情報に関する記事が続いております。本日は、株クラ系の情報発信者と株式市場のミスマッチについて書いてみようと思います。

 

 株式や債券などの証券市場には、休養というものがあります

例えば、株が大きく上昇した場合、本来はバランスが取れている市場参加者の売りと買いの需要が買いに大きく傾きます。売り手の薄い中で買値はどんどん上昇していきますが、ある値段に達したときに買い手の資金は底をつき、利確の売りなどを伴って値段は一段落します。そして調整のなかで再び売り買いの需要は均されていき、次の値動きの準備がなされます。

 また、市場にはシーズナリティも存在します。たとえば今は欧米ではバカンスであり、大きなポジションの新規建てなどはあまりされません。企業の新情報の発表等もあまり行われません。要は夏休みです。

 

 こうした休息期間はSNSの発信者にとっては都合が悪いです。発信者の多くは、市場が休みに入っても目新しい記事や商材を発信しないと利益やフォロアーを維持できません。市場参加者がポジションを落として夏休みを楽しんでいる時にも、周囲の関心を保つため興奮や不安を煽り、視聴者を確保しようとします。この傾向は、世間に評論家と言われているような人にも見られます。

 

 SNSにあふれる多くの情報は、実際の市場より大げさでセンセーショナルです。その点には、常に注意を配りましょう。

 

 つまり、私が面白くもない銀行の記事などを書いているのには理由があるのです。