「選択の自由」 | Jiro's memorandum

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泉治郎の備忘録 読書の感想や備忘録 ※ネタバレ注意
【経歴】 日本株アナリスト、投資銀行、ネットメディア経営企画、教育事業経営、人材アドバイザー、新聞社経営管理、トライアスリート

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選択できるっていうのは、素晴らしいことだな、と思います。


池田信夫氏がよく取り上げる「機会の平等」や、山崎元氏が提言するベーシックインカム(≒負の所得税)や、教育改革の目玉として検討された教育バウチャー制度も、フリードマンからきています。この本にもたくさん書いてあります。


「平等」とは、ますます「機会の平等」を意味するようになってきた。すなわち、すべての人は、目的を追求していくにあたって、自分自身の能力を使用するのに、どんなに恣意的な障害によっても妨げられることがあってはならない、という意味での「機会の平等」だ。P.303


自動車もパソコンも検索技術も、「機会の平等」の体制下で個人の能力が発揮され、生まれました。その個人は巨額の富を得ましたが、全世界の人々が享受した富・メリットの総額はその個人の富をはるかに上回るものです。個のパワーをいかにレバレッジさせるか、という視点の政策が重要だと改めて思います。



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◇参照:「資本主義と自由」