イネイブリング
って聞いたことがありますか?
 
 
 
依存症を抱える方のご家族によくみられるのですが、
 
依存症以外でも
ご家族に困った行動がある場合に
あてはまることがあると思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
イネイブリングとは・・
 
よかれと思って、
困っている本人を助けたい
 
という思いでやっていることが
 
逆に問題を助長してしまっていることを指します。
 
 
 
ご家族が目の前で困っていれば
なにかしてあげたくなるのは当然ですし
 
特に家族以外の他者に
迷惑がかかってしまうような場面では
 
どうしても手を貸して
状況をおさめざるを得ないこともありますよね。
 
 
 
手を貸す行為自体をイネイブリング
手を貸す行為をしてしまう人をイネイブラーと呼びます。
 
 
 
 
 
 
 
イネイブリングは
大きくわけて3つの行動があります。
 
 
 
 
丸ブルーコントロール
 
アルコール依存症であれば飲酒、
他の場合でも困った行動をコントロールしようとして
説得・懇願・脅しなどを行ってしまうことです。
 
 
 
 
丸ブルー世話焼き、後始末
 
依存症では特に、
患者さん本人は対処能力が失われますので
 
当事者が対処できないために
ご家族が後始末をせざるを得なくなってしまうのです。
 
 
 
 
丸ブルー先読み
 
また同じことが起こるのでは・・
誰かに迷惑をかけるのでは・・
 
という不安や恐怖から
色んなことを先読みして行動してしまうことです。
 
飲酒であれば、
お酒を隠したり
お店に「入店させないで」と
先回りして連絡することなどが
あてはまります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
愛情ゆえ、
ご家族やお子さまを思う気持ちから、
このような行動になってしまうのが
非常に皮肉なところです。
 
 
 
今、この記事を読んで
ものすごくショックを受けてしまった方も
いるかもしれませんが
 
このような行動をとってしまっていたことは
むしろちゃんと愛のある証拠です。
 
 
 
大切に思うからこそ、
そうやって助けてきたんですよね。
 
 
 
ただ、うすうす「ちょっとまずいよね・・」って
気づいている方はとても多いのです。
 
 
 
もし気づいているなら・・
少しずつ対応を変えていきましょう。
 
 
 
 
 
 
 
 
基本的には、本人の行動は
その本人に責任を返していきましょう。
 
 
 
心配している気持ちは伝えるけれど、
どうにかしようとするのは手放す。
 
 
 
できるのは行動を促すところまで。
 
 
促すけれども、
決して肩代わりしないのが
大きなポイントです。
 
 
 
そして、目標は、
飲酒または問題行動を
その日1日やめること。
 
 
 
その1日を積み重ねていけるように
サポートすることがとっても大切なんです。
 
 
 
 
 
 
 
 
ただ、これはご家族だけで実行していくのは
想像を絶する大変さがあります。
 
 
 
適切な相談相手をもつこと
 
ご家族の取り組みを
認めてもらえるような時間をもつこと
 
つらかったり苦しかったりする気持ちを
表現できる場所をもつこと
 
がとても大切ですよ!
 
 
 
一生懸命やってもうまくいかないときもあり
 
裏切られたように感じたり
 
どうして自分ばかり、うちばかり、と
言いたくなることだってあります。
 
 
 
 
 
 
 
 
そういう気持ちはカウンセリングの場に
置いていってください。
 

ご家族をサポートするには

自分の気持ちをメンテナンスすることが

なによりも大切です!
 
 
下矢印カウンセリングの詳細はこちらから 
 
 
 

 

サムネイル

大好きなナラティヴ・アプローチに基づいてサービスを提供しております!

矢印サービス一覧 

 

精神科訪問看護師で公認心理師・心理カウンセラーです。

息子は3人とも不登校経験あり、フリースクール・通信制高校に通ってます。

矢印野村涼子プロフィール

 

聴くチカラを育てるオンラインコミュニティ☆参加者募集中ですよー!

 

講演・セミナーのご依頼など

矢印お問い合わせはこちらから!

 

 

宝石ブルー出版しました!読んでね!