオ州最南端のラベンダー園に近い街ウィンザー市でも観られたそう!ですが、残念ながらその夜に限って眠くて早く寝てしまい、見逃してしまいました!

 

娘の友人が撮影したウィンザー市でのオーロラ

 

 カナダに住んでいたらオーロラなんて普通に観られるんじゃないの?と思われるかもしれません。しかし、カナダならどこでも観られるわけではありません。

「朝、玄関の戸を開けたらオーロラ出てたわ」

とさらっとこんな画像をアップロードするカナダ人もいますが、

カナダ・アルバータ州のオーロラ(2023年2月16日)

 

それは普通にオーロラが出現する地域に住んでいるからこそできること。この5月のようによほど運がいい場合を除き、オーロラが出現する地域に行かないと観られません。

 

 今年2024年はオーロラ当たり年と言われています。オーロラが観てみたい!と、いとこが家族連れでカナダ旅行に来るのに合わせ、かねてからオーロラが観たかった私もオーロラツアーに参加することにしました!

 しかし、内心は、オーロラなんて自然現象なのに観ようと思って観られるものなの?ツアーなんてお金の無駄では?と半信半疑でした。でも、観られるものなら観たい!と意を決してイエローナイフに行ってきたのでした。

 

 ネット検索すると、「イエローナイフは3日以上滞在すれば95%以上の確率で観測できる」などと出てきますが、これって本当?

 

 さて、実際は…観ました

 しかし、大金(若い女子には)はたいて3泊4日で来たのに一度もオーロラを観ずに日本に帰っていった人々(おそらくプロの撮影家でさえ...)が何人もいました(若い女子曰く「見られない確率5%の方に入ってしまった…」)。

 その差は一体どこにあったのか…オーロラを観る秘訣教えます!

 

 

オーロラが観られる周期

 

 オーロラは、11年毎に訪れる、太陽の活動が活発になる「ソーラーサイクル(太陽活動周期)」に入ると見られるとされています。その11年毎の周期が今年(2024年)に当たり、上記のように5月を含め、緯度の低い地域でも何度もオーロラが出現しています。

 しかし、私達とほぼ同じ日程でツアーに参加した(が、一度もオーロラを見ずに帰国した)撮影家(アマチュアと言っていましたが、今年だけでオーロラ撮影に来たのはアラスカも含め三度目と言っていましたから、きっとプロに違いありません)によると、11年毎だけではなく諸説あり、今後数年間ずっとオーロラが鑑賞できるチャンスが訪れるそう。

 AIによれば、「太陽の活動周期は、1755年以来24回繰り返されている。2019年から入った25回目の周期の太陽極大期は2025年7月頃と予測されており、2025年の夏をピークに、これから数年間はオーロラを頻繁に見られる可能性が高くなると考えられている。」しかも、「オーロラは地球の磁極を囲む「オーロラ帯」と呼ばれる地域で発生するが、その位置や範囲は太陽風の強さによって常に動いている。また、太陽の極小期でもオーロラはよく現れるため、11年周期を逃すとオーロラが見られないわけでもない。」とのこと。

 

 これから数年間、オーロラ出現に期待しましょう!

 

 

オーロラ鑑賞地はどこがいい?

 

 AIによると、「北極と南極で緯度約60〜70度付近に地球を一周するようにベルト状に現れる領域オーロラ帯でオーロラが頻発する。オーロラ帯は北半球と南半球の両方に存在するものの、平均的なオーロラ活動は北半球で起こっている。北半球のオーロラ帯には、カナダ、アラスカ、北欧、アイスランドなどの国々が含まれている。」

 具体的には、

 「オーロラ鑑賞に適した都市として有名な場所:

●      カナダのイエローナイフ:オーロラツアーの歴史が古く、大型のグループで行うツアースタイルが多いため、料金が比較的に安いのが特徴。

●      カナダのホワイトホース:山岳風景とオーロラの撮影が目的の写真家には人気があり、ロッジに滞在してオーロラを見る鑑賞地滞在型のツアーが充実。

●      アラスカのフェアバンクス:晴天率も比較的に高く、日本から大型ツアーが多くあり、気軽に安くオーロラ鑑賞ができる場所として人気。」

 

 

なぜイエローナイフを選んだか?

 

 カナダはアメリカと違って銃社会ではなく治安は高めで、日本人による日本語ツアーも充実しています。20年以上もカナダに住む私は普段何不自由なく英語で生活していますが、いくら英語が通じてもカナダ人の中には心が通じない人がいます。とても銀行やお店、ツアーなど客相手の業種に就いているとは思えないほど何かあった場合に連絡しても口調がつっけんどんで、へたすると客のせいにして何もしてくれないことさえあります。その点、日本人による日本語ツアーなら何があっても日本語で懇切丁寧に対応してくれ、安心です。

 イエローナイフの日本語オーロラツアーは、エア・カナダとウェストジェットのフライト利用者限定ですが空港までの送り迎えがあり、フライトの遅延や欠航にも対応してくれます。カナダ人の主催するツアーならフライトの遅延や欠航を連絡してもあっさり「じゃ、自分でタクシー捕まえて来てください。」と言われそう。

 また、イエローナイフの日本語オーロラツアーにはオプションで犬ぞりやかんじき(スノーシュー)体験もあります。さらに、イエローナイフに来る前後にバンクーバーや、トロント、ナイアガラの滝、モントリオールなどの日本語ツアーを自由に組み合わせることもできます。

 ナイアガラの滝での花火クルーズやナイアガラオンザレイクでワイン試飲ツアーは私も行きたかったので私が車で案内しましたが、いとこたちはトロントでCNタワー(東京スカイツリータワーができる前は世界一高かった)でガラス張りの床歩きや、お城カサ・ロマ、モントリオールではノートルダム聖堂やオリンピック・パーク等々を満喫する日本語ツアー、そしてイエローナイフでオーロラ鑑賞、犬ぞりやかんじきなどができる日本語ツアーに参加して本当によかった、と大喜びでした!

 トロントからのフライトはホワイトホースよりもイエローナイフの方が便利だったのでイエローナイフを選びました。

 

 

イエローナイフのオーロラ鑑賞ベストシーズンはいつ?

 

 ネットで検索するとイエローナイフでのオーロラは11月~3月が見ごろと表示されますが、よく見てください。それ、旅行会社の案内ページではありませんか。

 

 今回のツアーでいとこたちが知り合ったイエローナイフ在住者によると、実は見ごろは9月下旬〜10月上旬だそうです。

 

 そんなことも知らずに11月下旬にイエローナイフにやってきたため、「もうベストシーズンは終わったよ。」と言われてしまいました。

 しかし、私達は11月下旬を選んで大正解でした。その理由は、

・コツ(下記参照)さえつかめばオーロラが観られる

・犬ぞりに乗れる(10月までは雪がないので、犬ぞり訓練の観察のみ)

・かんじき(スノーシュー)を履いて現地ガイドさん(英語)とウォーキングし、かんじきの材料となる木など現地の生活の説明を聞くことができる(10月までは雪がないのでなし)

 さらに、現地到着後に知って参加してよかったのは、

・バイソン肉のディナー(2024年は11月25日から実施)

・アイスショー(オーロラビレッジにて、自然に凍結したバナナや豆腐による釘打ち体験ー私は子供の頃学研の『科学』(と『学習』の)で知った、凍ったバナナで釘打ちができるのを一度やってみたくて率先してやりましたーなど、観て楽しい、やって楽しいものばかりでした)

・サンタパレード鑑賞(ホテル周辺の目抜き通りで、2024年は11月23日実施)

 

 12月はカナダではどの街もクリスマス(キリスト教圏なので祝日!)〜年始にかけて閉店していることがあり、1月〜2月は降雪などの悪天候のためフライトの遅延や欠航で予定した日のオーロラツアーに参加できずに旅費を損したり(そのため、オーロラツアーでは事前に旅行保険の加入を勧めています)オーロラを観賞するチャンスが減ったりする可能性があるため、あまりお勧めはしません。

 

 寒さが苦手な方は9〜10月、犬ぞり、かんじき(スノーシュー)、バイソン肉ディナー、アイスショー、サンタパレードなど盛りだくさんの冬の催しを楽しみたい方は11月がお勧めです。

 しかし、基本的には、上記の注意点をよく吟味しながらオーロラツアーを実施している日程から自身のご都合に合わせて選ぶとよいでしょう。

 

 

オーロラ鑑賞率を高めるコツとは?

 

 同じツアーに参加してもオーロラが観られる人とそうでない人の差はどこにあったのか?

 

最大の滞在日程を選ぶ←アラスカでオーロラツアーに参加した友達の勧め。たとえば3泊4日で行ってあと1日いたらオーロラが観られたのに、と悔しがるのは嫌なので、最大日程である4泊5日を選びました。これ、実際、上記の「大金(若い女子には)はたいて3泊4日で来たのに一度もオーロラを観ずに日本に帰っていった人々」の日程は3泊4日で、本当にあと1日いればオーロラが観られたのです。今でも気の毒に思います...。ぜひツアーの最大滞在日程を選んでください。

 

新月前後の日程を選ぶーオーロラ鑑賞には余分な光は禁物。暗い夜空できれいなオーロラを観るため、できるだけ満月前後の日程は避け、新月前後の日程を選びましょう。

 

初日から延長チケットを購入するー冬のイエローナイフの日本語ツアーでは各ホテルに夜8時台にバスで迎えにきてくれてオーロラビレッジに9時半には到着します。そしてオーロラ出現を待ち、夜1時にお迎えのバスに乗って各ホテルに戻ります。しかし、夜11時までに延長チケットを購入した場合、さらに1時間半(つまり2時半まで)そのままオーロラが出現するのを待つことができます。オーロラアプリでKp指数が高ければ積極的に初日からでも延長チケットを購入してオーロラ出現を待ちましょう。

 私は初日、ずっと外でオーロラが出るのを待っていた女性2人と知り合いになり、「私達は今夜3時のフライトで帰るから延長チケットが買えない(この点にご注意!)からこうしてぎりぎりまでオーロラが出るのを待つだけだけど、今夜はKp指数が高いから延長チケットを買った方がいい。」と言われ、ティーピーにいたいとこたちに延長チケット購入を促しました。

 しかし、まだ初日だからチャンスは他の日もあるだろう、といとこが考え、「この分じゃ今夜は出ないわね。延長チケット買わなくてもいいですよ。」などと言う人がいたため、買わずにホテルに戻りました。

 実はこの日、私達がホテルに戻ったあとの2時20分にオーロラが出たのです!翌日そう聞いて、どれだけ悔しい思いをしたことか!

 

他の人の意見に左右されないーせっかく知りあいになった女性2人が勧めてくれたのに、まだ初日だからとか「延長チケット買わなくてもいいですよ。」なんて言う人がいたためにせっかくのチャンスを逃してしまいました。「買わなくていい」と言った人は翌日みんなに謝っていましたが、結局は延長チケット買う買わないは自分の判断です。Kp指数が高いなら延長チケット購入を自分で決断しましょう。

 

 

携帯でのオーロラ撮影

 

 最近の携帯で十分と言われていますが、どの携帯でもよいとは限らないようです。若い男性なら最新の良い携帯を持っていそうなのによく撮れなかったと言っていました。三脚立てて一眼レフ(多分)で撮影を試みた方もダメでした。

 しかし、いとこのお嫁さんだけは普通に次々と撮影に成功しました。彼女の携帯はiPhone Proです。ツアー参加者の間でいとこのお嫁さんは一躍「時の人」となり、画像をください、と次々と頼まれていました。ちなみにいとこの娘は普通のiPhone で撮影しましたがよく撮れませんでした。iPhone Pro、すごい!

 

 

 最後に、ガイドさんも言っていましたが、オーロラが出るかどうかは誰にもわかりません。また、出る時間帯や出現時間もさまざまです。参考まで私達の例を挙げておきます。

 

11月20日:夜11時ぐらいから1時間半ぐらいずっとオーロラが見えたそうです。オーロラは出現しても15分ほどで消えると言われていますが、こんな長いのもあるのですね。

11月22日:延長者向け集合時間期限である2時20分にオーロラ出現。私達は初日だし延長チケット買わなくてもいいと言う意見を鵜呑みにしてホテルに帰ってしまい、後悔!

11月23日:延長チケット買うもオーロラ出ず...

11月24日:2時20分頃出現。外にいた女性(多分ガイドさん)の「出た!」の一声でティーピーにいた私達も含めみんな一斉に外へ。延長チケットを買ったかいがありました。オーロラは北の方に出るなどと言われますが、その日は空のいたる所に出ていました。

 

 

11月20日

11月22日

11月24日

オーロラ出現時間

11時ごろ~12時半

2時20分ごろ

2時20分ごろ

延長チケットの必要性

なし

あり

あり

 

 

 

 

 このようにオーロラは私たちがイエローナイフに滞在した2024年11月20日~24日は2日に一度出現しました。しかし、

 11月21日〜24日の日程で来ていて11月22日も24日も延長チケットを買わなかった人たちは一度もオーロラを観ることなく帰国。

 11月22日〜26日の日程で来ていた私達は22日のオーロラ出現は逃したものの24日は観られ、撮影もできて大満足。

 最大滞在日程、新月に近い日程、延長チケット、延長は自分で決断ーこの4つがポイントです。オーロラをぜひ観てください!生涯のいい思い出になること間違いなし!