30代(とその他の皆様)に、バランスシートを使った解説の続きです。

 

『資産』=『負債』+『純資産』

 

前回は、不動産を購入した際に損してしまう一例をあげました。では、投資で利益がでた場合のことを考えてみましょう。

 

 

 投資利益は、純資産の増加です。ここで注目するべきは、総資産の中の証券等に利率を掛けた「投資利益」が、そのまま純資産の増加につながる点です。つまり、負債の額に関わらず、総資産の内の証券等が多ければ多いほど、利益が出た時の純資産の増加が大きくなります。

 

 以上のことは、総資産の利益率が負債の増加率より高ければ、ローンの繰り上げ返済よりも資産の保持の方が有利なことを表しています。もし、まとまった現金を資産として得たならば、負債を早期返還するよりも、利益が見込める資産を保持する方が、将来的に純資産の増加が見込める場合があるのです。