川越style「カレーの健ちゃん」鯨井にあるカレー店 チキン・ポーク・カツ・野菜カレー | 「川越STYLE」

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川越にカレーの新店がオープン。

そのお店の裏側にある川越ストーリーとは。

 

2018年4月にオープンしたのが、「カレーの健ちゃん」。

お店があるのは、県道39号川越坂戸毛呂山線沿い。

川越中心市街地方面から行くと、川越市役所から西へひらすら進み、石原北の信号を左折、パイオニア川越事業所を過ぎて入間川に架かる雁見橋を渡る。川越西消防署名細分署・鯨井中学校を過ぎれば建物が左手に見えてくる。旧「手作りレストラン菩提樹」さんだった場所です。

「カレーの健ちゃん」

川越市鯨井1865-1

11:00~14:30

17:00~20:30

火曜日休

049-298-7374

Facebookページ:

https://www.facebook.com/curry.ken2018/

 

まるでテーマパークにあるような建物は異国感漂い、自然と来る者の期待感を高める。

重厚な扉を開いて店内に入ると、広々とした開放的な空間が広がる。

地域の人はもちろん、交通量が多い道路沿いだけあって平日のお昼時は仕事の合間に立ち寄る人も多く見られる。

また、今はお店のSNSを見て来る人も多く、口コミで広がっているのが特徴です。

お店は少人数で切り盛りしているため(基本、健ちゃんと健ちゃんのお母さんの二人)、先会計のセルフサービス方式です。
まずはメニュー表から好きなメニューを選び、カウンターで先に会計を済ませる。
番号札を受け取り好きな席へ座り、お水は中央台にあります。
そして番号を呼ばれたらカレーを受け取りにいく流れ。
カレーの健ちゃんのメニューは、定番としてあるのが、チキンカレー、ポークカレー、カツカレー、野菜カレー。


辛さを選ぶことができ、甘口、中辛、辛口、激辛。
御飯も、白御飯(並)250g・(大)350g、雑穀御飯(並)250g・(大)350gから選ぶことができます。
大も料金そのまま、並より少量も対応しています。
御飯の他に、バケット2切れもあります。
他に、お子様カレーやノーマルカレーがあり、ドリンクはドリンクバーにアルコール類もあります。
デザートにはそば茶プリンに珈琲ゼリー。
また、カレーはテイクアウトもやっていて、地域の人がカレーお持ち帰りで利用するのもお馴染み。

チキンカレーには、骨付もも肉一本が乗っているボリューム、ポークカレー、カツカレーには入間ポークがどんと大きな存在感。
野菜カレーには、追加でハーツチキン・ポーク・カツを頼むことができます。野菜カレー単品もあり。
ナイフとフォークも用意されていますが、チキンもポークもカツもスプーンで食べられてしまうというところまで柔らかくしています。

チキンカレー。

 

ポークカレー。

 

カツカレー。

 

野菜カレー。

トッピングとして炙りチーズ、ハーフチキン・カツ・ポーク、野菜サラダがあり好きなようにカスタマイズすることができる。

また、付け合わせのお漬物以外にも、中央台にあるお漬物3種類は無料トッピングというのが嬉しい。

 

カレーの健ちゃんのカレールゥは、じっくりと3日間かけて作られる。

入間ポークの精肉などから出汁を取るところから始まり、大量の玉ねぎじっくりを炒め、ニンニク・生姜・セロリなど他の野菜にスパイス・調味料などを加えて合わせて煮込むという調理に2日間、それに1日寝かせて計3日間かけられ作られます。

中でも出汁をとった入間ポークをそのまま使いルゥの中に溶け込んでいるのが特徴。(ルゥの中に入間ポークが溶け込み、ポーク・カツカレーにはメインとして入間ポークがさらに乗る)

カレーに乗せるチキンやポークもスプーンでカットするまで柔らかくするため、崩れないようこれも一晩寝かせ細心の注意をしながら取り扱う。

川越出身で地元愛溢れる健ちゃんゆえ、お店では埼玉県の素材を積極的に使うこともテーマにしており、お米は時季により狭山・川島・埼玉産、野菜は狭山など、豚肉は入間ポーク、醤油は川越の「松本醤油商店」さん、乾物は川越の「轟屋」さんと、埼玉県・川越市の素材がこれでもかとカレーに使われている。

乾物?と聞いて疑問に思うかもしれません。どこに使うのか、と。

ここが他のカレー店ではあまり見られないカレーの健ちゃんの個性であり、乾物いうのは鰹節、宗田節、鯖節で、出汁をとるためのもの。これらから出汁とり、カレーの注文後にルゥの最後の隠し味的仕上げとしてプラスしているのです。醤油も同じように最後に加えてルゥが完成する。

出汁(蕎麦出汁)をとるというところが、それに出汁と醤油を合わせるというところがカレーの健ちゃんらしい。出汁に醤油、それはもう健ちゃんの遺伝子に刻み込まれたものなのでしょう。その経緯は後述。


定番メニューの他に、限定メニューが不定期で登場するのもリピーターに好評。
朝締め鶏の胸肉ともも肉の唐揚げをキノコたっぷりのカレーに投入した「唐揚げ入りキノコカレー」、通常の約2倍の厚さにカットした入間ポークのロース肉を低温でじっくり揚げ、ジューシーに仕上げた「厚切りカツカレー」、「穴子フライと夏野菜のカレー」など、これまでいくつもの限定カレーが登場してきました。

また、カレー店としてカレーを核として大事にしながら、場所柄、老若男女あれを食べたい、これを食べたいという様々な要望が寄せられることから、ランチセットとして「気まぐれメニュー」があるのがカレーの健ちゃんならでは。カレーよりお得な価格で、「朝締め鳥の唐揚げセット」、「ポークジンジャーセット」など提供しています。メニューは定期的に変わっています。

 

そして、〆にはデザートとして、そば茶プリンや珈琲ゼリーがあります。

 


カレーの健ちゃんを語る上で、触れないわけにはいかない川越ストーリーがある。
ここから、健ちゃんの歴史へ、いや、川越の歴史へ深堀りしていきます。
入間川街道沿いにあった、蕎麦店の「篭屋(かごや)」さんを憶えているでしょうか。
入間川街道は国道16号に平行している旧道で、昔は地域のメインストリートでした。
篭屋は、関越道川越インターすぐ、入間川街道沿いで現セブンイレブンの隣にあり、日本料理・手打ちそば・うどん・寿司の提供をしていたお店でした。

平成元年にオープンして以来地域に親しまれて30年弱、平成29年9月に惜しまれながら長い歴史に終止符が打たれ閉店となりましたが、川越の大塚、もっと言えば大東地区の住民にとっては、大東地区のお店と言えばで必ず挙げられる地域に根差したお店だったのです。


「篭屋(閉店)」
川越市大塚1丁目1番地3
http://kagoya4649.co.jp/
手打ち蕎麦にこだわり、さらにこの建物の大きさから分かるように、2階は最大80名収容の宴会場があり、宴会、忘年会・新年会など様々なシーンで利用されていました。今、振り返ると蕎麦店で無料で送迎バスを走らせていたことが信じられない。
お店企画のイベント開催も積極的で、二階宴会場にて「篭屋特選落語会」、活弁士 坂本頼光さんを呼んだ単独ライブなどを行い、イベントを通して地域の人に楽しんでもらい、地域との繋がりを深めていきました。こうした積み重ねが、大東地区なら篭屋と言われてきた所以。
現在閉店したこのお店のことを紹介してきたのには、訳があります。
篭屋閉店後、篭屋の牛窪さんが鯨井にオープンしたお店が、「カレーの健ちゃん」だったのです。

そこに至るのは、一体どんなストーリーが・・・??

篭屋-カレーの健ちゃんに連なる、川越ストーリーを紹介します。

カレーの健ちゃんの牛窪健二さんは、川越市出身。カレーの健ちゃんの店名は、そう、自身の名前から。以下、牛窪さんストーリーは健ちゃんの愛称でいきます。

篭屋に辿り着く前に、篭屋の前身のお店があったことに触れないわけにはいかない。

健ちゃんのお父さんが、川越の四都野台、現在のすぎなみ公園の近くで始めたお店が、「すぎなみ食堂」。(むさし野にある電源開発株式会社 川越電力所や大塚小学校の近く)
今でこそ電源開発の前の川越駅南大塚線がメインになりましたが、かつてはすぎなみ公園近くの道路がメインストリートでお店が点在していた。とはいえ、昔はお店の数は少なく、今のように住宅が密集する前で、川越インターの歩道橋から畑の中にあるすぎなみ食堂が見えたというくらい。
すぎなみ食堂を10年ほど営業した後、健ちゃんが大東東小学校から大東中学校に上がる時のタイミングだった、場所を移り屋号を変え規模を拡大して入間川街道に30年ほど前に開いたお店が、篭屋だった。

すぎなみ食堂時代から数えると飲食店で40年の家系。

健ちゃんも20代半ばに篭屋に入り15年ほど働いていた。まさに牛窪家総出で切り盛りしていた篭屋。

松本醤油商店さんとの取引は篭屋時代から今に続く。

篭屋閉店後、健ちゃんは心機一転、蕎麦店とは全く別の分野を志した。

それが、カレー。

ちなみに、篭屋とカレーの健ちゃんの共通点を見出そうとするならば、実は今でも篭屋を魂は着実にカレーの健ちゃんにも受け継がれていることに気付く。

カレーというのも、篭屋時代からカレーそば、カレーうどん、カツカレーといったカレーメニューは人気で、篭屋を知る人にとっては牛窪さんがカレー店をオープンと聞いても、ああそうか、とそんなに驚くことはないかもしれない。

さらに、カレーの健ちゃんで提供している「そば茶プリン」は、まさにでしょう。

カレー店でこのクオリティのそば茶プリンが提供されることに目を丸くする人が多いですが、それは当然といえば当然、篭屋で特に人気だったそば茶プリンがここに受け継がれて味わうことができるのですから。(篭屋のそば茶プリンはメディアで取り上げられたこともあった)

こだわりの卵を使用し、蕎麦の風味を豊かに仕上げたプリンは、かつてのプリンをベースにブラッシュアップし、さらに美味しくなったよう。カレー店でこのプリンはやはり驚き以外何物でもない。

ちなみに健ちゃんのそば茶プリンは、リクエストすればブリュレに変えてくれます。

 

篭屋は地域に根を張ったお店ゆえに、地域の人に愛され、地域の人の集まりにもよく利用されていました。

だからこそ、今でも大東地区の人たちがあの健ちゃんがカレー店を始めたということで篭屋に足を運び、まるで篭屋と同じような光景がカレーの健ちゃんで広がることがあるのだ。

大東地区のお店で、こんなことはきっと他のお店ではあり得ないかもしれない。

また、篭屋があった大塚は、お祭りも盛んな地域で、大塚新田には「源頼朝の山車」があります。

お祭り関係の人も篭屋を利用していた篭屋。

お祭り関係はどこの地域でもそうですが、自分たちの地域のお店を大事にし、打ち合わせ・稽古などの後に地域のお店に流れて飲み会というのはよくあるパターン。

大塚にとってそのお店が、篭屋でもあった。

篭屋閉店は地域にとって悲しいニュースでしたが、カレーの健ちゃん開店は大塚の人にとって明るいニュースだった。

なんと今でも、お祭り関係の人たちは、打ち合わせの後にカレーの健ちゃんにやって来てくれるのだという。大塚から鯨井まで。。。車で15分~20分ほどまでをかけて、わざわざ健ちゃんに来るには、今でも大塚にある感覚で、今でも自分たちの地域のお店としてカレーの健ちゃんを見ているのだ。

どれほど地域に根差していたか、分かるエピソードです。

さらに大東地区コミュニティの一端。

カレーの健ちゃんでは他のお店のショップカードが置かれていますが、その一つに、「Trattoria Caro」さんのカードがある。

健ちゃんと昔からずっと付き合いがあるのが、現在大正浪漫夢通りにあるイタリアンレストラン「Trattoria Caro(トラットリア カーロ)」のオーナーシェフ、川畑さん。

(「Trattoria Caro(トラットリア カーロ)」)

健ちゃんと川畑さんは振り返るとなんと幼稚園から専門学校までずっと一緒だったという。

年は健ちゃんの方が二つ上で、池辺にあった大鳳幼稚園-大東東小学校-大東中学校-大宮工業高校-エコール 辻 東京と同じ道のりを歩んできた。

共通点である柔道が二人の絆を深め、大東中学校から二人は柔道部の先輩・後輩で、鯨井にある柔道場「士道館 荻野道場」でも同門。

奇しくも同じ川越市内で同じ飲食という仕事に就いている二人。

飲食店同士で刺激し合い、今でも柔道場で顔を合わせることがあるという。

大東地区から一転して鯨井でのお店オープンというのは、一見意外かと思われますが、上記の経緯から分かる通り、カレーの健ちゃんの近くに、そう、昔からずっと通っている荻野道場があり、馴染みの地でもあったのです。

柔道を介して鯨井に知り合いもいて、ここで自分のお店を始めようと決意したのでした。

さらに言うなら、川越の人気パン屋「BREADMAN」の栗原さんも同じく大東地区出身で、ゆえに、健ちゃんのお店で提供しているバケットは、BREADMANのものを使用しているのだ。

(川越style「BREADMAN」パンと料理を融合 パンの可能性を広げていく

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11505322013.html

 

篭屋のカレーをベースにしつつも、自分のカレーを作り上げようと没頭。

苦心の末ついに完成し・・・いや、カレーに完成はないのかもしれない。

今でも健ちゃんの試行錯誤は続き、カレーはブラッシュアップされていくに違いない。

そして、店内の予約の団体客用の個室を、今後はこの場所で色々なイベントの企画、あるいは教室などの会場として貸し出したりという構想も抱いています。


また、カレーの健ちゃんは自店の展開のみならず、外に出ていくことにも積極的で、2018年12月2日ウェスタ川越・ウニクス川越で開催する「」出店がきまりました。これが、カレーの健ちゃんとしての初めてのイベント出店になります。

(川越style「くらしをいろどるFarmer'sMarket 前編」2017年1月21日

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12346522254.html

 

それに、前回大会では都合が合わず出場叶いませんでしたが、今後、「彩の国カレーなる闘い」にもタイミング合えば出場したいと意欲を燃やす。

(川越style 第5回「彩の国カレーなる闘い」ウニクス川越・ウェスタ川越

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12375911505.html

 

地域に愛された健ちゃんは、カレーの健ちゃんとして新たに展開していく。

鯨井でも地域の健ちゃんとして、愛されていくに違いないのだ。

 

「カレーの健ちゃん」

川越市鯨井1865-1

11:00~14:30

17:00~20:30

火曜日休

049-298-7374

Facebookページ:

https://www.facebook.com/curry.ken2018/

 

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