川越style「あいアイ美術館」 NPO法人あいアイ 川越市的場北 あいアイパーティー | 「小江戸川越STYLE」

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川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真

 

あいアイ×霞ケ関。

あいアイの拠点が霞ケ関に移り、霞ケ関との化学反応でこれから新たな動きは始まる。

 

NPO法人あいアイが、活動の一環として立ち上げ運営しているのが、アウトサイダーアート美術館「あいアイ美術館」です。

2020年6月に川越市的場北に移転オープンしました。

あいアイ美術館があるのは、東武東上線霞ヶ関駅南口から徒歩8分ほど。

東京国際大学を過ぎ、埼玉りそな銀行手前にあります。


「あいアイ美術館」NPO法人あいアイ
〒350-1102 埼玉県川越市的場北1-17-3

木金土日曜日営業

水曜日は不定期・予約制

10:30~17:30

月火曜日休み
入館料 無料

TEL : 049-277-7872
FAX : 049-277-7873

代表 粟田千恵子

東武東上線霞ヶ関駅から徒歩8分

HP:

http://www.aiai-art.jp/

Facebook:

https://www.facebook.com/Aiaimuseumofart/

 

あいアイ美術館は、あいアイに所属する小さな画伯たちの作品展示の場であり、画伯たちの制作の場所にもなっています。あいアイ全体で100人ほどの画伯がいて、霞ケ関では30人ほどがここで定期的に制作に励んでいます。

■あいアイ美術館
1.小さな画伯たちの「作品常設展示」と季節ごとの「企画展示」
2.作品収集・整理、小さな画伯たちの成長記録作成
3.フエルトペン・書・中国茶芸はじめ、各講座の開催
4.美術鑑賞会、各講演会開催
5.画材紹介コーナー
6.あいアイミュージアムグッズコーナー
7.出張授業、貸し画廊としての提供
8.シアターはじめ懇談交流の場

 

あいアイ美術館は、以前は川越城本丸御殿・三芳野神社近くにあり、郭町で13年運営していました。

 

そして、的場北に移転したあいアイ美術館。

施設内では、小さな画伯たちの作品展示、絵葉書やオリジナル商品として、お茶・中国茶、天然昆布だし、シュガークラフトなどの販売もしています。
シュガークラフトは、あいアイ画伯達の6作品をパッケージにしてハートのイラストの中にはハート型の和三盆を使用したお砂糖が、桜のイラストの中には桜の花びらの型のお砂糖がそれぞれ入っています。

あいアイの中国茶は、中国茶藝師・池内巴里(いけのうち ぱり)さんが厳選した中国花茶をはじめとする日本人による日本人の為の大陸中国茶です。

釣魚台国賓館で茶藝表演を行う池内巴里さん。厳選された中国茶の選別・作業・袋づめ、シール貼りなどをあいアイのメンバーが心をこめて製品化しています。

また、池内巴里のチャイニーズティーセレモニー(中国茶藝表演)の売上金は障害者自立の一助として役立てています。

 

あいアイ美術館を運営するNPO法人あいアイは、障害者の創作活動をサポートし、自立の一助とする活動をしている団体です。

「NPO法人 あいアイ」

http://www.aiai-art.jp/

『NPO法人あいアイは、年齢・性別・国籍そして障害の有無を問わず創造活動し、その成果を障害者の自立の一助とします。創造分野において、障害者、とりわけ知的障害を伴っている小さな画伯たちは、特異な才能を秘めています。現代芸術のいち分野を担うことでしょう。知的障害者の「人間性」のはぐくみは、特異性溢れる想像力を刺激し「アウトサイダー・アート」を開花させます。』


・年齢、性別、国籍、そして、障害の有無を問わず創造活動します。
・2001年に特定非営利活動促進法(NPO法人)を目指します。
・創造活動の成果を障害者の自立の一助とします。
・創造活動として絵画、書道、陶芸、刺繍と縫製、そしてステージとスポーツ活動の5部門の早期継続教育をします。
・障害者の創造大学(芸術・音楽・体育専攻)の設立を目指します。
・障害者の美術館(常設展示並びにアトリエ)設立を目指します。
・創造活動から誕生した知的障害者(児)作品の展覧会、並びに講演会を開催し障害者の特異性である才能あふれる作品紹介につとめます。
・コンピューターを通じインターネットやEメールを駆使したリアルタイムの言語教育に取り組みます。
・創造活動をはじめ5部門から誕生したアーテストの支援をします。
・日本だけの範囲にとどまらず、中国をはじめ世界各国との海外交流を深めます。
・日本文化や伝統を研究継承し、その紹介につとめます。
・健全な食文化を研究し、自然に帰ろうを旨として、毎日の暮らしの中に実践します。
 


代表の粟田さんが障害者問題に関わるきっかけとしてあげるのが、妹の死でした。

「小学校1年の時、はしかで亡くなった。それで大学の時、知的障害の子のところに家庭教師に行き、その子を預かりました。最初はずっと港区で活動していましたが、20年ほど前、岩崎君というよくできる子が川越に引っ越したので私もついてきました。この子は絵がうまく、あの先生のところに行くと絵がうまくなると評判になり、川越に根を張るようになりました」。
 

川越を拠点に「あいアイ美術館」を運営、他にも東京都北区では就労支援B型事業所を運営しています。また、港区、練馬区、狭山市では、講師を派遣して絵画教室も開いています。
粟田さんが指導する講座の他に、多摩美や芸大の学生さんに手伝ってもらっている日もある。
在籍する画伯は、知的障害、精神障害含め、3歳から60代まで100人以上。

油彩、日本画、時には版画、書の場合もあります。

100人いれば100通りやり方が違います。こっちの子には、「もう少していねいに塗りましょうね」。こっちは、「もっと元気にはみ出ることを気にしないで」。また、みんな相棒を作ってやっています。友達が友達を教える。コンビで絵を描く。お互いを教え合う。

■あいアイの歴史
1997年 年齢、性別、国籍、そして、障害の有無を問わず創造活動する自主グループ『あい・アイ・I』(代表・林千恵子)が誕生する。
1999年 NPO法人を目指して、勉強会開始。粟田千恵子(林改姓)はじめ各分野の専門の指導者が中心になり立ち上がる。(勉強会5回開催)
名称『あいアイ』となる。さらに各活動拠点に『あいアイ東京』『あいアイ川越』『あいアイ浦和』の支部が誕生する。
2000年 2月埼玉県大宮市・アルピーノ画廊銀河
4月中国北京市宣武区少年宮
5月東京・銀座桜の木ギャラリーの各所にて展覧会開催
2000年 8月 長野県・長野国際音楽フェスタin上田2000にてバリアフリーアート&コンサート開催
2000年 11月 静岡茶「あいアイ茶」誕生。自然に帰ろうをテーマに食へこだわりの研究
2000年 12月 神奈川・横浜スタジアムにて絵画中心に展覧会と自然に帰ろう販売会開催
2001年 2月 東京・指導者展覧会開催
2001年 3月 静岡・浜松天神蔵ギャラリー「あいアイ創造作品展」開催(3月8日~11日)
2001年 4月 中国北京上海・バリアフリーアート&コンサート開催
埼玉県障害者交流センターにて帰国展開催
東京・新宿駅西口朝日生命ビル地下(動く歩道付近)にて「あいアイ展」作品展示
2001年 5月 東京・新宿駅西口朝日生命ビル地下(動く歩道付近)にて片山子龍と「あいアイ」作品展示
2001年 6月 スイス・アートブリュット美術館(知的障害者美術館)訪問・出品
2001年 7月 北京TV出演記念・スイス報告会・相田大希(あいアイ会員)出版記念パーティー(7月1日)
2001年 8月 長野県・長野国際音楽フェスタにてバリアフリーアート&コンサート開催(8月10・11日)
東京・成増アクトホールにて第36回「東京城北少年少女合唱団定期演奏会」参加(8月24日)
会場壁面にてあいアイ原画作品展示
2001年 9月 埼玉県・川越オアシスにて「あいアイ・大きな原画展」開催(9月18日~24日)
東京・浜松町フェニックスフォトギャラリーにて片山子龍「曙親方きもの展」開催
中国北京市宣武区人民政府協力にて中国茶「あいアイ花茶(ファーチャ)」新発売
中国・北京市倍智中心学校にてあいアイアート教育指導講座開始
2001年 10月 東京・神楽坂「天悦」にて「粟田千恵子個展」(10月7・8日)
2002年 4月 中国・北京「第9回日中交流展」日中子供合作・絵と書展開催
北京参観訪中団派遣(3月31日~4月3日)
4月28日NPO法人あいアイ認可
東京・新宿オペラシティにて「第9回日中交流展」日中子供合作・絵と書の帰国展開催
同会場にて「医療器具にアートを」あいアイ展開催
NPO法人あいアイ承認式典(曙親方も参加してくださいました)
2002年 5月 NPO法人あいアイ 総会

 

障害者が絵で生計を立てる道を切り拓いている面もあるNPO法人あいアイ。
現在、広く飲食事業を手掛ける「際コーポレーション」との連携により、際コーポレーションに就職し、画家として働いている人が現時点で6人います。

「際コーポレーション」

https://kiwa-group.co.jp/

際コーポレーションの店舗の壁に飾る絵の制作やメニュー表に描く絵などのデザインを、6人が担当しています。

障害がありながら画家として独り立ちし、自ら生計を立てるまでになっています。

あいアイとしても、障害者の自立という点で、大きな結果を残しています。

 

NPOあいアイとして、年に一度の一大事業といえば、毎年4月に開催している「あいアイパーティー」です。


「あいアイパーティー」
場所:川越・やまぶき会館ホール

主催:NPO法人あいアイ
ロビーにて、あいアイ作品「千両役者展」展示
■二部形式
・第一部

「障害者アート紹介/一人一画の書『花』」

100×100cmの和紙に7画の花の文字を1メートルの筆で8人の小さな画伯・アーティスト、リーダー矢嶋・前島・そして、伊藤・岩崎・須賀がリレーしながら書き上げます。

書いた書は竹竿に巻き付け、金屏風に飾ります。

「日本舞踊と書『さくら・さくら』」

天津流師範・天津龍つ弥の踊りに合わせて、粟田あいアイ理事長が歌詞を着物に書きしたためていきます。

演目は、日本の童謡「さくら・さくら」、バックはあいアイ制作の金屏風に「花の書」。

粟田の桜花の座布団は、川越ママたちのパッチワーク作品です。

 

・第二部

「中国茶表演・池内巴里」

『中国人民政府国家資格の高級茶芸師。中国の茶芸に習い、4名のお客様登壇。舞台上にてゲストに振舞います。会場の皆様にも全員に振舞います』

「NHKの石垣真帆アナウンサー ビデオレター」

『NHK Eテレ番組「絵を描くことは生きること」の企画制作担当のアナウンサー。小さな画伯のマドンナ。石垣真帆アナウンサーから、ビデオレター披露』

 

ロビーでは、あいアイの新茶予約、中国茶やあいアイの小さな画伯たちの絵葉書の販売も行われました。

客席に多くの人が詰めかける中、開演の幕が上がる。

総合司会を務めるは、NPO法人あいアイ粟田理事長と青木正臣小さな画伯です。

粟田「今回のあいアイパーティーでは、『書』を見せたいと思います。ただ、普通に書を見せるだけでは面白くありません。一人一画の書、花という字を8人で書きます。一人一画なら誰でも書けます。みんなで書くと面白い字になります」。

 

舞台上にあいアイの画伯たちが登壇。パフォーマンスが始まりました。

たっぷりと墨を含ませた大きな筆を持ち上げ、力強く真白い紙の上を進ませていく。

一人一画で大きな書を作り上げる、大きな花を咲かせる。

みんなで作り上げる、花。

世界に一つだけの花が出来上がろうとしていた。

 

「日本舞踊と書『さくら・さくら』」

天津流師範・天津龍つ弥の踊りに合わせて、粟田あいアイ理事長が歌詞を着物に書きしたためていきます。

演目は、日本の童謡「さくら・さくら」、バックはあいアイ制作の金屏風に「花の書」。

粟田の桜花の座布団は、川越ママたちのパッチワーク作品です。

 

・第二部

「中国茶表演・池内巴里」

『中国人民政府国家資格の高級茶芸師。中国の茶芸に習い、小宮山泰子衆議院議員、山根史子県議会議員、いとう正子市議会議員などのゲストが登壇。舞台上にてゲストに振舞います

会場の皆様にも全員に振舞います』

 

「中国国家機密変面・王文強」

『10の変面(10変面は、中国国家機密の変面役者はNO1です)を、ゲストの皆様はお楽しみください。変面の機密が見破れますでしょうか』


毎年盛大に行われる、あいアイ美術館開館記念「あいアイパーティー」。

2018年4月1日はあいアイ美術館で開催され、画伯たちの作品鑑賞、赤飯、五島うどんの振る舞いの後、中国古典芸能役者王さんによる変面演舞が行われました。

(2018年4月1日「あいアイパーティー」あいアイ美術館)
 

あいアイと街との繋がりについて。

 

あいアイ美術館では、毎年開催している「お月見の会」も恒例行事で、他にも様々な会場であいアイの画伯たちの作品展を開催している。

また、あいアイの画伯単独での個展も開催され、川越で実は目に触れることが多い障害者アート。

(川越style『あいアイ美術館「下を向いて歩こう」』2016年10月13日~16日

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12190838390.html

 

2019年3月3日には、蓮馨寺講堂にて、『音楽「広島・土本アコーディオントリオ」と絵画「埼玉・川越の町を描く」のコラボレーション』を開催。

作品展覧会に、画伯たちによる絵画ライブとアコーディオンのライブが行われました。
この催しは、オール埼玉で彩る文化プログラム事業の埼玉県の助成を受けて開催されました。


(2019年3月3日『音楽「広島・土本アコーディオントリオ」と絵画「埼玉・川越の町を描く」のコラボレーション』開催)

 

NPO法人あいアイは主催事業のみならず、色々なイベントとコラボすることも多く、川越では、「かわごえ産業フェスタ」、「アースデイ・イン・川越 昭和の街」、「川越唐人揃い」などのイベントとも連携している。

2019年から初の連携が誕生したのが、最明寺。

2019年4月2日~8日に川越水上公園近くにある「最明寺」で開催された、「LIGHT IT UP BLUE 川越 in 最明寺」。

催しの一つとして、NPO法人あいアイの画伯たちによる100点を超える「障害者アートの青い展覧会」を開催しました。

川越STYLEが最明寺の千田副住職とあいアイの粟田代表を繋ぎました。

(最明寺本堂であいアイの画伯たちが熱心に制作に励む)

「LIGHT IT UP BLUE 川越 in 最明寺」では、あいアイの画伯の青の力作が展示され、最明寺のブルーライトアップとの相乗効果で、かつてない青を発信。


(川越style「LIGHT IT UP BLUE 川越 in 最明寺」自閉症啓・障害啓発週間

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12453546796.html

 

そして、心機一転、2020年に新たな展開として、あいアイ美術館を移転させたのが、霞ケ関北地区の的場北でした。

霞ケ関は、実はアーティストが多い街で、アートイベントや音楽イベントも開催されている。

また、有志が集まって「かすみがせき100円商店街」などの催しも行われている街でもあります。

今後、あいアイと霞ケ関が結びついて、化学反応を起こし、新たな動きが見られていくのは間違いありません。

 

障害者アートの世界を切り拓き、街と繋ぎ、障害者の雇用を創りだしているNPO法人あいアイ。

あいアイの活動は、これからも川越に根を張りながら広がっていきます。

 

「あいアイ美術館」NPO法人あいアイ
〒350-1102 埼玉県川越市的場北1-17-3

木金土日曜日営業

水曜日は不定期・予約制

10:30~17:30

月火曜日休み
入館料 無料

TEL : 049-277-7872
FAX : 049-277-7873

東武東上線霞ヶ関駅から徒歩8分

HP:

http://www.aiai-art.jp/

Facebook:

https://www.facebook.com/Aiaimuseumofart/