川越style「cafeオーマチ」日本とオーストラリアの融合 伝統と革新 神明町 | 「小江戸川越STYLE」

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「時が人を結ぶまち川越」
川越のヒト・コト・モノ、川越物語りメディア、小江戸川越STYLE。
川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真

 

観て楽しい、食べて美味しい。

 

オーストラリア×日本の融合のcafe。
 

2019年5月にオープンしたのが、「cafeオーマチ」さん。

お店があるのは、蔵造りの街並みから真っすぐ北に進み、新河岸川を越えて道なりに進む。

神明町交差点をそのまま過ぎて「AOKI」さんの隣にある建物、ちょうど東武バスの神明町車庫のはす向かいにある三階建て建物にあります。

見晴らしの良い3階にcafe オーマチさんがある。

階段を上がっていくごとに、非日常の時間へ入っていくよう。


「cafeオーマチ」
川越市神明町13-15 クワンヴィレッジ3F 駐車場あり

営業時間
11:00-16:00(lo15:00)
定休日火曜日
Instagram:
https://www.instagram.com/cafe_oomachi/
Facebook:
https://www.facebook.com/cafeoomachi/
X:
https://twitter.com/cafeomachi

 

一番街から離れ、観光地の雰囲気というより、ゆるやかな空気が流れる住宅地やお店が点々と広がる神明町。

この地域に個人のお店ができたことで、地元の人がなにより喜んでいる。

さらに、みなが不思議に思い訊く、なんでこの場所にお店を??と。

この場所に辿り着く経緯は、のちほど明らかに。。。

 

ゆったりとした空気が流れる店内は、席間が空いていて自分たちの世界に浸れる。

まずそのロケーション、三階という場所で眺望も楽しめるというお店はなかなかない。

さらにテラス席まであるというのは、ここにしかない価値です。

川越には眺望を楽しめるというお店はほとんどない、そこが画期的。

太陽の移り変わりと共に変化する景色を楽しむように、あえてテラス席を選ぶという人も多く、ここで珈琲を片手に本を読み、時折顔を上げては遠くの景色に見入るのが好き、などそれぞれの楽しみ方がある。

週末のディナーの早い時間だと、夕焼けからだんだんと夜景になっていく様子を楽しむ人もいて、変化する景色と共に過ごせるという、貴重な体験がここにある。

暖かい時季だと、テラス席から先に埋まっていく時もあるのだそう。
cafe オーマチにやって来るのは地元の人が多く、友達と、家族で、子どもと一緒に、など色々な使われ方もされている。

日常的にやって来る地域のリピーターが多く、口コミで広がっているのがお店の確かさを証明するよう。

また、感度高いカフェ好き、女性が一人でふらっとやって来る光景もcafe オーマチならではで、お店のInstagramなどのSNSを見て来店する人が多いのもcafe オーマチさんの特徴。

 

cafe オーマチさんの料理やお菓子は、なんと言っても「ビジュアル」が洗練されているのはみなが頷くところでしょう。

それを見たいためにお店に行くというくらい。

そのビジュアルは、「作品」と言うべきところまで突き詰めている。

印象に残る迫力ある見栄えを意識しながら、ディテールまで神経を行き届かせているのがcafe オーマチならでは。

野菜一つの置く位置や向きまで一皿一皿こだわっているのが伝わってくる。

そう、一つの食材をどう置くかでその料理の表情が変わり、印象が変われば味にも作用する。

そのことは多くのシェフが理解しているが、実践するとなると難しいものでもある。

cafe オーマチでは、お皿という白いキャンバスに、様々な彩りを駆使した料理を盛り付ける、まさにシェフはアーティストであり、料理・お菓子は作品であるのだ。

cafe オーマチのビジュアルを大事にしている精神は、billsをはじめ、オーストラリアでの経験が大きく影響していることは間違いない。

 

「盛り付けは、人の手が生み出すものだが、自然とそこに在ったかのように見せたい。例えば、木から葉が離れ、自然な形で地面に落ちている。そんな盛り付けを意識し、野菜の葉一枚にも気を遣っています」

 

「作品」であり、「自然」でありたいと意識しているのだ。

それは、日本庭園のようでもあり、オーストラリアでの経験から行き着いた境地が、和文化に通じるというのも面白い。

料理の要素として、盛り付け、も大事とされてきましたが、あくまで「盛り付けも」という二次的な捉え方をされてきた中で、ビジュアルをとことん追求しているお店が川越に誕生したことは一つの分岐点になりそう。

川越の街への新提案にもなりそう。

 

オーマチさんの食事こそ、本領発揮の瞬間です。

お肉を使った料理が多く、牛・豚・鶏、「お肉」もcafe オーマチを語る大事なキーワードなのです。
lunch メニュー

・山盛りきのこの和風バーガー

・広島県産カキフライ

・ごまたっぷり油淋鶏

・ピリ辛竜田バーガー

他に、季節限定メニューが随時登場しています。

例えば夏季なら、オーマチチキンタコス、彩りロコモコ、サーモンPOKEなど。



 

食事はこれからも変化し続けていきます。

cafe オーマチの老久保さんは、「提供したい料理はまだまだあります。時期をみて提供していきたい」とこれからを話す。

ビジュアルに惹き込まれつつも、最終的に料理は美味しいものであって欲しい。

cafe オーマチでは、多くの素材を扱い幸せの一皿に仕上げるために長い時間をかけて仕込み、調理しています。

ドリンクは、コーヒーは、「Single O」さんのスペシャルティコーヒーを扱っているのが特徴。

「Single O」

http://singleo.jp/

『希少なコーヒーをみなさんにお届けすることは物流の関係も含めて容易ではありません。しかし、みなさんに楽しんでもらえることを考えると、この上ないやりがいを感じることでもあります。私たちは何を基準にコーヒーを選んでいるのでしょう?何よりも先に「美味しいコーヒー」であること。その美味しいコーヒーとは継続可能(サステイナブル)な方法で高品質なコーヒーを育てている農園から生まれます。また農園のみでなく精製所などを含む生産者グループ全体にクオリティーに見合った対価を支払うなどの健全なパートナーシップも美味しいコーヒーを生む大きな要素となります。』

・ロングブラック

・カフェラテ

・カフェモカ

・西尾抹茶ラテ

・西尾ほうじ茶ラテ

・オーガニックコーラ

他にもソフトドリンクとして、

・100%オレンジジュース

・100%アップルジュース

・コーラ

・ウーロン茶

・紅茶

・ミルク

・お子様ドリンクがあります。

 

 

cafe オーマチさんと言えば、食事のみならず、手作りのお菓子も売りのお店であることは知る人ぞ知る事実。

〔本日のマフィン〕

・ミニマフィンパフェ

・バニラアイスクリーム

・チョコアイスクリーム

・アフォガード

それに忘れてはいけない。「今日はどんなマフィン?」。
日替わりマフィンを楽しみにしている人も多いのでは。
日替わりマフィンは、レモン&ホワイトチョコレート、塩キャラメル、コーヒーチョコバナナ、ほうじ茶とホワイトチョコ、プレーン、桃とホワイトチョコなどなどが登場してきました。

もちろんここでも、ビジュアルを大切にして目にも嬉しいお菓子を焼き上げていることは言わずもがななのです。

特に、シンプルなビジュアルが多いマフィンを、ここまで磨き上げているお店はそうそうないのでは。
マフィンなどのお菓子、ドリンクはテイクアウトもできます。

 

 

川越に今までにない感性のお店、cafe オーマチさん。

一体どんな経験を積み、経緯があって川越でお店を構えることになったのか??

cafe オーマチさんの川越物語を掘り下げていきます。

cafe オーマチのオーナー、老久保さんは、21歳の時に飲食業界に足を踏み入れた。

愛知県出身の老久保さんは、状況後、最初に働いていたのが、六本木にある「つるとんたん六本木店」でした。
お客さんを笑顔にする飲食の世界に魅力を感じ、この道を進もうと決意。

その後、千葉県にある「ホテル ザ・マンハッタン」でパティシエとして3年ほど働いていました。

cafe オーマチはお菓子が売りというのは、そうなのです、老久保さんはパティシエでもあるので、お菓子が美味しいのは裏打ちされた経験があるからなのでした。

お菓子の道を究めようと、本場フランスに修行に行く予定だったところ、オーストラリアにいる知り合いから「フランスに行く前に英語を勉強した方がいい」とアドバイスされ、オーストラリアに行き、日本食レストランで働いていた。

オーストラリアで、想像していなかった衝撃の体験をすることにある。

オーストラリアでcafeの文化に惹き込まれてしまったのだ。

帰国間際、あるお店で働くことが決まり、フランス行きからオーストラリア滞在延長を決心することになりました。

そのお店が、シドニーにある「bills(ビルズ)」。

「bills(ビルズ)」
https://www.bills.com.au/
billsは、レシピ本の執筆やレストランター(レストラン経営者)として有名なBill Granger(ビル・グレンジャー)氏によって、1993年シドニーのDarlinghurst(ダーリングハースト)にオープンした、リコッタ・チーズの入ったフワフワのパンケーキやトロトロのスクランブル・エッグなど美味しい朝食を出すことで有名なカフェ・レストランです。

ビル・グレンジャーのレストランは、オーストラリアの明るく、Easy-goingな料理への姿勢を体現しており、それこそがbillsが人々から長く愛される大切な要素である。
1993年、24歳の時にbillsの第1号店をシドニーのダーリング・ハーストにオープン。
「世界一の朝食」と称されたスクランブルエッグやリコッタパンケーキはたちまち地元で有名になり、今では地元客や観光客はもちろん、世界中の家族、セレブリティたちの間で広く親しまれている。彼のつくるフレッシュな料理とフレンドリーでリラックスしたオーストラリアンスタイルは次々と世界へ進出し、シドニー、ソウル、東京、ホノルル、ロンドンにてグローバルにレストランを展開している。
ニューヨークタイムズ紙によって「Best Breakfast in the World(世界一の朝食)」と評され、その美味しさは地元シドニーでも大人気で、グルメ雑誌やライフスタイル・サイトなどの「シドニーのパンケーキ・ランキング」などにも必ずと言っていい程ランクインしています。
シドニーには、Bondi Beach、Darlinghurst、Surry Hillsにお店がある。
ちなみに日本では、東京だと二子玉川、銀座、お台場、表参道にbillsがあります。

 

billsで2年ほど働き、billsで知り合った人がシドニーで立ち上げたcafe「カフェ・オラトネック」の運営にも関わり、他にもオーストラリアでは色々なお店で働き、合計するとオーストラリアには6年いました。

オーストラリアは世界各国から人がやって来る、ある意味人種のるつぼのような国。

世界中の感性が集まり、交じり合い、新しいものを生み出すエネルギーに満ちている。

オーストラリアの人気カフェはみんな洗練され、お洒落。

 

「オーストラリアでの経験が大きかった。自由な生活スタイルの人たちと一緒に暮らし、自由な発想でアートを生み出す環境に鍛えられました」

 

オーストラリアでの経験で、「料理のビジュアルは味と同じくらい大事なのだ」という精神を見事に植え付けられたのだった。

そういえば・・・確かにbillsのビジュアルと近しいものがcafe オーマチにもあり、より独自に発展させ、DNAはここに開花しているのを感じる。

オーストラリアに居ることで日本・日本人である自分を再認識し、やはり、日本でやっていこうと夫婦で帰国。

古い街並みが残る地でお店を開きたいと考え、各地を探しながら辿り着いたのが、川越。

一番街という蔵造りの街並みを近くに感じる場所で、cafe オーマチをオープンさせたのでした。

 

当初、店名を聞いて、オオマチさんという名前の人が経営している?と思った人もいるのではないでしょうか。

店名の由来は・・・

二人がオーストラリアから帰って来て住んでいたのが、神奈川鎌倉市大町。

そう、二人のスタートの街、二人の原点とも言える「大町」から店名を取ったのでした。

お店のロゴも、「O」と「M」を組み合わせたデザインになっていることに気付くでしょうか。

 

素材を大切にする姿勢。

cafe オーマチさんは、地元川越産の農産物を食事やお菓子に活かしていきたいという気持ちも強く持っており、かねてから川越STYLE・川越Farmer's Marketでは相談に乗ってきました。

「川越Farmer's Market」
https://www.facebook.com/kawagoefm

cafe オーマチさんに合う農産物とは何なのか?

老久保さんに使いたいと思わせる農産物とは何か?

それを作っている農家は?

両面から考えた結果、老久保さんに紹介したのが、川越の忍田農園さんでした。

忍田さんの畑は高階地区、川越南文化会館ジョイフル裏手ににあり、畑では多種多様な野菜を作っていることで知られる。

ファーマーズに欠かせない農家さんです。

なぜ、忍田さんを老久保さんに紹介したのか。

忍田さんは珍しい西洋野菜を積極的に作っており、また、例えば定番の人参であっても、色・形が珍しい様々な品種の人参を作っている、川越でも独特なポジションを確立している農家さん。

忍田さんの畑には、川越の人気飲食店の有名シェフたちも日常的に野菜の仕入れに来ています。

定休日に合わせて老久保さん夫妻が忍田さんの畑を訪問。

二人は「川越にこんな自然が溢れるところがあるんですね」と感嘆していました。

それもそのはず、ジョイフル裏手の広大は林は、川越市の「(仮称)川越市森林公園計画地」とされているところ。


(仮称)川越市森林公園計画地内の武蔵野の面影を残す雑木林の一部に、ジョイフル(南文化会館)を拠点とした、「森のさんぽ道」を整備しました。
公園計画地内の公有地と、地権者の方からご協力をいただいた雑木林の一部を整備し、3.4kmと2kmのコースを歩く事ができます。
自然と触れ合える憩いの場として活用することができます。
来る人誰もが、「川越だけど川越じゃないみたい」と声をあげる場所なのだ。

老久保さん夫妻も自ずと溜息が洩れる。

林に囲まれた畑を忍田さんの案内で進む二人。

多くの野菜の収穫が終わって片付いてきた時期でしたが、それでも珍しい野菜に老久保夫妻も興奮気味。

 

忍田さんの野菜に刺激され、また、新たな料理のインスピレーションが湧いてきたはず。

今後、cafe オーマチで、加工せずとも素材のままで目を惹きつける野菜が登場していくことでしょう。

農家が縁の下で支え、cafe オーマチがさらに想像力の翼を広げていきます。

 

cafe オーマチさんが、お店を飛び出して外部のイベントに出店すると聞いたら、お店のファンはさぞ驚くのではないでしょうか。

それが、本当に実現してしまうのです。

cafe オーマチとして初めてイベント出店となるのが、12月8日にウェスタ川越・ウニクス川越で開催するくらしをいろどるFarmer's Marketです。

そして、cafe オーマチさんが出店するのは、飲食エリアではなく、お菓子店が集結する「小江戸お菓子マルシェ」エリアになります。

そうなのです。cafe オーマチさんは、お菓子で出店する。

ここに、自分たちのお菓子を知ってもらいたいのと同時に、お菓子についてどれだけ自信を持っているか伝わるでしょう。

(川越style「くらしをいろどるFarmer’s Market」2018年12月2日ウェスタ川越

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12431300862.html

 

伝統と革新の融合。

日本とオーストラリアの融合。

 

cafe オーマチさんは、常に新しいものを生み出す精神を大事にし、次の作品に取り掛かる。

 

その一皿に、情熱を注ぎ込んでいく。

 

「cafeオーマチ」

川越市神明町13-15 クワンヴィレッジ3F 駐車場あり

営業時間
11:00-16:00(lo15:00)
定休日火曜日
Instagram:
https://www.instagram.com/cafe_oomachi/
Facebook:
https://www.facebook.com/cafeoomachi/
X:
https://twitter.com/cafeomachi