10/4 十五夜 | 越木岩神社ブログ

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兵庫県西宮市にある「越木岩神社」の日々をブログでお伝えします。

10月4日は。

 

秋の行事で思い浮かぶものといえば「十五夜」があります。


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すすきの飾りをしたり、お団子をお供えしたりして月を愛でる行事。

 

そもそも十五夜は旧暦の毎月15日の夜のことです。

月の満ち欠けは約15日周期で新月から満月へ、そして新月へというサイクルで繰り返されていますが、十五夜は満月にあたる旧暦の毎月15日の夜を指し、それは1月から12月まで毎月あります。

 

その中でも「中秋の名月」とは旧暦8月15日に出る月のことを指します。

十五夜は毎月あるのに、中秋の名月だけお月見をするのは、月がとても美しく見え、お月見をするのに適している時期だからです。

 

十五夜という風習は中国では唐の時代から行われており、そこから日本に伝わってきたもので、平安時代には美しい月を愛でるという文化として広まっていきました。

 

その後お供えなどの風習は、月の満ち欠けなどを見て農耕を行っていた農民たちによって収穫への感謝と豊作を祈るお祭りとして広まり、今のお月見の形が作られたのです。

 

今年の十五夜(中秋の名月)は10月4日(水)です。

十五夜の夜にはススキが飾られます。このススキは月の神様をお招きする「依り代(よりしろ)」として供えられています。

依り代とは神様が依り憑く対象の事で、本来は収穫の対象である稲穂だったようですが、この時期はまだ稲穂が揃わなかった為、形が似ているススキが使われるようになったといわれています。

 

また、古くからススキには魔除けの効果があるとも信じられていたため、お月見の後お供えしていたススキを軒先につるすことによって、一年間病気をしないという言い伝えもあります。

 

また、十五夜といえば「月見団子」だと言う方も多いのではないでしょうか。

もちろん月見団子は神様へのお供え物です。元々は秋の収穫を祈念・感謝するお祭りですのでその時に収穫された里芋などのイモ類や豆類をお供えされていたようです。そこからお米で作ったお団子をお供えされ、形が月を表しているなどの由来からお団子が定着していったようです。

 

また、丸い形は縁起がいいということで収穫だけではなく、お団子を食べることによって健康や幸せになれるとも考えられていたようです。