川越style「くらしをいろどるFarmer'sMarket 前編」2018年1月21日 | 「小江戸川越STYLE」

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「時が人を結ぶまち川越」
川越のヒト・コト・モノ、川越物語りメディア、小江戸川越STYLE。
川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真

一日限りの川越テーマパーク開演の準備が整いました。
創業235年の老舗店から、昨年オープンした新店まで幅広い時間軸の「川越」がウェスタ川越・ウニクス川越に並びます。
まさに川越が一堂に会する「現実の光景」は、川越史上初のものになるでしょう。来場される皆さんがその証人です。
1月21日のイベントは、ゼロから立ち上げたものではありません。ゼロからこれだけのイベントを作るなどというのは不可能です。ファーマーズマーケットを積み重ね、輪を広げ、そしてようやくここまで来たというのが真相です。
ずっと先のことと思っていた2018年1月21日が、気が付いたらもう明日です。いろいろ大変なことがあったような気もしますが今になってみればあっという間で、直前にした気持ちは、もちろんワクワク感がどこまでも広がっていますが、一方でこれで1月21日のイベントは終わってしまうという寂しさにも包まれている。。。そんな気持ちになるのは、それだけ今回の形が川越的あり得ないもので、奇跡のような一日を、終わらせたくない気持ちが沸き上がってしまうのです。
川越は市民の熱気渦巻く街です。
いろんな場所でいろんな活動が活発に行われている川越ですが、街の中で点在している魅力を一つにまとめる必要性がこれまで叫ばれていて、そのテーマを今回のイベントでは持っていました。
2018年1月21日、ファーマーズマーケットという旗のもとに、街を一つにできたこと、これは川越的一つの到達点ではないでしょうか。
共に作り上げることができたのは、単にスタッフ-出店者という関係性ではなく、川越の仲間だったからです。
同じ川越に住む者同士、みな心のどこかで川越を盛り上げたいと思っている、その気持ちを寄せられる大きな旗が必要だった。
今、思う存分川越愛の想いを注げる旗が川越にできた。
川越を愛する意識がこのイベントを作り上げたと言っていいでしょう。
みんなで作り上げたこのファーマーズマーケットという旗をこれからも守ります。
川越の人に愛されることはもちろん、広く深く、どこの街にもない、川越のファーマーズマーケットとして発展させていきます。
1月21日は一つのゴールですが、いや、始まりの始まりに過ぎません。
川越はなんという楽しい街なんでしょう。
そのワクワク感がここまで来た原動力です。
ようこそ川越へ。
これが私たちの街川越です。
街を一つに。

2018年1月21日、ウェスタ川越・ウニクス川越で開催されがのが、

「くらしをいろどるFarmer'sMarket」
『川越Farmer'sMarketからひろがる
川越産農産物とそれを使った食べ物・飲み物、雑貨、ワークショップ、音楽など』

 

主催:川越Farmer’s Market実行委員会

「川越Farmer's Market」
https://www.facebook.com/kawagoefm
共催:ウェスタ川越指定管理者NeCST
後援:川越市、公益社団法人小江戸川越観光協会、ウニクス川越
協賛:株式会社ヤオコー川越西口店、感動創出工場ジ~ンファクトリー、川越産農産物ブランド化連絡会
協力:尚美学園大学

川越の魅力を一つの場所に、という表現ではまだ足りない、川越LOVEの大爆発。としか言いようがないイベントは、会場に川越人が押し寄せ、あちこちで知り合いに出逢い、さながら川越同窓会の様相を呈していきました。同窓会というのは学校関係で使われる言葉ですが、川越という街にあっては、川越に住む者同士という繋がりだけで知り合い的な関係性になり、どんどん横に繋がっていってしまう不思議な街。故にウェスタ川越・ウニクス川越で顔を合わせる人は知り合いばかりで、「こんにちは~!」、「お久しぶりです!」と挨拶が会場中で発生していました。そして、そんな交流からまた新たな種が川越に蒔かれて・・・と次の展開へ繋がっていく。というのが川越。

そうして大きく育ったファーマーズマーケットであり、ファーマーズマーケットで川越人同士の交流が生まれるのは当然のことなのです。

一日を通して、会場のあちこちから「このイベントは凄い!」、「こんなに人が来るなんて!」と圧倒される声が相次ぎ、そして、こんなに盛り上がるとは・・・と圧倒される思いも来場者は持っていたでしょう。確かに、人出が多いことは想像していましたが、まさかここまで爆発するとは。。。
そして会場を見渡して改めて思うのです。
川越ってなんていい街なんだろう、と。
こんなに素敵なお店がたくさんあって、美味しいものしかなくて、この街の地力ってとんでもないな、と。
こうして会場に集結した様を現実に見て、私たちこそ川越の力に圧倒されていました。
川越の魅力を知ってもらい、川越の力を大きく発信する、なんていいイベントなのか、と。
ファーマーズマーケット、川越のみんなで育てていきたい旗です♪1月21日の様子を運営側から振り返っていきます。

 

・・・と、その前に。

今回のイベントからファーマーズマーケットを知ったという人もいるでしょう。

もともと「川越Farmer's Market」というのは、本川越駅から一番街へ向かう中央通り沿いにある蓮馨寺が発祥で、夏と冬に開催を重ねてきました。前回は2017年7月に開催。(ちなみに今年は2018年7月に蓮馨寺開催予定です)

川越的重要スポットである蓮馨寺という場を使わせてもらい、川越産農産物を中心に、食事や雑貨・ワークショップ、音楽など川越の魅力を集めたイベントは、開催する度に規模が大きくなっていきました。

(前編「川越Farmer'sMarket」2017年7月2日メイン会場蓮馨寺 市内各地で開催

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12290466838.html

このイベントを主催する実行委員会会長として私は携わり、川越の仲間たちと共に一丸となってこの一大フェスを無事に作り上げることができました。

さらにそこからの発展として、2018年冬に場として選んだのが、ウェスタ川越・ウニクス川越。

これまで川越市や川越青年会議所などが主催するイベントに共催として私たちは関わってきましたが、主催となる今回は今までとは全く別次元の風景だった。。。

共催や協力を何度重ねても、主催を経験しないとノウハウが身につかないことは周知のことで、ウェスタ川越のイベントは何度も経験してると言っても、そういう意味では初めての経験でした。

市民の力だけでなく、ウェスタ川越・ウニクス川越という施設側の協力なくしては実現しなかったことは伝えておきます。

1月21日のイベントは各メディアから問い合わせが多かったですが、その時にお話ししていることをここでもお伝えします。
ウェスタ川越・ウニクス川越で今まで開催されてきたイベントと比べても、さらに規模の大きいイベントを、行政でも企業でもなく市民の力でやってしまうという初の試みであること(ウェスタ川越のイベントでは過去最多出店数になると思います)、出店者&スタッフ合わせ、ある意味川越市民の挑戦だと思います。
また、各地に「ファーマーズマーケット」という名のイベントはありますが、川越のファーマーズが他の街と違うのは、ここには川越産農産物、川越の飲食店、川越の雑貨店、作家といった川越くくりでやっていて、これは他の街では絶対に真似できないものだろうと思っています。
考えてみてください、自分たちの地域の農産物でイベントをやろうとしたら、自分たちの街の農家さんと繋がり、イベントに出店してもらわないといけないということ。この繋がりを簡単に作れるでしょうか。さらにその農産物を自分たちの街の飲食店に使ってもらいながらイベントにも出てもらおうとする、こんなハードルの高いことをクリアできるファーマーズマーケットは全国的にも川越ファーマーズマーケットだけだと思います。
川越でファーマーズマーケットをやるなら、この形しかないだろうという川越人としての確信のもとに全体を考えています。
そして、話題として反響を巻き起こしている「散歩の達人」の川越特集ですが、あの特集に掲載されているお店の多くが1月21日にウェスタ川越に出店します。そのウェスタ川越の広場の様は、リアル散歩の達人と言っていいかもしれません。
散歩の達人で紹介されていたのは、川越の個人店が多かった。
川越の個人店が今注目されていますが、1月21日は川越の個人店が大集結する川越博覧会的であること。
さらには、ウニクス川越前にて「小江戸川越お菓子マルシェ」同時開催、その他にも川越の個人パン屋さんが集結するエリア、「彩の国カレーなる闘いのチャンピオン」が出店すること、ウェスタ川越の室内ではいくつも同時開催イベントがあること。
いろんな切り口で見て、1月21日はかつてない川越を見せるものであり、川越の新境地を切り拓こうとするものです。
これを市民の力でやろうとしていること。
という話しをすると、メディアの方も身を乗り出して耳を澄ませてくれます。
川越駅西口、ウェスタ川越・ウニクス川越で川越の新境地を見せたいということでした。
 

街を一つに。

その土台になくてはならないのが、命の源である大地から生まれる農産物。

どんなに壮大に街を一つに、と語っても、農産物が基になっていないとやはり地に足がついていない言葉だけの綺麗ごとになってしまいかねず、農がないと街が一つと謳えないという最終的な結論に達して以来、一貫して農産物からのまちづくり活動を推し進めてきました。

いえ、これは今に限った結論でないことはご存知でしょう。

祭り、というもの自体が、五穀豊穣、収穫祭という農と密接に繋がっているものであり、祭りの本来を今の時代に合わせた形にチューニングして開催しているのが、川越ファーマーズマーケットだと思います。
川越の農産物が集結する日、川越の農産物を知る日。
川越には、本当に様々な農家さんがいます。街として注目を浴びるのは市街地ですが、市街地以外は農である、と言っていいほど実は川越は農の街であり、そして色んな農家さんがいる。

2018年1月21日というのは農産物の時期からしたらベストとは言えませんが、それでもこのタイミングに合わせて農産物を作り上げ、ウェスタ川越に山のように川越産農産物を出品した川越の農家。自然を相手にし、自然と折り合いをつけながら意図通りの出来に仕上げていく取り組み、1月21日に合わせた、というその川越の農家の努力にまず拍手を贈って頂ければと思います。

信じられないくらいの農産物が集まりましたが、それ以上に信じられないくらい農産物が売れていき、今まで出店したイベントで一番の売れ行きと語る農家も多数いました。

今の川越の農家の動きとして、農産物を作るだけではなく、加工まで手掛けようとする動きも出てきています。

さつま芋を使った芋バター、蜂蜜を使った飴、イチゴジャム、野菜のスムージーなどなど。
農産物を知り抜いているからこその活かし方、農家の提案はこれからも続いていきそうです。

川越ファーマーズマーケットの農産物はそれぞれの農家がそれぞれの思いを持って作るもので、一概に、川越ならこの野菜、と言えないものである。川越=さつま芋というイメージが定着している街であえてこういうことを言ってしまう。もちろん、21日はさつま芋も多数出品され、焼き芋も計算が追い付かないくらい売れていきました。川越の代名詞として大きな存在を示したのは間違いありません。
それでも。私たちは知っているのです。農家の話しは惹き込まれるように面白いということを。どんな野菜を作ろうというその判断からして一般の人には面白く、つまり農家の個性が感じられるということで、大きな括りで川越ならこう、という話しとは全く別次元がここにある。「イメージ」ではなく現実として地に足がついた話しこそ面白いです。
会場で、来場者と農家の話しがあちこちで咲いていたことはなんとも嬉しい光景で、これもイベントをやる動機の大事な一つです。

その中でも、これが目玉と一つ挙げるとするならば、ずばり、里芋でしょう!


川越が誇る宝の土とも言える福原地区などの大地で育てられた里芋が集まりました。
実は川越の里芋の品質は昔から評価が高く、川越と言えば里芋を挙げる人もたくさんいるのが事実。

 

いろんな農家がいることを知る。
川越産農産物は、お米やお野菜だけではありません。川越の卵も注目してもらいたいもので、今回人気が爆発していました。

それは・・・この時期というジャストなタイミングもあったでしょう。
「寒たまご(かんたまご)」、という言葉を知っているでしょうか。寒い季節にこそ卵は美味しくなるもので、それは寒たまごという名称で呼ばれるくらい冬の卵は別格なのです。
特に、一年で一番卵が美味しくなるのが、1月。
1月21日というのは、卵の味のピークに合わせたのではないかというくらい、一年で一番美味しいその日なのです。(日にちはたまたまですが。。)
ウェスタ川越に、川越が誇る養鶏家「江田養鶏場」の江田さん本人がやって来るので、ぜひお話ししながら卵を味わってくだだい。本当に、目が見開かれるくらい美味しいですから。
そして、この江田さんの卵を使用した飲食店によるスペシャル卵メニューも続々と登場しました。

川越の卵??

と実感が持てない人もいるかもしれません。少しばかり、江田さんの卵を紹介したいと思います。
川越の芳野地区にある江田養鶏場さん。川越の養鶏家として70年以上前からこの地で鶏卵を生産しています。現在3代目の江田さんで20年ほど。
養鶏場にとってこれから一年で一番忙しくなる時期を迎えます。
クリスマスのケーキに、おせち料理に、年末が最も需要のピークなのだそう。
今の時期だと3000羽の鶏が飼育され、鶏たちは一日に一つの卵を産みます。
江田さんの鶏はイサブラウンという種類で、全て紅い鶏です。
余計な予防接種など必要ない病気に強い鶏ですが、そんなにたくさんの卵を産んではくれない。
そして臆病で神経質なところもあり、少しの音にも敏感に反応する鶏なので、
ストレスが溜まると採卵にも影響してしまうという手間の掛かる鶏でもあります。
卵の黄身の味の決め手はなにより餌。
餌の配合は江田さんのお父さんが決め、江田養鶏場独自の配合の餌によって、あの卵の味が決まっています。
「うちの卵が美味しいと言ってもらえるのは、それは餌がいいということでもあるんです」
と話す江田さん。
いい卵=赤い黄身というイメージが世間に広がっていますが、
黄身の色は餌でどうとでもなるので、
それよりも大事なのはどんな餌を与えているかという本質的なこと。
江田さんの餌はもちろん自然のもので、自然の黄身の色を出そうと日々手間を重ねています。
数百万羽飼育するような養鶏場ではありませんが、
目の行き届く数千羽という規模で、一個一個の質にこだわったブランド卵を作っている農家です。
江田さんの卵はあぐれっしゅ川越や伊佐沼農産物直売所、ららぽーと富士見のいるマルシェなどで手に入り、他にも川越市内のお店でも江田さんの卵は指名買いされて食材に使われています。


川越にはハーブを専門に作っている会社もあるくらいなのです。
・植物工場りっせん(バジルを始めハーブ類、レタス類、西洋野菜を数種類)


一軒、一軒を見ていくと、川越には信念を持って農業に携わっている人がたくさんいる。
川越のファーマーズマーケットというのは、単に農産物が買えますよということではないんです。私たちの地元に、こだわりを持って農産物を作っている人がいることを地元の人が知る。これこそが大事なことで、イベントというもの自体がこれに尽きると言えるかもしれません。
全国各地から出店者が集うわけではありません、地元の人が出店し、集まり、地元の人に知ってもらうこと。シンプルですがとても大事なまちづくりとして考え、これからも川越ファーマーズは地元川越の人たちが出店する場で在り続けます。

川越ファーマーズ的食事は、川越産農産物を使った食事を川越の名だたる人気飲食店が提供すること。皆さん息を呑むように圧倒されたと思いますが、会場に並んだ食事は、本当に、美味しいものしかないという表現通りで、これが川越の個人飲食店の実力。川越の食のレベルの高さを広く知らしめることができました。

さらに言うなら、人気店が一堂に会することだけでなく、それぞれがこの日のためのスペシャルを考案して提供していたこと。普段のお客さんは限定を狙いに、初めて来る人はお店の発見があり、いろんな出逢いの場になっていました。

1月21日は、川越市内の多くの人気店のランチが(お店によっては終日)お休みになったので、川越人が余計にウェスタ川越に駆けつけたという現象が起こりました。以後もウェスタ川越・ウニクス川越開催時には同様の現象が起こるものと思います。


例えば、大正浪漫夢通りにある「Trattoria Caro(カーロ)」さん。
イベントに出店することはほぼないというお店ですが、年に一度、ファーマーズにだけ出店してくれているお店であります。そういうお店が多いのがファーマーズであり、この顔触れが一堂に会するなんてという驚きがファーマーズにはあります。
さらにそれぞれのお店が、その日だけのスペシャルを考案・・・と考えたら、もうどれだけ奇跡か分かるでしょうか。丁寧な手作りから生まれる料理は、どれを食べても美味しい。。。美味しい食事は、癒しであり、幸福感に包まれるのだと実感します。

今回のファーマーズマーケットでは川越のパン屋さんが多数集まったパンエリアが出現。

もちろんこれも、川後の名だたる個人店ばかりが集まっていることは当然のことです。


・ブーランジェ リュネット
・BREADMAN
・善太郎
・ベッカライ0044
・NANTSUKA BAKERY
・ベーカリークレープ
・WACCI
・happybreadbaking
・パン工房Bare Bread
・自家製天然酵母パン屋KiKi
・けやきベーカリー
・ラフォアー川越(サンド)
・glin coffee(コッペパン)
・トシノコーヒー(ホットドッグ)
・カフェ&キッチン ラフテル(フレンチトースト)
・「ポリパン®︎体験 フライパンで作る肉まん」

特にコアなパン好きな人に注目されていたのが、「happybreadbaking」さんです。
ウェスタ川越南公民館などでパン教室を主宰しているhappybreadbakingの岡本さんは、川越市内のイベントにパンの出店をすることも多く、あの「ドイツパン」には根強いファンがい続けています。
岡本さんのパンを食べ、自分もこんなパンを焼けたらと、教室に通い、とパンの輪は広がり続け、パンの美味しさとパン作りの楽しさを広めている存在です。

さらに最近記事にまとめた「けやきベーカリー」さん出店にも大きな注目が集まりました。
パンの楽しさ、豊かさは無限大。
パン職人たちが作るパンを頂く幸せだけでなく、パンは作ることだって楽しい。
21日のファーマーズに登場したOliveさんのようなポリパンによるパン作りの楽しさ、それにhappybreadbakingさんが提唱する手ごねパン作りも楽しく、多種多様な楽しさがパンにはあります。
パン職人に、パン作りの楽しさを伝道する先生まで集まって、パンの楽しさを再確認しました。


2017年12月10日にウニクス川越・ウェスタ川越で開催された第四回「彩の国カレーなる闘い」。
ファーマーズマーケットが協力として関わっているもので、第四代チャンピオンに輝いたのが、川越のお店Vinoさんでした。
闘い当日に授賞式がありましたが、あれから一ヶ月、特製のチャンピオンのぼり旗が完成し、カレーなる闘い仁居実行委員長やウニクス川越中尾支配人がVinoさんに届けに行きました。
ちなみにVinoさんは、1月21日はカレー出品ではないですが、自慢の洋食メニューを提供しました。

Vinoさんはカレー店ではなく洋食店で、お店の看板メニューとしては、なによりハンバーグなのです。
チャンピオンに輝いたVinoさん、一体どんなお店なのか??
お店の一番人気のハンバーグなら、ランチのハンバーグは、ある日はデミグラス、ある日はトマト、シャリアピン、キノコのチーズクリームというように、その日によって味が変わり、他のメニューも同じようにその日によって変わっていく。
おそらく、同じものが並ぶというのは二度とない。
今日のメニューはなんだろう、わくわく感に浸りながら、お店の扉を軽やかに開く。そこにはいつも、想像を超える出会いが待っているのだ。
確実にハンバーグが食べたい!というのなら、予約がお勧め。
そして予約すると、実は予約特典として食後のデザートがつくのです。。。
これはVinoの常連客には知れ渡っていて、お店には毎回予約してから行くという人も多いのだそう。川越産の農産物を使うことにも積極的で、「料理に川越野菜を積極的に採り入れたいので、ぜひ川越Farmer’s Marketの農家さんを紹介してください」という依頼から、利根川農園さんを紹介。
川越の上野田にある畑は、川越自動車学校がある地域で、
古くは河岸街道や入間川街道で賑わっていた地域。
地域を代表する農家さんで、新しい世代の担い手として活躍が期待されている利根川さん。
Vinoさんがやろうとしているお店と相性が良いのではないかと考え、利根川さんと実際に会って話しをしてもらおうと、顔合わせをセッティングしました。
さらにお店をオープン後に、Vinoに紹介したのが、忍田農園さん。
忍田さんも川越Farmer’s Marketお馴染みの農家さんで、
勝田さんと話していた時に忍田さんの野菜のことを話しと、すぐに興味を持ってくれたのでした。
珍しい野菜や楽しげな野菜を作ることにかけては川越の第一人者、忍田農園さんの野菜もVinoに合うと思いました。
カレーなる闘いからのストーリーとしては、第二位だったjam3281さんが出店しました。



農を感じるワークショップも大盛況。ポリパンとスパイスワークショップを用意しました。


他ではなかなか出来ない体験としてはこちら、「カレーパウダー、マサラチャイ作り」です。
担当するのは、スパイスのプロでなければならない。そうです、スパイスのプロがウェスタ川越で直々に教えてくれるスペシャル体験なのです。
担当する「有限会社筋野」さんの川越ストーリーもまた、ファーマーズ的であり、この会社しかない!という私たちの選択があります。
1953年創立の有限会社筋野さんは、川越市大字松郷字杉下町にてカラシ粉原料末作成の搾油業を営み、西洋ワサビ(ホースラディッシュ)の作付、加工販売を始めました。
筋野さんで製造している商品、例えば・・・
・マスタードシード
カナダ産、北米産オリエンタルマスタード No,1グレードを使用しております。
自社選別工程にて、夾雑物を取りいたマスタードシードです。
・オリエンタルマスタードケーキ
カナダ産、北米産オリエンタルマスタード No,1グレードを選別後、脱脂加工を行い粗砕した物です。オリエンタルマスタードシードのパウダーと皮を含んでおります。

どちらのブースも参加者が殺到して賑わいました。


出店予定だった「ミオ・カザロ」さんが体調不良のため出店取りやめになったことをお知らせします。
ミオ・カザロさんは、日曜日のために厳選した小江戸黒豚を既に2頭丸焼き用の下処理を終えて備えていたんです。。。
「ファーマーズ」をまさに体現する小江戸黒豚生産者の大野さん。
このままだとあの黒豚ちゃん2頭は丸々廃棄することになってしまう・・というところ・・・やはりあの男が助けに名乗りを挙げました!
大野さんの意向もあり、その小江戸黒豚を「デイリースタンドコポリ」さんが引き取ってコポリブースで販売することになりました。
丸焼きはやりませんが、切り分け焼いて提供するような形に。
誰かのピンチを誰かがカバーする、川越らしい横のつながりの強さがここにある。

そして見事に、黒豚二頭を完売したのでした。。。



くらしをいろどる、なら農産物や食事だけではまだ足りない。くらしをいろどる雑貨たちが集まってこその暮らし。川越の人気雑貨店・セレクトショップがずらりと勢揃いした光景もかつてないものでした。


《雑貨》
・ベトナム小粋雑貨サニーサイドテラス×KONOHA
・ソコノワ
・tenori
・KIKONO
・はるりKINUMO
・Hamano-ya
・PiENiKöTA
・MAISON BLANCHE +
・d'icipeu
・and A.
今回は《Flower Market》と名の付く展開もあったように、花にも人気が集まりました。
花の農家さんの出店、花のワークショップ、それに川越の人気花屋KONOHAさんは、なんと雑貨店サニーサイドテラスさんと隣同士でのコラボ展開を見せました。普段の仲の良さをそのまま広場でもブースという形で再現し、それでさらに雰囲気の良さの向上に繋がっていました。


花屋としてはこのお店の出店が見逃せません。
「d'icipeu(ディシプー)」さんです。


イベント出店する機会は少ないですが、ファーマーズマーケットには出店してくれています♪
ファーマーズなら出店する、という川越のお店は多く、そこが、街を一つにと謳える所以でもあります。

花屋さんなら、遠くからでも一目で分かるくらい、
外に色鮮やかな花が並んでいる光景がありますが、
d'icipeuさんにあるのは、落ち着いていて控え目で、静かに待ち構えている花々。
来る人を待ち焦がれているような花々。
色は抑えて、外にはハーブが多く並んでいる。
花は明るいだけが花じゃない、みんながみんな、同じような花屋じゃなくていい、
惚れ惚れするような輝く花があると同時に、
小さく可憐に咲く花の存在があるから両者は引き立て合う。
店内には所狭しと花があり、自宅用、ギフトなどの要望に予算に応じてその場で応えてくれます。
花も、そして空間自体も、大人可愛いという言い方がしっくりくるような、
店主細田さんに言わせると、テーマは「フレンチシャビー」。
花屋というのは本当は個性的なもので、店主の感性が否応なく滲み出、
そういう個性的な花屋が川越にはいくつもある。
d'icipeuが考える花は、それが前面に出た主役というより、
生活の名脇役としてそっと彩りを与えてくれるような存在。
自然な形で生活に溶け込み、いつの間にかなくてはならないものになってるような、存在。
小さいけれど大きな力がある花ばかりです。
この空間は、なんだかいろんなところを見入ったり、探したりしたくなる探求心がくすぐられ、
それについ長居してしまいたくなるような居心地の良さもある。
花屋でこういう言い方って変かもしれないけれど、ずっと居られる感じ。見ていたい感じ。
空間にある全てのものにおいて、生活に馴染むように、と願いを込めているからこそ、必然的に居心地が良くなるのでしょうね。永い時間を経たドライやリースたちが来店者をそこに留まらせているような魔法をかけているようでした。


とにかく川越初という記録づくめな一日になったこの日。まさに、川越の持つ本当の底力を感じられる一日になったでしょう。
このうねりを作り出しているのは、素晴らしい出店者の顔触れであり、スタッフであり、楽しみにしている川越市民そのもので、みなでここまで来たと感じています。
川越市民が作り上げているからこそ、ここまでのものが作れたと思っていて、日本全国どこの街の人が来場しても、川越っていう街は凄いと感動を与えられるものができたと思っています。
ファーマーズマーケットを川越で初めて開催した時、もう数年前のことになりますが、こう書いたことを鮮明に憶えています。
「ファーマーズマーケットという苗を川越の地に定植します」と。
覚悟を持って書いたことですが、今、同じような気持ちを確かに胸に抱いています。
川越にとって大きな発信地であるウェスタ川越・ウニクス川越という地に、街を一つにする苗を、1月21日に植えます、ということを。この苗はどんな成長を見せていくでしょう。
川越という街は、これからも様々な人が集まり、これからこそ楽しい街になっていくことは確実、であるなら・・・ウェスタ川越・ウニクス川越で開催するイベントも、必然的にこれからこそ楽しいものになっていくと思っています。
2018年1月21日は、川越の一つの到達点ですが、これは始まりの始まりに過ぎない。
後編に続く。。。

「川越Farmer's Market」
https://www.facebook.com/kawagoefm