今回の記事では、英作文のコツもちりばめます!
語彙、文法が正しいのは当たり前。
ポイントは読み手をいかに納得させ、感動させるかです。
さて、パリオリンピックはコロナ禍後初のオリンピック。
パリの街中でのオープンな開催となり、盛り上がりますね。
私はカナダの自宅でNHKプラスの中継を観戦。
13時間の時差でいつも昼間前後の放映となり見やすかったです。
日本のみなさんは寝不足気味だったのではないでしょうか。
日本勢はメダルラッシュで、毎日わくわくしました。
特に、やり投げの北口榛花さん、一投目から65m超えーすごかった!
クローズアップ現代で実業団で挫折した経験を持つ母親の反対を押し切って
単身チェコに渡ってコーチの指導を受けていたと知って以来、
北口榛花さんを心の中で応援していました。夢を実現させるなんてすごい!
パリオリンピック開催中、それまでと同様、CBC(カナダ国営放送)で
午後6時のニュースを見ていたのですが、
いつも番組の最後に
「CBCでは皆様からの『オリンピックの瞬間』を募集しています。
抽選でCBC特製パリオリンピック・ピンバッジをさしあげます。」
とニュースキャスターがアナウンスするので、毎晩気になっていました。
だんだんそのピンバッジが欲しくなってきました。
でも、日本選手の活躍ぶりをカナダ国営放送に投稿したってだめだろうしなぁ…
何か世界中で知られていてなおかつカナダに関連のあるオリンピックの凄い瞬間って
なかったかな…(題材探し)
世界中に知れ渡ったオリンピックの凄いできごとといえば、
体操のコマネチ選手が世界で初めて10点満点を、その後も何度も出したこと。
当時は日本でTV観戦していたのですが、とにかく凄かった!
彼女には緊張などというものが微塵もなかった。ひたすら完璧。
もはや人間業とも思えないくらいでした。
あれ、いつどこのオリンピックやったっけ…
検索してみると、1976年モントリオールオリンピック(内容の具体化)。
あ、カナダやん(ぴったりの題材)。
しかもコマネチさん、今回のパリオリンピック開会式で
聖火ランナーの一人としてセーヌ川を航行するボートで登場したやん(内容の幅を広げる)。
コマネチさんは右から2番目
これや!
ちなみに…
当時、満点が出ることが想定されていず、採点掲示板には9.99までしか表示できなかったため、
あの完璧なコマネチ選手の演技の後、やむなく表示されたのは1.00 (1点)でした。
10.00と表示できなかったのですね。
カナダ国営放送への投稿なので、キーワードとしてTVを入れます。
さらに、自分のことを織り交ぜて読者の感情を揺さぶるとしめたもの。
私がCBCに送ったのは次のたった2文の英文です。
For me, unforgettable Olympic moments were that Nadia Comăneci received a perfect score of 10.0 the first and then six more perfect 10s, winning three gold medals at the 1976 Summer Olympics in Montreal. In those days, I watched her amazing gymnastic performances on TV in Japan and never dreamed that on TV in Windsor, ON Canada I would see her shown up on a boat on the Seine as one of the torchbearers at the Opening Ceremony of the ongoing Paris 2024 Olympic Games.
(私にとって忘れられないオリンピックの瞬間とは、1976年モントリオール夏季オリンピックでナディア・コマネチが世界で初めて10点満点を、その後6回10点を出して3つの金メダルを獲得したことだ。当時は日本で彼女の素晴らしい体操演技をテレビで見ていたが、現行の2024年パリオリンピック大会の開会式で聖火ランナーの一人としてセーヌ川のボートに現れた彼女をカナダ・オンタリオ州ウィンザー市のテレビで見ることになろうとは夢にも思わなかった。)
(注:この英文はパリオリンピック催行中の8月7日に作成してCBCにメール送信したため、「現行の」としています。)
このように、CBCの本拠地であるカナダで行われたモントリオールオリンピックでの世界初の10点満点をコマネチ選手が一人で合計7回も出したという世界中の誰もが知っている驚きの事実を自分史(当時日本にいたTV(キーワード)の一視聴者の私がその後カナダに移住して今に至る)と関連させ、その移住を当時は夢にも思わなかったと読む人の感情を揺さぶる表現にしました。
昨日(8月20日)、ポストを開けたら、CBCから念願の特製パリオリンピック・ピンバッジ(非売品)が届いていました!!私には金メダルくらいの価値があります。一生の宝にします。
ニュースキャスターは「抽選でさしあげます。」と言っていましたが、こうしたらもらえるだろうな、と狙って書いたらみごとにピンバッジがもらえました。「抽選で」と言っているのは「送ってくれた人全員にあげる訳じゃないよ。すごいことを書いて読んだ者に感動を与えてくれた人だけ選んでピンバッジをあげるんだからね」という意味だとぴんときました。読む人の感情を揺さぶる表現は大事ですよ。
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