から続きます。
[プラスのために必要なものは
「マイナス」]
「プラス」というからには、
その反対側に必ず「マイナス」があるということです。
「プラス思考」をしようと思うと、
必ずどこかに
マイナスを用意する必要がある
ということになります。
赤いカーペットの上の赤いボールは見つけにくいですが、
白いカーペットの上の赤いボールはすぐに見つかります。
何かを見つけるには、
正反対のものの隣に置くのがいちばんです。
プラスを見つけようとすると、
見つけやすくするために、比較対象としてのマイナスを見ることになるのです。
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例えば子育ての場面でよく言われる、
「良い面を見つけて伸ばそう」。
「良い面を見つける」のは、大人です。
大人が大人の判断で『良い』と分類したものを
「これがこの子の良い面」と見なし、伸ばす。
この時の『良い』が
大人の都合やエゴを介在させずに
ほんとうにその子にとって『良い』であると判断できる自信は、
とてもじゃないけど私にはありません。
私は、
すぐに自分の都合を押し付けるし
自分勝手にものごとを解釈するし
何ならたまに多少のウソなら、しれっとつくぐらいのことはいつでもやるような
そんな、褒められたもんじゃない存在です。
そんな自分が、例えば子どもに対して
・何が『良い』か
・相手にとって何が『良い』ことになるのか
なんて判断(ジャッジ)することなど
とうていできません。
「そんな自信はない」と
自信を持って言い切れます(笑)。
それくらい自分があてにならないので、
「良い面」を見つけるために
「悪い面」を探すことぐらい
私はいくらでもするはずです。
というか、ずっと、してきました。
[私たちは、いつもいつも
『判断(ジャッジ)』している]
・「できる」「できない」を比べれば「できる」方が良い
・「持っている」「持たない」を比べれば「持っている」方が良い
・「多い」「少ない」を比べれば「多い」方が良い
こうした判断(ジャッジ)を
私たちは無意識に下し続けて生きています。
自分と他人を比較し、
(「私なんてとてもじゃないけど○○」)
我が子とよその子を比較し、
(うちの子なんてまだまだ○○」)
現在と過去を比較して
(「もう若くないから○○」
いつもいつも
「ない」
「足りない」
「できてない」
と、謙遜(という名のマイナス評価)をし続けています。
こうした中で
「良い面を見つけよう」と思い、見つけた「良い面」は、
・自分にとって都合の「良い」
・周囲に与える印象が「良い」
・自分の思い通りになって自分の気分が「良い」
そういう意味での「良い」に
うっかりしてるとすぐに傾いていきます。
このループから抜け出す糸口として、
「プラス思考」ではなく
「プラマイゼロ思考」で生きようと
ある時点で決めたのでした。
今日もお読みいただき
ありがとうございました。
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