川越style「cafe bar SICUREZZA(シクレッツァ)」川越街道 通町交差点 | 「小江戸川越STYLE」

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川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真

 

一貫して料理。

丁寧な仕込み、と簡単に言っても、そこには一朝一夕にはいかない時間と手間があり、食材との向き合いに、自分との向き合い、そして、相手との向き合いの時間でもありました。

来てくれる人を思い、あの人はこのパスタをまた喜んでくれるだろうか、あの人はこのカレーをまた美味しいと言ってくれるだろうか、と具体的に顔が思い浮かぶくらいの関係がここにあった。

誰かのために美味しい食事を用意する。

その誰かが、もちろん飲食店として不特定多数ではあるけれど、もっと輪郭がはっきりして、手に取るように分かる感覚が、シェフにはあった。だからこそ、仕込みも調理にも気持ちが籠るのでした。

今日の料理は、誰が食べに来てくれるだろう。

 

2017年3月にオープンしたのが、「cafe bar SICUREZZA(シクレッツァ)」さん。
お店があるのが、本川越駅から歩いて3分ほど、駅前交差点から川越街道へ向かい、通町交差点にあります。

「cafe bar SICUREZZA(シクレッツァ)」

川越市通町13-3 クリオ川越弐番館1F 
11:00〜23:00
不定休
050-1466-5287

西武新宿線本川越駅 徒歩6分
Twitter:

Https://Twitter.Com/Sicurezza51

 

本川越駅から川越街道へ進むごとに、駅周辺の賑わいが遠くなっていき、辺りは落ち着いた空気が流れ始める。

ひっそり、まるで自分の、自分のためだけの、隠れ家のようにあるのがSICUREZZA。

カウンター席にテーブル席、店内奥には半個室席もあり、それぞれのシチュエーションに応じて使い分けることができる。ランチ・ディナーとも禁煙。barとしても謳っているお店で禁煙は珍しいというか貴重かもしれません。

 

分かりやすい場所にあるからお店が流行るかというと、そうとは限らないから飲食事情の複雑で面白いところ。

SICUREZZAさんは、大々的な宣伝はしていませんが、いいお店は時間をかけてじわじわ必然的に伝わっていく川越法則通り、店内の雰囲気に、オーナーの江原さんの食事に人柄に、口コミという最強のツールで広がって、気付けば、週に何日も通う人もざらにいて、まるでここを第二の我が家のようにした常連が多いお店。女性が多いのが特徴で、クレアモールから離れ、目立つ佇まいでは必ずしもありませんが、見つける人は見つけるという実例のようなお店です。

お店に定期的に通うような常連というのは、料理の美味しさはもちろんですが、最終的には店主の人柄・コミュニケーションに惹き付けられるからでしょう。SICUREZZAは店主江原さんという人が人を呼んでいると言うのが正解。少し考えたら分かることですが、料理の「味」だけで週に何日も来店するというのは現実にそうそうない(低価格を売りにしたチェーン店は別ですが)、その頻度があるとしたら、やはり、人柄という人の力なのです。一対一の親身な関係に安心を覚える人が多い。

全てを自分一人で行うこと。SICUREZZAは、全ての料理を江原シェフが一人で調理し、接客も一人で行っている。そのため、店内の状況によっては時間が掛かることもありますが、来てすぐ食べ出ていく場とは違う、落ち着いた雰囲気の中、ゆっくりと過ごしたい。

ランチはパスタがメイン。ランチセット

・ナスとベーコンのトマトソース

・本日のパスタ

・サラダランチ ガーリックトースト2枚

・ワンプレートランチ パン付き

・ミネストローネ セット(ミニサラダ、フィッシュアンドチップス、ガーリックトースト付き)

(ナスとベーコンのトマトソース ランチセット)

 


(本日のパスタ)
SICUREZZAさんというと、その隠れ家的雰囲気と店名から「bar」が主と認識している人も多いかもしれませんが、そこに実体とのギャップがあるのではないかと感じずにはいられない。もったいない部分でもあります。
SICUREZZAさんの真価はやはり、食事にあります。


SICUREZZAの江原さんは狭山市出身。調理師専門学校を卒業以来これまで20年、一貫して料理人としてキャリアを積んできました。(バーテンダー出身で、バーテンダーが作る料理とはまた違うんです)
最初は川越の東武ホテルでフレンチに携わり、その後は町場のレストランで働こうとジャンルが変わりイタリアンの道へ。各地のイタリアンレストランを渡り歩いて経験を積んできました。例えば大宮の「ボワ・トスカーナ」、上尾の「イタリア厨房 ベルパエーゼ」などでも働いていました。

いざ独立を考えた時に、イタリアンレストランももちろん考えたが、少人数で運営でき、気軽なお店にしたいという思いから、cafe barにしようと決めた。

お店の候補地として色々挙がりましたが、東武ホテルがある川越は馴染みで、さらに言えば、川越駅西口、国道16号の新宿町三丁目交差点にあった「マンマパスタ バオバブ川越店」の立ち上げの仕事にも関わっていて、川越は何かと縁のある街でもありました。

川越で自分が考えたお店と場が合致したのが、この通町交差点の今の場所。

余談ですが・・・江原さんにこの物件を仲介したのが、SICUREZZAからほど近く、現在「Warm Place」を展開するウォームスプロダクション田代さんだった。

田代さんは、SICUREZZAオープン後もランチなどに訪れ、Warm Placeの仲間たちと共にSICUREZZAに食事に来たこともあったという。

(「ウォームスプロダクション株式会社の『Warm Place』」川越の発信拠点となる

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12349443629.html

(さらに言えば、SICUREZZA取材時に、Warm Placeの「Gallery ROOM」のオーナー、原さんがふらりと食事に立ち寄ったという偶然も。。。。近い距離で何かと交流がある両店なのです)

そして、2017年3月、ついに念願の自身のお店を開いたのが、「cafe bar SICUREZZA」なのでした。

SICUREZZAの空間を好む人にとっては、賑やかな雰囲気をあえて避け、気持ちをOFFにし落ち着いた場所を求めたら・・・やはりここに辿り着くのかもしれなかった。そういう意味で、大人が集まる場所でありました。

 


ランチはパスタが中心ですが、ディナーになれば江原シェフが腕をふるう料理が出揃います。

それにbarとして江原さんと話したい人もやって来ては、カウンター席、テーブル席思い思いの過ごし方があり、店内がSICUREZZAコミュニティーとも言うべき濃厚な空気に包まれる。夜はパーティープランなどもあります。

SICUREZZAのSICUREZZAたるゆえんの料理が展開される。

お酒のつまみはもちろん、ミックスナッツ、チョコ、ビーフジャーキー、オリーブ、チーズ盛り合わせ、明太ポテトがあり、ランチから続いてパスタが4種類ほどにバリエーションが増えて主役を張る。

それにお米料理もしっかりと用意(持ち帰り可)。牛すじカレーや温野菜添えトロトロオムライス、キーマカレー、お茶漬け。
チキングリル、たこの唐揚げ、さといもの唐揚げ、ガーリックトーストなどなどに、ドルチェとして、ガトーショコラやチーズケーキ ベリーソース バニラアイス添えがあります。
という定番メニューに加え、その日お勧めの黒板メニューも見逃せない。江原さんに今日のお勧めを聞きながら食べたいものを決めるのもSICUREZZAの楽しみです。

一見して伝わる、価格が優しいのが嬉しいところで、(かつ、夜もテーブルチャージはありません)いろいろ食べ、飲み、これだけの満足感に対して会計がこれだけという逆の驚きが起こることも、SICUREZZAあるある。

まずは序章として乾杯からお酒に合うアテを頼み、話しに花を咲かせながら、SICUREZZAのディナータイムに浸っていく。。。これは欠かせないという定番メニューに、今日は何があるかなと黒板メニューにも気を配り、その日自分だけのコースを組み立てていくのが楽しい。

メインとして、 SICUREZZAと言えばの江原シェフの牛すじカレーに温野菜添えトロトロオムライスでボルテージは最高潮に。夜のみ提供というスペシャルメニューなのです。

そして食後には、お店のオープン以来不動の人気を誇っている、チーズケーキ ベリーソース バニラアイス添えで締める。なんとも贅沢なSICUREZZAのディナーなのでした。

 

 

SICUREZZAさんがある川越街道は、川越の歴史が積み重なった街道であるだけに、今でもそこかしこに古い建物が残り、往時の情景を今に伝えています。そしてお店がある通町の近年の動きも注目したいところで、新しいお店が出来て、楽しいエリアになっている。

SICUREZZAさんのご近所、通町交差点の近く、川越街道沿いにある「和の手仕事屋」さんのことは伝えました。

和物のカルチャースクールとして、日本髪、和の文化を発信している川越の中でも特に飛び抜けて稀有なお店が、SICUREZZAさんから歩いて30秒の所にあります。

(川越style「和の手仕事屋」日本髪結髪(けっぱつ)師 関場明子さん 和物のカルチャースクール

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12362824556.html

同じく川越街道沿いには、「Brighton Cafe」さんがオープンし、エリアとして活発な動きで魅力が増している通町。それに、「麺や てつ」さんがあり、SICUREZZAの江原さんと懇意な「Cafe Hybrid」さんは、本川越駅から川越街道に進む通りにあるお店で、お互い目と鼻の先という近い距離にある関係で交流している。

Brighton Cafeさん、Cafe Hybridさん、そしてcafe bar SICUREZZAさんのオープンは同時期であり(Cafe Hybridさんとは一年違いですが、Brighton CafeさんとSICUREZZAさんはなんと一ヶ月違い)この地域が劇的に変わったことがここから分かるよう。、

地域にお店が点在していることで、色んなお店を楽しめる環境になり、巡る楽しみが生まれた近年。

(「CAFE HYBRID」本川越駅近く落ち着き コーヒーとお酒 ハイブリッドな魅力

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12256897402.html

 

SICUREZZAさんと言えば、その腕を見込まれ川越のイベントに招待されることもあり、何と言っても、2018年1月ウェスタ川越・ウニクス川越で開催され17,200人もの来場があった「くらしをいろどるFarmer's Market」出店の衝撃は今でも記憶に新しい。

川越の魅力が一つに集結された川越を代表するイベントは、そこにSICUREZZAさんがいてこそ、と出店打診があり、SICUREZZAさんとしても趣旨に賛同しお店を飛び出してイベント初出店を果たしたのでした。そう、SICUREZZAさんさんがお店を出て外のイベントに出店するというのは、これが初めてのことだったのです。そういう話しも、期待の風となってイベント開催前に街に吹き渡っていました。

当日は、具だくさん食べるスープを提供しました。

(「くらしをいろどるFarmer'sMarket 前編」2017年1月21日

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12346522254.html

「川越Farmer's Market」
https://www.facebook.com/kawagoefm

今後もSICUREZZAとして出店するに値するイベントがあればと考えているところに、SICUREZZAさんにビッグイベントからオファーが届きました。

それが、2018年7月8日(日)所沢航空記念公園で開催される「所沢パンフェス」です。

埼玉県内のパン屋さんが集結する所沢パンフェスにおいて、会場に出現する川越Farmer's Marketエリアに出店が決まりました。


今年の夏は川越市と所沢市で大きなイベントが連携した展開が誕生します。
まず、2018年7月1日(日)に蓮馨寺で夏の川越Farmer's Market開催。
蓮馨寺という市中心部にありながら緑あふれる境内にて、川越の魅力を詰め込んだ川越純度の高いファーマーズマーケットです。今回は川越の農家さんがさらに増え、他では手に入らないスペシャルな農産物がずらりと勢揃いする予定。

そして翌週の7月8日(日)に航空公園にて所沢パンフェス。2週にわたって川越ー所沢で開催し、広範囲で川越ー所沢の魅力を発信していこうとしています。

 

一貫して、料理。

料理でぐいぐい惹きつけながら、実は、江原さんという人がなにより一番の売りがSICUREZZA。

一対一の、親身で真剣な関係がここにあった。

今日の料理は、誰が食べに来てくれるだろう。

料理を介した関係が、今日も始まっていく。

 

通町がにわかに活気付いています。

 

「cafe bar SICUREZZA(シクレッツァ)」

川越市通町13-3 クリオ川越弐番館1F 

11:00〜23:00
不定休
050-1466-5287

西武新宿線本川越駅 徒歩6分
Twitter:

Https://Twitter.Com/Sicurezza51