今日もせっせとユーホルビアの受粉を行っています。
ポリゴナから花粉をとって…。
メロフォルミス錦や。
私が交配したユーホルビアに受粉してみています。
ちなみにこれはシンメトリカ×(特白ホリダ×シンメトリカ)の実生苗。
上記の株にオベサを交配したのがこの実生苗。
もう8mmくらいにはなったかな。
白さが引き継がれているかがポイントです。
今回はシンメトリカ×(特白ホリダ×シンメトリカ)の実生苗に、特白ホリダをかけ戻してみています。
はたして今回も成功するかな?
して欲しいな。
斑入りホリダにも花芽っぽいのが出てきましたが…今回の受粉には間に合わないかな〜。
私が交配したオリジナルガステリア。
『ガステリア交配竜骨』
実生といえば、密かな私の楽しみでもあるガステリアの交配も良いものです。
ガステリアは多肉植物の世界でもなかなか主役になることが少ないですが、でもこれが意外と奥が深い。
実生苗の成長に時間がかかるのと、比較的によくカキコを吹くので、ハオルチアの玉扇万象と比べると、商品的にもコレクション的にも、今までは価値が低めに位置付けられていた印象です。
でも、高く売れるから多肉植物を栽培しているわけではないので、わたしは昔から不人気種でも好き勝手に交配種を作って遊んでいました。
昨今はハオルチアもメリクロン培養で貴重苗がサクサク繁殖されてしまう世の中になりました。
植物の価値が品種改良から、現地株オンリーワンのサボテンやコーデックスの現地株信仰になり、大量の現地株が輸入される時代になっています。
そんな植物コレクター全盛の多肉界ですが、そろそろ原点に立ち返って、自分で好きなものを受粉して作出すると言う楽しみ方を味わうのもありなのではないかなと思います。
近年はLED照明やら小型静音送風機やら、いろいろな室内園芸機材が誕生して、都会のど真ん中のマンションの1室でも素晴らしいコンディションの多肉植物を栽培できるようになりました。
かく言う私も、大昔はアパートの一室で専用機器がない中、創意工夫しながら多肉植物を栽培して、少ないながらも実生して楽しんでいました。
ガステリアや万象玉扇は成長に時間かかかるので、作っているうちにどんどん時代遅れになってしまいますが、自分が作った実生苗に新しい優良の血筋を入れられると言うのも楽しみだなと思えて、創作意欲低下どころか逆に可能性の広がりにワクワク感すら感じています。
…なんて、偉そうなこと書いてますが、植物コレクターの道は私も昔通った道だから、その楽しさはよく分かるので、長い栽培歴のどこかのタイミングで実生の機会が来たら、ぜひ植物交配にも挑戦していただきたいなと言うお話でした。
多肉植物は他の植物と比べて、格段に小さな空間で個人が優良交配種を作出することができる、稀有な植物なんです。
にほんブログ村