この歳になりながら、恥ずかしながら経済の事はよく分かっていないのですが、アルゼンチンが相当マズイ状況だと言うのは分かる34歳です。
一昨日あたりの朝日新聞に、アルゼンチン政府による全面広告が出ていたそうですね。
2002年のデフォルト(債務不履行)で不良債権化したアルゼンチン国債の元本の減額に応じなかった一部の投資家(ファンド)が、全額返済を求めて裁判していた話、月曜日までにこのファンドに全額返済しないと、またデフォルトに陥るそうです。となると、市場は混乱→経済が減速→失業率UP→ストライキ多発、が予測されます。アルゼンチンペソのただでさえ少ない価値はさらに下がり、国はますますお金を刷ってインフレがひどくなるだろうし(今年の予想は年40%だけど、デフォルトしたらもっと行くでしょう)。
以下は私のメモなんで、これ以上この話に興味のない方はすっ飛ばしてください。
話を整理すると、
1. 大半の投資家は元本減額に応じ、アルゼンチン政府はその人達に対し、利息の支払はしていた。
2. 元本減額に応じなかった一部の投資家から国債を買い取ったハゲタカファンドと称される投資ファンドが、国債の全額返済を求めて裁判。なぜハゲタカかと言うと、ハゲタカのように全てむしり取っていくから。
3. ハゲタカファンドに全額返済しない限り、元本減額に応じた投資家達に支払っていた利息支払を禁ずる判決が出た。
4. 今ここでハゲタカファンドに全額返済した場合、元本減額に応じた投資家達が「そっちに払えるなら我々にもやっぱり全額返済しろ」と訴える。そんな金、アルゼンチンにはない…
月曜日の支払期限までに、ハゲタカファンドとの交渉がどうなるのか。
デフォルトになると、企業活動にも大きな影響。予算やら業績予想やら人員計画やら、全部見直し。我がパートナーは、外資系企業で経営管理的な仕事をしているのだが、昨日「今のタイミングでデフォルトされたら、再来週からの夏休みがキャンセルになっちゃうから、なんとか回避して欲しい」とのこと…
アルゼンチン、経済学の勉強をするには、大変興味深い国。100年前はとても潤っていた先進国だったのに、今は見る影もなく。
とりあえず私は手持ちのペソを使い切るぜ!