父がバレエを… | 中野区 クラシックバレエ教室  コスモスの会

中野区 クラシックバレエ教室  コスモスの会

中野区沼袋キャロットハウスフリースタジオにて、レッスンを行っております。
四歳位から幅広い年齢層に対応させて頂いておりますので、お気軽にお問い合わせください。

2月10日、日曜日は、父の誕生日だったので、暮れに行くはずだった、
父のお墓参りに行きました。
タミオの病気で延期になっていたお墓参り…

父に感謝することは沢山ありますが、一番感謝していることは、
私にバレエを習わせてくれたことです。

父の姉の知り合いに素晴らしいバレエの先生がいると聞き、
幸い、お教室も近くだったので、バレエを習うことになりました。

“バレエという習い事がある”ことを私に教え、先生に引き合わせてくれたのは、父です。

5歳でベビークラスに入り、とにかく好きだったことと、
母が“習い事は決して休んではいけない”という、固い頭の持ち主だったため、
病気以外はお休みはなく、黙々と練習に通いました。
水曜日、土曜日の週二回だったと思います。

一年に一回の発表会を何回も重ね、中学へ入っても、高校へ入っても、大学に入っても
バレエだけは続けていました。

辞める等、考えたこともありません!

結婚しても、バレエは続けていましたが、流石に妊娠したら、残念ながら休みました。

中学高校の6年間が、所謂、ご三家のひとつのJGで、自由放任の校風
そして、個性派揃いのクラスメイト!

…なかなか馴染めず、友達が居なかった時期も
“私はバレエをしているんだ!”という意識と誇りで自分を保つことが出来ました。

そして、今や、私も若くありません。
…長い人生いろいろありました。

どんなに、辛い時も苦しい時も、バレエが私を救ってくれました。

タミオが死んだ時、「先生、バレエがあって良かったですね!」
と、あるお母様から言われました。

タミオが居なくなり、涙が止まらない時もありますが、
バレエはやはり、私を支えてくれています。

父が私の小さい頃、言ってくれた
「大きくなったら、スタジオを建ててあげるよ!」
の、言葉は忘れられません!

運命のいたずらか、私は先生の弟と結婚してしまい!…
父は、私にスタジオのプレゼントはしてくれませんでしたが、
今は、わがままを言っても、そして、周りがどう思おうと、
スタジオを建てて貰っておけば良かったと、思っています。

父は、75歳の時、肺癌になりました。

父は奇跡的に肺癌のステージ4から、手術を受け、生還しました。
しかし、父は常に、転移等の不安と戦い、大変だったろうと思います。

そんな父を励ますために、私はバレエ“スターズアンドストライプス”をつくりました。

その年の秋、TAC発表会で初めて発表し、昨年はコスモス発表会で44人で踊りました。

このバレエはもともと、ニューヨークシティバレエ団で初演されました。

スーザ作曲、ハーシー・ケイ編曲の素晴らしい音に巡り合い、
私が父を励ますためにつくったバレエ!

父はそのバレエを心から喜んでくれました。
やがて、父は2008年4月に、肺気腫で86歳で亡くなりました。

父は、天国から、いつも、私を応援してくれていると信じています。

父は晩年、眼の病気で苦しんでいました。
殆ど見えない、ぼやけた視力にもかかわらず、、父はヘルパーさんに付き添われて、
コスモス発表会は第一回と第二回だけ、観に来てくれました。

父が亡くなったのは、コスモス第四回発表会の直前でした。
妹が「今は、天国から、はっきりした視力で、しっかりと観ているね!」
と言ってくれました。

私は、今でも、父が大好きです!

笹本 瑞江

        中野区 クラシックバレエ教室  コスモスの会

《クラシックバレエ コスモスの会 第9回発表会》
2013年5月3日(金)
なかのゼロ 大ホール
17時30分開演
自由席、入場無料

皆様のお越しをお待ちしております。


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