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子育て関連で“自閉症”の言葉を聞いたり目にすることがあると思います。
自閉症は人との関わりが苦手でコミュニケーションが取れない、こだわりが強いといった特徴のある障害です。
ですが、これは病ではなくて誰もが持っているものの中の一部分がずば抜けて“できる”そして他ができないのではなく今は“苦手”『個性』であることの理解が大事です。
個性は伸ばすことができます。もちろん1人1人苦手なことが苦手ではなくなるまでの時間、必要となる経験の違い、場合によっては周りの協力や支援が常に必要になる場合もあるでしょう。
個性は伸ばせますが伸びしろも様々です。子供自身や子供の周りの環境を知り成長に合わせ、その時に必要となる関わり方・環境づくり・理解が大事になります。


子供の世界観はどう育つのか

生まれてから赤ちゃんは人を介して物事を学びます。

この子供の世界観にも段階がいくつかあって、その段階を成長に合わせて踏むことができているかが重要です。成長の途中で躓きに気づいた時に次どうするのかで育つ世界観に差が出始めます。


赤ちゃんは生まれて外の環境に少し慣れてくると目で動くものや保護者の顔を注視するようになります。この時に視線が合うか合わないかで世界観の成長ペースが変わります。

保護者と赤ちゃんの視線が合うことで一対一の関係性“二項関係”を築くことができます。そしてそのうち 赤ちゃんとおもちゃ 赤ちゃんと人だけではなく物との二項関係も築いていきます。

そしてさらに成長が進むと 保護者と子供と物 の“三項関係”…そして「これなに?」「これ見て!」と指差しで伝えてくるようになり、それに保護者が答えることで言葉を覚えどんどん世界を広げていきます。


この二項関係や三項関係の段階を上手く踏めていなかったら…?


言葉やコミュニケーションの発達に成長に合わせて少しずつ困難なことが増えていきます。

3歳前後までは発達の差が大きく判断が難しいので発達障害として診断がされないケースもありますが、早い段階で躓きに気付くことができたなら“次へ”進むことができます。


次へ…適切な早期支援

支援も個性の特徴によってさまざまですが、環境を少し整えるだけで困難だったことが改善されることもあります。そして何より気付いた早い段階で開始することで、今後の長い人生の中での躓きを減らすことができます。

通常級と支援級で悩む保護者の方は子供のためにたくさんいろんなことを悩んで決断されていると思います。どちらが良い・悪いはありません。一番は子供が今を“楽しい”“自分はできる!できている!”と感じられているのかです。子供自身が“自分はなんでできないんだろう?”“あれ?自分だけ違う?”と集団の中で違和感を感じ始めたり、子供が周りに迷惑になるような行動をとってしまっている…そのままでは子供本人も周りも大変です。子供の様子を見て「どうでしょうか?」と声を掛けられたならその時が子供の今後の人生を豊かにするために必要な支援のタイミングと考えられるといいかもしれません。



発達障害だけではない

赤ちゃんからの成長課程で「うちの子言葉をなかなか話さない」と言葉とコミュニケーションの面で悩む保護者の方は少なくないと思います。そんな時には、子供が目を合わせるのか、指差しして伝えてくるのか、保護者が指差しした物を一緒に見てくれるのか、指差しに対しての保護者の答えに反応するのか、こういった点を数日確認してみるといいかもしれません。様子を見てできているけど話さないのであれば、おそらく子供の話し始めるための言葉の数に達していないのでしょう。1人1人この必要な言葉の数には差があります。どんどんたくさんの色・形・生き物・花・食べ物…指差しながら名称を聞かせてあげてください。音として耳から拾い集めゲージがMaxになると次は自ら音として口から出し始めます。

また、言葉の遅れの原因は必ずしも発達障害だけではなく、聴力・視力・口腔内等の身体機能面の異常の場合もあります。見えているけど保護者と子供の色の認識が違う、ある一定の音が聞き取りづらい、噛み合わせが原因で滑舌が良くないなど身体機能面はどうかの確認も大事です。




我が家の長女は3歳の時に矯正歯科を受診し、マウスピース治療をするまで滑舌がよくありませんでした。今3歳の次女は長女の時とは全く違いはっきり何と言っているのかわかります。
当時は噛み合わせが反対であることに心配していましたが、主人が反対咬合(矯正してみたけど続かなかった)であること義父母の「成長したら変わる」の言葉もあったりでなかなか思い切ることができずにいました。(今思えば説得力ないんですけどね…何を迷っていたんだろう私…)3歳になり幼稚園の歯科検診で指摘され、かかりつけ歯科に受診して紹介状をもらってからは主人も協力し矯正歯科探しをして、現在歯科矯正半年になります。
先日受診した際
「反対咬合ではなくなりましたね。ただ、まだ反対咬合だった期間の方が長かったからか楽なのが反対の状態…癖として無意識か意図的にしてしまうことが見られるのでサイズが合わなくなるまでは装着して、舌で下前歯を押す下顎を出す癖を減らしていけるように続けましょう」
と先生からお話がありました。
もう少し早めに何かできたのか、これでも早い判断ができたのか、、、わかりませんが長女の滑舌は良くなったし、本人も嬉しそうなのが間違いではなかったと思えます。永久歯になるまでは気を抜けませんが…
ただ、過ごした時間が長ければ長いほど癖や習慣になって無くそうとしたり変えよう直そうとするのは困難になっていくんだろうなと…
発達の違い関係なく娘たちのコミュニケーション・言葉遣い・マナー・生活リズム…厳しくならない程度に、今できていてほしいことを1つ1つ伝えて苦手を減らしてできるを増やしてあげられる子育てをしていきたいです。