クラウドストライク(CRWD)が発端で世界的なサーバーエラーが起きているそうです。


米国株に荒波が来そうな気がしますね。

しばらくはトレードのことは忘れて、お盆に備えようと思います。

 決算シーズンになってきましたね。

銀行株の決算が続きますが、貸倒引当金とクレジットカードの損金に注意が必要です。

 

 決算は、Xでも質の高い決算速報を出されている方が多く見られます。

私も参考にさせていただいていますが、是非信頼できるソースを探してみてください。

 30代(とその他の皆様)に、バランスシートを使った解説の続きです。

 

『資産』=『負債』+『純資産』

 

前回は、不動産を購入した際に損してしまう一例をあげました。では、投資で利益がでた場合のことを考えてみましょう。

 

 

 投資利益は、純資産の増加です。ここで注目するべきは、総資産の中の証券等に利率を掛けた「投資利益」が、そのまま純資産の増加につながる点です。つまり、負債の額に関わらず、総資産の内の証券等が多ければ多いほど、利益が出た時の純資産の増加が大きくなります。

 

 以上のことは、総資産の利益率が負債の増加率より高ければ、ローンの繰り上げ返済よりも資産の保持の方が有利なことを表しています。もし、まとまった現金を資産として得たならば、負債を早期返還するよりも、利益が見込める資産を保持する方が、将来的に純資産の増加が見込める場合があるのです。

 

 

 30代(とその他の皆様)に、前回に引き続きバランスシートについてお伝えします。

 

『資産』=『負債』+『純資産』

 

 以上がバランスシートの公式です。例えば、ローンを組んで家を買った場合、バランスシートはこのように変化します。

 問題は、不動産の建築物部分は、引渡が終わった瞬間に中古扱いとなり、多くの場合減価されてしまうことです。その一方でローン額は初期の計画から変化しないため、純資産の圧迫が起こります。

 この例は、すべての物件に当てはまるわけではありません。中古の物件の場合は建物価値の減価は起こりませんし、土地の価値が値上がりすれば、純資産は増加します。

 しかし、バランスシートはある一時の資産価値を測るものであるため、日本での建物価値は30年を基準にゼロに近づくという点を考慮すると、時間を追って純資産の圧迫は起こる可能性があります。

 

 このように、バランスシートはある一瞬の家計の状態や、資産状態の変化を把握するのに役立ちます。次回は、別の視点でお伝えしようと思います。

 30代(とその他の皆様)に、今回はバランスシートについてお伝えします。

 

 バランスシート(賃借対照表)とは、企業のある特定の時点の財務状況を示す表のことです。バランスシートには、以下の基本法則があります。

 

 『資産』=『負債』+『純資産』

 

 『資産』はその企業が持つすべての資金や設備、在庫や投資資産のことです。『負債』は企業が返済しなければいけない借金などのことです。そして、資産から負債を差し引いたものが、文字通りその企業の所有者の『純資産』となります。

 『資産』には現金化できる期間の違いで「流動資産」と「固定資産」があり、『負債』にも「流動資産」と「固定資産」があります。『純資産』は「株式時価総額」と同義ですが、詳細は省きます。

 

 

 実はこのバランスシートの考え方は、家計にも転用ができます。

家計上では『資産』は保有する現金や株などの証券、家などの不動産などが挙げられます。『負債』カードの利用額や家のローン、奨学金などです。その差分が、家計の『純資産』となります。

 

 『資産』は必ず『負債』と『純資産』の総和となります。次回、続きの解説をいたします。

 

  情報に関する記事が続いております。本日は、株クラ系の情報発信者と株式市場のミスマッチについて書いてみようと思います。

 

 株式や債券などの証券市場には、休養というものがあります

例えば、株が大きく上昇した場合、本来はバランスが取れている市場参加者の売りと買いの需要が買いに大きく傾きます。売り手の薄い中で買値はどんどん上昇していきますが、ある値段に達したときに買い手の資金は底をつき、利確の売りなどを伴って値段は一段落します。そして調整のなかで再び売り買いの需要は均されていき、次の値動きの準備がなされます。

 また、市場にはシーズナリティも存在します。たとえば今は欧米ではバカンスであり、大きなポジションの新規建てなどはあまりされません。企業の新情報の発表等もあまり行われません。要は夏休みです。

 

 こうした休息期間はSNSの発信者にとっては都合が悪いです。発信者の多くは、市場が休みに入っても目新しい記事や商材を発信しないと利益やフォロアーを維持できません。市場参加者がポジションを落として夏休みを楽しんでいる時にも、周囲の関心を保つため興奮や不安を煽り、視聴者を確保しようとします。この傾向は、世間に評論家と言われているような人にも見られます。

 

 SNSにあふれる多くの情報は、実際の市場より大げさでセンセーショナルです。その点には、常に注意を配りましょう。

 

 つまり、私が面白くもない銀行の記事などを書いているのには理由があるのです。

 

「石油はあと40年しかもたない。」

 

 こういったフレーズを、30代(とその他の皆さま)は昔学校で習ったかもしれません。また、20年以上前はアメリカが世界最大の石油の輸入国でした。それが今では、アメリカは世界第3位の石油輸出国となっています。

 

 なぜこのような大きな変化が起きているのでしょうか。その理由は、シェールオイル(shale oil)に関わる技術革新にあります。シェールオイルの採掘には、水平掘削と水圧破砕(フラッキング)という技術が用いられます。水平掘削とは、地層に沿って水平に井戸を掘り、広い範囲のシェール層から油を取り出す技術です。また、水圧破砕では、高圧の水と砂、化学物質を注入してシェール岩を割り、油やガスを抽出します。これらの技術の飛躍的進歩により、アメリカは石油生産量世界1位の石油大国にのし上がりました。

 

 私がお伝えしたかったことは、日々、常識は変化していっているということです。

20年前や10年前、ひょっとすると数年前に当たり前だと考えられていたことでさえ、今では間違っているかもしれません。コロナ前は、適正なドル円レートは108円程と言われていました。それが今では、160円を超えるレートとなっています。

 

 情報は日々塗り替えられていくということを心に銘じて、日々情報のシャワーを浴びましょう。

 前回からの説明が長くなりましたが、『信用創造』を介してお金は増えていくことを説明しました。しかし、その説明には大きな誤りがあります。

 従来の学術的な『信用創造』は、預金がお金を雪だるま式に増加させるという説明でした。ここが誤りです

 

 お金は、「預金」がされた時ではなく、「貸付」がされた時に生まれます。それが、『信用創造』の正しい説明です。

 

 銀行に、お金を借りたいという人が現れた時、その人に返済能力があると判断された場合、銀行はお金を貸します。その時、借り手の口座に借入額の金額が記載され、市中にお金が出回ります。そして、その借入額が返済された時、そのお金はなくなります。

 このようにして、お金は借り手の資金需要が発生した際に、市中銀行の口座の額面の中で生まれ、市中に出回ります。

 

 重要なのは、お金は資金の需要がなければ新しく発生しないということです。お金は、中央銀行がお金を刷った時に発生するのではなく、お金を借りたいという需要が生まれた時に発生します。お金を借りたいという人がいなければ、市中のお金は回らないのです。

 お金はどこで作られるのでしょうか。前回は、貨幣以上のお金が存在することをお話ししました。その理由は、銀行の業務に関わっています。

 

 銀行は、預入された預金の一部を準備金として保管をした上で、大部分は貸出に回します。そして、貸出に回されたお金が設備投資などで使われる際、商品を売った人の口座に預金として預けられます。預けられたお金は再び一部を準備金として保管した後、大部分は貸付に再び回されます。

 例えば、最初に100万円を預金として預けられた際、銀行は10万円だけ準備金として保管し(日本銀行の自分の口座に預金し)90万円を貸出に回します。90万円を借りたAさんは、Bさんから商品を買います。商品の代わりに支払われた90万円は、Bさんの預金口座に移動します。そうすると、その一部の9万円を準備預金として保管され、また残りの81万円は貸出に回されます。

 

 このようにして、預入された預金は回りまわってその金額以上のお金を社会にばらまきます。この仕組みを『信用創造』といいます。

 前回からの説明が長くなりましたが、『信用創造』を介してお金は増えていくことを説明しました。

 

 では、前回の疑問、『お金はどこでつくられるのか』その答えは、【銀行へ預金がされた時】なのでしょうか。

 実は、この説明には重大な誤りがあります。

 

この後、『信用創造』について、本当の説明をさせていただきたいと思います。では、また次回。

 お金はどこで作られるのでしょうか。お札は、日本銀行で印刷されています。では、日本銀行がお金を作っているのでしょうか。

 これは正解でもあり、不正解でもあります。

 

 日本中の円の貨幣を集めると、約130兆円になります。しかし、日本の銀行に預けられている預金を合計すると、約8.6億ドル、1ドル140円の頃でも1,200兆円以上の預金が存在します。貨幣として存在している、10倍以上のお金が存在するのです。

 これは、不思議なことのように感じます。私たちが使っているお金は、形のあるものではないのでしょうか。

 

 その答えは、銀行の業務と関わってきます。長くなりますので、続きは次回に。