地球のどこかで生活日記 -6ページ目

地球のどこかで生活日記

<2016年11月からノルウェー・オスロに引越したので、タイトルも変えてみました。>
2011年12月 ブエノスアイレスへお引越し
2016年11月 オスロへお引越し

旅の中心となる街サルタに戻り、今度は一路南へ。
180キロ行った所にある、Cafayateカファヤテというワインの一大産地を目指します。が!ここでも高速ではなく裏道を行く我々。今回は、フランス人とカナダ人のご夫婦と、寡黙なドライバー兼ガイドとの旅。

標高3000メートルの峠を越え
(雲が下から舞い上がってくる光景は圧巻)
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サボテン国立公園を抜け
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スペイン植民地時代の雰囲気が残るCachiカチという街で乾燥したヤギの肉が入ったシチューのお昼ご飯(物珍しい食べ物があると試さずにはいられないのですよ)。

この辺は、唐辛子栽培が盛ん。アルゼンチン人は辛いのが苦手だが…?誰が食べる?
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その後、ひたすら曲がりくねった未舗装路へと突入。一応、アルゼンチンを南北に走る国道40号なんですが、時々すれ違う車があるくらい。こんな感じ↓
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ドライバー曰く、大統領は南部出身だからこっちには全然お金を落としてくれないのさ。

途中小さな街を2つばかり経由し、スターウォーズみたいな景色の所を越え
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国土を南北に縦貫する国道40号、4406キロ地点。
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この日、走行距離は約300キロ、朝7時半出発の、夕方17時到着。ほぼ座りっぱなし。お尻が痛かった!


プルママルカで街で一泊。街自体はとても小さくて、街の背後にそびえる7色の丘が有名なので、日帰りの観光客が大挙してくる以外、何もない。
朝食後、その7色の丘を正面から見られるスポットへ。
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ガイドが迎えに来てくれて、さらに北のウマワカ渓谷に向かいます。

ちなみに、色は
赤:鉄分
緑:海底の栄養分
白:石灰
だとか。

スカートというあだ名の岩
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南緯30度線を越え

世界遺産のウマワカ渓谷の中心地であるhumahuacaウマワカという街に到着。
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グランドキャニオンのような景色が広がっていました。
初日は朝7時のお迎え。今回の旅は、携帯もGPSも通じないようなところを数百キロ運転したくなかったので、ドライバーを雇いました。
この日は、北にある塩湖を目指します。旅のお供は、ドライバー兼ガイドさんと、リトアニア人のおばさま2人組。

高速を使って行く早いルートもあるのだが、我々が選んだのは、「雲の列車」Tren de la nubeと呼ばれる観光列車のルート沿いに走る道。

サボテンの森を抜け
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やたらフレンドリーな野生のラバと出会い
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標高4000メートルの峠を越え
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リャマのシチューランチ(モソモソしていて、特に美味しくはない…)の後はひたすら未舗装路をガタガタ数時間。

途中で放牧中のリャマ親子に出会い
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ひたすら誰ともすれ違わない道を行くこと数時間。自分で運転してなくて良かった…

ご近所さんも見えず、病気になったらどうするのか心配してしまうようなところにも家があります。
この辺の家は、ひたすら照り付ける太陽の下でも温度が一定に保てる日干しレンガで出来た家々。政府が助成したというソーラーパネルが各家庭に立っていますが、水は?学校は? 買い物はどこで??

ガタガタ道でお尻が痛くてもう耐えられん!というところで見えてきた、地平線のキラキラ。目指す塩湖、サリナグランデSalinas Grandesの登場。
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辺り一面真っ白で眩しい!
雨季の終わりで、ちょうど降った雨が溜まって池の様になっていました。

この日は午後5時頃、Purmamarcaプルママルカという小さな街に到着、一泊しました。朝から座りっぱなしでお尻が痛かった!
チリの火山が噴火して数日、ブエノスアイレスにも翌日には灰が到達し、何となく空が薄灰色やら茶色やらの土曜日、車で80キロの街ルハンLujanにドライブして来ました。

この街で有名なのは2つ。
一つは、アルゼンチンの守護聖母が祀られている大聖堂
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毎年10月にはブエノスアイレスからここを目指して、1日で65キロ歩くという巡礼の旅があります。十字架を背負って歩く人もいれば、四つん這いや膝歩きなどで、キリストの苦行の旅を見習うかのように歩みを進める人も。

建物はゴシック建築、室内も普通にありがちな教会建築でした(中では洗礼中につき写真撮影自粛中でした)

ちょうど中では、何人かの赤ちゃん達が洗礼を受けている最中でした。これでこの子達も、何時でも天国に行けると親は一安心なのでしょう。
アルゼンチンの主要な宗教はカトリック。以前に比べると熱心な信者は減っているらしいですが、バスなんかで教会の前を通ると、胸の前で十字を切る人が多くいます。
大聖堂の中でも、みんなきちんとアーメンを言うタイミングが分かっていたり、聖体拝領を受けたり、カトリックのお決まりである告白のブースに長蛇の列だったり。
これは果たして、日本人が普段は何も宗教めいた事をしなくても新年の初詣に行ったり、神社に行くとおみくじ引いたりするのと同じ感覚なのか、それとも本当に天国とか地獄とか神の存在を信じているからなのか、どちらなのか私には分かりませんが、いずれにせよ子供の頃から日々の生活の一部であったのは確か。
肯定も否定もしないけど、不思議な世界です。

地下のクリプトには、各国の守護聖母の像が飾られていて、国によっては黒人の聖母もあり。何と日本のも。
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長崎とかカトリックの信者が多いですからね。

ルハンのもう一つの有名どころは、ルハン動物園。ライオンなどの猛獣に直接触れるというのが目玉だそう。
今回は行ってないけど、パートナーは行かなくてもいい、との反応。つまらん。


久々のブログ、ブエノスアイレスは長かった夏も終わり、朝晩冷え込んできました。
あっという間に4月、季節は確実に巡っています。
もう少ししたら、恒例の日本&スウェーデン一時帰国のチケットを購入せねば。
時の過ぎるのは早いものです。


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昨日は復活祭(イースター)でした。友人宅にて、右側のイースターのパンを食らうの巻(パサパサでハッキリ言って美味しくない…)
左のはポーランドで食べる(友人は半分ポーランド人)イースターのタルト。アーモンドとオレンジピールの飾りがきれい。







政治家っていうのは、失言が多いのはどこの国も同じみたいです。

先週のこと、中国を訪問中のアルゼンチン大統領がまたやらかした!
ツイッターで呟くのがお好きな彼女、中国人がスペイン語でスピーチした際、RとLの発音が逆になっていることをバカにした呟きをツイッターで全世界に向けて発信!内容は、大統領のファーストネームCristinaの発音がClistinaになったとか、お米をスペイン語でarrozというけど、alozの発音だったとか、そういうことを小馬鹿にした調子で呟いたのです。しかも、中国からアルゼンチンへの投資を要請する為の訪問の場ですガーン アホじゃないか、このオバハン。
世界のメディアからヒンシュクもの、イギリスメディアでは人種差別的だと叩かれていました。

中国人にとってもそうだとは知らなかったが、日本人には難しいRとLの発音。日本語のラ行は、この2つが混ざってるから、難しいんです。英語もスペイン語も、私だって未だにごちゃ混ぜにする事良くあり。仕方ないじゃん、小さい頃からやってないんだもん。アクセントがあったり、発音の間違いがあったりするのは、非ネイティヴなら当然の事です。

と言うか、大統領、G20の首脳陣で英語を解さないのは貴女だけじゃなかったかしら?外国語の習得の難しさを知らない人に、必死であなたの言語を話してるのに、アクセントだとか発音の事をバカにされたくありませんねパンチ!

彼女は、先日記事にした、イスラエルユダヤ会館の爆破事件を追っていて謎の死を遂げた検事の死についても、ツイッターで自殺だと言ってみたり、その数日後には、やっぱり彼は殺されたに違いないと言って特定の人を容疑者として名前をあげたり、と、自分の立場を考えてない発言が多いんだよね~。

日本の政治家も失言が多いですが、全くどこの国も変わらんな。



、今朝雨で家の中に水が入って来たことから思い出した、階下への水漏れの原因を探す為に床を剥がした件。結局壁に穴開けて、エアコンの本体から出てる配管と、室外機に送る配管同士が繋がってませんでした叫び
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ご覧あれ。右側の管、上から来てるグレーの管が下の赤い管にはまってない。というか、ズレてるし!
ちなみに、床を剥がしたのは先週月曜。この配管のズレを発見したのが火曜。水曜に穴を埋め、パテを塗り込んで平らにしてもらい、木曜に床貼り(3時間待ちましたよ、大工さん来るの)、今週月曜にサンドペーパーかけてそこだけペンキを塗り(一度この箇所だけ塗ってから全体を塗らないと、ムラになるんだよ~、との弁)、明日全体塗りに来るからと言って2日目。結局、一週間以上かかってる。全てが超スローで、こっちからしつこくプッシュしないと何も起こりません。あー、疲れる!

しかし、こういうことがあると、仕事のやり方について文化の違いを考えさせられます。
まず、適当!洋室の場合、床と壁が出会うところにはそこの仕上がりを隠すような板が張ってあるのだが、床を貼り直していった職人、ボンドはみ出しまくり。しかもところどころしか塗ってないので、黄色いボンドがはみ出して床にプールになっているところと、壁にくっ付いてないところがある。
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ほんとにお金もらってやる仕事ぶりじゃありません。しかも出た廃材、そのまま置いていったし。
そして時間通りには来ない、来ると言った日に来れば万歳!
時間はかかるし、ちょこちょこ側でモニターして指摘しないと、上の様な仕上がりになる。
あー、日本は素晴らしいよ、ほんとに。

久々のお弁当。今日は雨。
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ゆかりご飯、かけ過ぎ… 牛タン味噌漬け、キュウリの浅漬け、人参サラダ、卵にサクランボ。カラーバランス最高!
でもアルミの仕切りはいただけないな…

しかし、この前日本で牛タン一本3000円で売られているのを見て、ぶったまげた!皮もキレイに剥いであったし、輸入ですからお高いのは分かるが、さんぜんえん叫び!?
今回私が買ってきた牛タンは1キロで700円くらい。皮をむく手間はタダ。うひゃー、今のうちの食いだめしないと!




月曜のこと、夜突然ジワジワと聞こえてきた久しぶりの騒音。それは…!政府に対する抗議、鍋叩きの音!


ここに来た年は、インフレと為替とその他色々で頻繁にこういう抗議行動があったのだ。2001年にデフォルトした時に、政府への抗議を示すために始まったこの鍋叩き、「cacerolazo」(カセロラソ)と言って、カセロラは鍋のこと。ほんとに、鍋底をおたまとかでバンバン叩いてます。

今回は、ちょうど月曜の朝、とある殺人?自殺?事件があって、それにまつわる抗議。

1994年に、ブエノスアイレスにあったイスラエルユダヤ人会館が爆破されて約80名が犠牲となり、それがどうやらイラン政府が裏で手を引いてたんではという疑惑でずっと調査中なのだけど、現職の魔女みたいなアルゼンチン大統領と外務大臣が、イランの石油と交換に、アルゼンチンの穀類とインターポールで指名手配しているイラン人の爆破容疑者の捜査を取り下げる、という裏取引をイランとした疑惑が最近出てきて、それを調査中の検事が大統領と外務大臣に対して不利な証言をすることになっていたのが、ちょうどその月曜だったのです。しかし、彼はその朝、自宅で死体で発見された!ドクロ

現職大統領に不利な証言をする予定の朝に死体で見つかるなんて、いかにも「消された」感がアリアリ。検死や状況証拠から、自殺ではと言われてますが、その道のプロなら自殺に見せかけたように殺すことなんて大したことじゃないでしょうねー。シラーマフィアいっぱいいるし、この国。政治家は黒い噂が耐えないし。

もちろん大統領は自殺案を支持してますが、世論は「殺害された!」の方が大きくて、その夜久しぶりの鍋叩き抗議行動になったのでした。

どうなるのやら、この事件。