川越style「HILL PINE'S ESPRESSO」大正浪漫夢通りのエスプレッソスタンド | 「小江戸川越STYLE」

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「小江戸川越STYLE」代表:石川真

その通りは、老舗店と新店のブレンド加減が味わい。

川越の大正浪漫夢通り。

大正浪漫薫る通りには、昔から続く老舗店に近年出来た新店の混ざり合い、ブレンドによって新しい風味を発していた。

 

大正浪漫薫る通りに、珈琲の香り立つお店がオープン、新しい珈琲文化がここから始まる。

「HILL PINE'S ESPRESSO」。

通りすがりの人が、おや?と目ざとく見つけてふらりと店内に入っていく。

「エスプレッソ専門店?」、「川越で珍しい」、「一杯頂いて行こう」。

店内でまったりと、そしてカップを手にしてはまた街へ繰り出していく。

ほっと一息つける場であり、川越各地を繋ぐ中継地のような場にもなっていました。そんな光景が少しずつ増えてきた。

一杯、一杯の積み重ねが、街の生活スタイルを変えていく。

そしてやがて、あのエスプレッソはなくてはならないと意識しなくとも、当たり前のように街に溶け込み在り続けるのだろう。気が付いた時には、街の生活スタイルは変わっている。

小さなお店によるまちづくり。

 

2017年10月にオープンしたのが、「HILL PINE'S ESPRESSO(ヒル パインンズ エスプレッソ)」さん。お店があるのが、本川越駅から歩いて10分ほど。クレアモールを北に進んだ先にある大正浪漫夢通り沿い。大正レトロが立ち並ぶ通りの中に、そこも古い建物を活かした形でエスプレッソスタンドをオープン。

以前、着物店「MiZU-AME」さんがあった場所で、二階には「UNI skateboard shop」さん、隣がピザの「ウッドベイカーズ」さんです。

 

 

 

 

 

 

 

「HILL PINE'S ESPRESSO(ヒルパインズ・エスプレッソ)」
川越市連雀町13-1
火曜日〜金曜日 8:30-17:00 
土日祝 10:30-18:30
月曜日休(定休日は月曜、祝日でもお休みを頂戴しております。)
049-236-3091
https://www.facebook.com/HILL-PINES-ESPRESSO-1437885316289127/

古い建物が多い大正浪漫夢通りですが、HILL PINE'S ESPRESSOさんの建物も大正時代に建てられたもので、相当な長い時間を感じさせる建物。

上を見上げれば経年で熟成した天井の風合いが、建物の歴史を確かに物語っていた。

HILL PINE'S ESPRESSOさんは、その店名の通り、エスプレッソ専門のエスプレッソスタンド。

都内では既に定着しているエスプレッソスタンドですが、川越初(埼玉県でも数少ない)のエスプレッソ専門店。

古い建物を活かして展開していることがなんとも川越らしく、駅近ではなく大正浪漫夢通りという選択に、単に営業だけでなく、エスプレッソを文化として街に広めたいという意気込みがひしひしと伝わってくる。

HILL PINE'S ESPRESSOさんは、テイクアウトを基本とし、すぐに持ち帰ることができるテイクアウトが売りではありますが、店内にも小休止できるスペースを設けていて、まったり過ごす人が多いのも特徴。

確かに・・・お店を象徴するガラス張りから眺める通りの景色に惹き込まれ、ついつい席に座って風景とエスプレッソのブレンド具合に身を浸したくなるのも頷ける。

メニューは、エスプレッソをメインに、エスプレッソから広がる珈琲やドリンクがずらり。

・HILL PINE'S ESPRESSO/ヒルパインズエスプレッソ 380円

・ESPRESSO with WATER(エスプレッソの水割り)

<HOT>8oz Hill Pine's Coffee ヒルパインズコーヒー 460円
<ICE>12oz Hill Pine's Iced Coffee/ヒルパインズアイスコーヒー 480円

・ESPRESSO with MILK(エスプレッソのミルク割り)

<HOT>2oz Macchiato/マキアート520円

<HOT>8oz Cappuccino/カップチーノ 540円

<HOT>10oz Caffe Latte/カフェラテ 560円
<ICE>12oz Iced Caffe Latte /ヒルパインズアイスコーヒー 550円

(伊江島トウキビシロップ追加+100円)

<ICE>12oz Iced Double Marble Latte /アイスダブルマーブルラテ 750円

・SOFT DRINKS(ソフトドリンク)

Raspberry Italian Soda/ラズベリーイタリアンソーダ 450円
<ICE>Orange juice/オレンジジュース 380円(kids250円)
<HOT>Steamed Milk 380円(kids250円)
・Alcohol(アルコール)
<ICE>COEDO Beer Can RURI/コエドビール 缶 瑠璃 580円
<ICE>Ie Island Rum 45cc/伊江島のラム45cc 700円(Soda+150円)
<ICE>Espresso Martini/エスプレッソマティーニ(店内提供のみ) 1000円
<HOT>Hot Buttered Rum Cow/ホットバタードラムカウ 950円
(1oz(オンス)=29.573ml)

 

お店は今はまだ、地元の人より観光客の方がすんなりと受け入れているかもしれない。

駅方面からやって来る観光客は都内からの人も多く、エスプレッソスタンドというものに慣れている。

川越で珍しい、なんて思う前に、あ、ここにある、エスプレッソ補給しようと普通に立ち寄っているのだろう。
看板の一杯であるエスプレッソ、「HILL PINE'S ESPRESSO」がお店そのものを感じられますが、まずは気軽にエスプレッソに親しむために、カップチーノやカフェラテ、マキアートから入るのもあり。ミルク割りなどの方が一般的に親しまれているかもしれません。


エスプレッソとはコーヒーの一種で、風味が強くコクがあるのが特徴です。イタリアでは、コーヒーというとエスプレッソのことを指すほど一般的でよく飲まれています。
日本において「エスプレッソ」は長らく「泡立ちコーヒー」と思われてきました。ところが、同じコーヒー豆を使っていても、このふたつはまったく別々の飲み物なのです。
ドリップコーヒーとエスプレッソの最大の違いは、その抽出方法にあります。ドリップコーヒーは自然の浸透圧で抽出するのに対し、エスプレッソは専用のマシンを使って高い圧力をかけて抽出します。そのためコーヒーに比べて濃く仕上がりますが、その分、旨味も凝縮されており、カフェインが少ないのも魅力です。

HILL PINE'S ESPRESSOで使用しているエスプレッソマシンは、見るからにもう洗練さと重厚さと艶やかさを発していて、まるで芸術作品が展示されているかのような佇まいに溜息が漏れる。

「見ていられる」マシンというのが、さすが、イタリアの職人によるクラフト作品だけのことはある。。。車で例えるならランボルギーニ・・・??

HILL PINE'S ESPRESSOのマシンは、マシンメーカーとして世界シェア一位のイタリアのLA MARZOCCOのマシンを使用しています。

 

 

「LA MARZOCCO(ラ・マルゾッコ)」

『イタリア中部のフィレンツェに本社を構えるラ・マルゾッコは、イタリアよりもむしろシアトルなどの北米で人気の高いエスプレッソマシンメーカー。

その特徴は、スチームと抽出を完全に切り離したダブルボイラーシステムにあります。

エスプレッソよりもカプチーノを多く飲む北米の人のニーズにマッチし、ラ・マルゾッコ世界バリスタチャンピオンシップの公式マシンに認定されています。』
製造過程では一貫したハンドクラフトを実践。この手法は、創業者の「ジュゼッペ・バンビ」の素晴らしい経験とマシンづくりへの情熱から生まれ、これまで脈々と受け継がれてきました。
ラ・マルゾッコ社は時代の進歩に対応しつつも、今なお、「クラフトマンシップ」を大切にする企業であり続けています。

都内のエスプレッソスタンドも、LA MARZOCCOを使っているところも多い。
LA MARZOCCOは様々なエスプレッソマシンのラインナップを揃えていますが、HILL PINE'S ESPRESSOのマシンは最上位機種の逸品。

現在、世にあるエスプレッソマシンの中で最高峰のマシンと言ってもいいでしょう。

HILL PINE'S ESPRESSOの松岡さんは、このマシンに絶大な信頼を寄せ、マシンが生み出すエスプレッソに惚れ込み、このマシン一台でお店を開こうと思ったほど。

 

松岡さんは、この機種の大きな特徴として、低い気圧から高い気圧まで「気圧を微調整できる点」を挙げる。細かく挽いた豆をマニュアル操作で気圧を自在に操り、抽出して豆の旨味を全て一杯に注ぎ落していく。

気圧の微調整が可能になり、それまでエスプレッソになかった「蒸らし」という概念が持ち込まれるようになって、まずは低い気圧でドリップの蒸らしを入れられるようになった。ドリップの蒸らしのようにこれで豆が膨らんだ時に大きな気圧をかけて一気に抽出して落としていく。

 

バリスタという仕事人がなぜカッコいいのかといったら、マシンを操る姿がカッコいいからとも言えるかもしれない、やはり、松岡さんのエスプレッソ作りにおける工程の一つ一つ、マシンを操る動作は、「所作」と言いたくなるほどの流麗な動きで惹き込まれていく。(ランボルギーニを操作しているようと言ったら言い過ぎか・・・??)

きっと、ドリップ珈琲を丁寧に淹れる職人やあるいは茶道などとも通じる、型にはまった美しさがエスプレッソの抽出にもあるようだった。

 

 

 

 

 

これが、HILL PINE'S ESPRESSOを代表する一杯、「HILL PINE'S ESPRESSO」。

ふわりと香りが立ち鼻をくすぐる、表面には気圧をかけて出た美味しさの証の泡、クレマが覆っていた。一口、口に含むと苦味が広がり、さらに数秒経つと酸味に変わっていって、コクが尾を引いていく、珈琲豆の持つそのものの味が広がっていった。

このまま飲んでいくもよし、砂糖や入れて味を変えるのもエスプレッソの楽しみ。

砂糖を入れると甘くなるのはもちろんですが、酸味もくっきりしてきて、珈琲豆というフルーツの味を引き立てていく。最後、カップに底に残った砂糖はとっておきのデザート。甘味と苦味が極上の時間を与えてくれる。

一粒の豆が、こんなにいろんな味のグラデーションを織り成すなんて、珈琲豆という果実のポテンシャルに圧倒されるよう。

エスプレッソを買うのではない、エスプレッソ体験を買うのだと実感する。380円で新しい世界を見れることが凄い。

意外にも?ドリップよりもエスプレッソの方がカフェインが少なく、エスプレッソを頼む人は多くいる今。

エスプレッソはもう特別なものではなく、普段飲んでいるものが実はエスプレッソということが多いかもしれません。エスプレッソのお湯割りがアメリカーノ、ミルク割りがカップチーノ、それにカフェラテ、カフェマッキアートもエスプレッソをもとにして作られる。

 

 

 

 

 

本当に美味しいエスプレッソを飲むなら、自宅で気軽に淹れる、というわけにはいかないというのも事実。相応の設備、つまりマシンが必要なことを考えると、やはりお店で飲むのがいいのかもしれない。

だからこそ、大正浪漫夢通りにエスプレッソスタンドができて、朝、気軽に美味しいカフェラテやカップチーノが飲めるようになったことは、街のライフスタイルをじわじわ変えていくくらいの転換点になりそうだった。

ラズベリーイタリアンソーダ。上の層と下の層の味の違いが楽しい。混ぜずに違いを比べるのがコツ。

 

HILL PINE'S ESPRESSOの松岡さんは、どのような経緯を経て、エスプレッソスタンドオープンに辿り着いたのか。

自身の珈琲体験として真っ先に挙げるのが、高校時代、父親の仕事の関係でアメリカに住んでいた経験でした。アメリカと言えば、そう、スターバックス。松岡さんは現地のスターバックスコーヒーを日常的に利用し、溜まり場にしていたくらい入り浸り、「エスプレッソって美味しいな」と開眼したのが15、6歳頃のことでした。エスプレッソをいろんな飲み方で親しみ、エスプレッソが日常的な飲み物になっていった。

日本に帰って来てからもエスプレッソは大事な相棒としてあり続け、しかし今までと違うのは、お客さんとしてではなく今度は働く側になるようになっていく。スターバックスコーヒージャパンが日本に進出し、19店舗目に開いたのが、下北沢店。ここで松岡さんは5年間働き、この時にエスプレッソマシンに触れていたことが今の土台になっているかもしれない。

その後、会社員を5年経験したのち、独立を目指すようになる。

珈琲はもともと好きだったし、開業するなら珈琲しかない。特に埼玉県はエスプレッソ文化がまだ浸透していないので、これを広めていきたいと思い、エスプレッソスタンドに定めました。

エスプレッソの抽出の、まるで思いを籠めるような押す工程などの所作が好きで、自分に合っていると思った。

それに、このエスプレッソマシンとの出会い。

細かく気圧を変えられ、上限の高さも他のマシンを圧倒し、自由自在に操れるのが何より気に入った。

お店を開く場所は、ずっと以前から大正浪漫夢通りの雰囲気が好きで、北には一番街、南には川越駅・本川越駅の繁華街、その間を繋ぎながらゆったりとしたこの地域で場所を探していた。

偶然にもお店が空くタイミングで出会ったのが今のこの場所。

市内各地の中継地となるべく、ここに川越初のエスプレッソスタンド、「HILL PINE'S ESPRESSO」をオープンしたのでした。

エスプレッソのことは、マシンに目を奪われるのはありますが、それ以前に、良い珈琲豆を使用しているかが何より美味しいエスプレッソの大前提であることはもちろん。

HILL PINE'S ESPRESSOの珈琲豆を焙煎しているのは、上尾市の「マルワコーヒー」さん。

松岡さん自身が、8年も前からマルワコーヒーさんの珈琲豆を利用していて惚れ込んでいた。

マルワコーヒーさんがHILL PINE'S ESPRESSOのためのオリジナルブレンドの開発にも協力してくれることに。

マルワコーヒーさんにとっては、エスプレッソの珈琲豆を焙煎することは今までにないことでチャレンジだった。ドリップとエスプレッソの珈琲豆の焙煎は全く異なるものです。

松岡さんとマルワコーヒーさんは珈琲豆のブレント・焙煎を色々テストしながら、長い時間をかけてHILL PINE'S ESPRESSOの完全オリジナルブレンドを作っていったのでした。

 

 

 

川越は珈琲の街。カフェの街。

市内にも個人店カフェが数多に点在し、昔ながらの喫茶店から新しいカフェまで、それぞれにこだわりの珈琲を提供している。

大正浪漫夢通りだけを見ても、サイフォンで淹れる「シマノコーヒー大正館」さんがあり、「川越タルト」さんの珈琲もあり、それにエスプレッソまであるという豊かさ。

自家焙煎珈琲豆店もいくつもあり、珈琲文化は川越の街には切っても切り離せないもの。

エスプレッソスタンドオープンという新局面。

 

HILL PINE'S ESPRESSOの松岡さんは、通りを歩く人に和やかに声をかけ、エスプレッソの説明をする光景もよく見られる。

川越の中ではまだまだ積極的にエスプレッソを選ぶ人は少ないかもしれませんが、お店がオープンして足を踏み入れ、初めて飲むエスプレッソに惹き込まれていく現場は日々見られる。

そう、ちょうどこの時もそんな場面に出逢ったのだった。

エスプレッソを飲んだことがないという人が、珍しいわね、一杯頂こうかしら、とお店にやって来た。

このマシンで抽出しているんです、と説明する松岡さん、初めて飲むエスプレッソを口にし、こんな美味しい飲み方があったのね、と新たにファンになっていく瞬間がありました。日々こういう光景は増えている。

きっと一年、二年経った時の川越の珈琲カルチャーは、エスプレッソを内包してさらにずっと豊かなものになっているはず。

 

一面ガラス張りのカウンター席からは、大正浪漫夢通りを行き交う人がよく見える。

大正浪漫夢通りは、車の交通が少なく人の素の往来が多い通り。

カウンター席に座りながら、ぼんやりと街を眺め、時間に浸るのもまた楽しい。

エスプレッソの苦味、酸味、旨味、コクにいざなわれて、しばし、川越のタイムとレベルに出掛けていく。

 

HILL PINE'S ESPRESSOさんがオープンしたのが、2017年10月。川越の10月と言えば、そう、川越まつり。オープンの直後に川越まつりがあり、お店がある連雀町の太田道灌の山車がお店の前を通り過ぎたのは記憶に新しい。川越の中でも特に祭り狂が多い連雀町、雨中の山車曳行を敢行し、HILL PINE'S ESPRESSOさんの前も曳いていった。お店の前に来た時には停止し、「UNI skateboard shop」さん合わせて山車の正面を向けました。

山車を曳くのはその町内の人々、山車曳行は、町内を曳いて回りながら町内のことを見る機会でもあり、お店からすると地元の人に知ってもらうまたとない機会となります。

川越まつりを一年一年経験して、川越の新店は川越に定着していくという言い方もできる。

この時も、町内の祭り人たちは、大正浪漫夢通りに新しくエスプレッソスタンドができたことを話題にしていました。

 

 

 

(「川越まつり」2017年10月14日、15日の午前~午後の部 雨の中を山車がゆく

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12319980756.html

山車の正面を向けるというのは実は軽いものではない、面白いお店が出来たと歓迎の意が籠められているようでした。

 

町内だけでなく、川越がHILL PINE'S ESPRESSOに期待していること。

HILL PINE'S ESPRESSOがここにあることの意味。

一杯の珈琲が演出する川越内を繋ぐ役割。

「川越散策の途中にここに立ち寄ってまた出掛けて行って欲しい」と松岡さんは話し、

川越の各地に点在する魅力的なスポットの橋渡し、中継地点でありたい、と。

駅と一番街の途上にあるお店は、確かに、いろんな可能性を秘めていることは確か。このお店を起点にすると、一番街方面にもアクセスしやすく、昭和の街もすぐ隣、駅も歩いてすぐ。ここを起点・中継地にしたら川越はもっと楽しくなる。

HILL PINE'S ESPRESSOに立ち寄り珈琲を手にしたら、街へ繰り出して行こう。

まずは足元の大正浪漫夢通りをじっくりと散策へ。HILL PINE'S ESPRESSOの深みあるエスプレッソを掲げれば、大正浪漫夢通りの街並みの味わいといい具合でブレンドして他にはない一杯が出来上がる。

近年の大正浪漫夢通りは、新しいお店が増えて活気付き、景色がまた変わってきているのが特徴で、何かと注目を集めているエリアです。

HILL PINE'S ESPRESSOさんの並びには雑貨店「マドモアゼルルゥルゥ」さん。斜向かいには「川越タルト」さん。

大正浪漫の雰囲気により浸ってもらおうと、大正浪漫夢通り商店街も一致団結して催しを行っているのも最近の動きで、2017年11月の「食と音と灯りの融合Kawagoe REMIX(カワゴエリミックス)2017」では、通りの一角に商店街ブースが登場。商店街の人たちが大正時代スタイルに扮装して飲食を提供しました。

 

(商店街ブースで飲食を提供する商店街の皆さん)

 

「食と音と灯りの融合Kawagoe REMIX(カワゴエリミックス)2017」では、HILL PINE'S ESPRESSOさんのお店の前にも休憩スペースが作られ、ゆっくり寛ぐ人の姿が。

さらに夜になると、お店の前含めた大正浪漫夢通りがライトアップで街並みが引き立てられました。

 

 

(大正浪漫夢通りの小江戸川越ライトアップ)

また、大正時代を感じてもらおうと、マドモアゼルルゥルゥさん企画で大正浪漫仮装デーが2017年9月に行われたことは伝えました。

 

(「大正浪漫的仮装デー」2017年9月23日マドモアゼル ルゥルゥの大正浪漫仮装イベント

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12314678221.html

 

HILL PINE'S ESPRESSOさんの横にあるのが、「小島家住宅」。2017年5月のGWには特別公開されていました。

 

 

(2017年5月小島家住宅 特別公開の様子)

散策の途中にお店に留まって食事をするなら、川越きっての人気店「Trattoria Caro(トラットリア カーロ)」さんはいかが。手をかけた王道イタリアンを楽しめるお店で、「川越Farmer's Market」出店でもお馴染み。

大正浪漫夢通りから少し足を伸ばせば、立門前通りにある「旧川越織物市場」へ。

ここは現在工事中ですが、これまで「アートクラフト手づくり市」などの活用提案が続けられてきました。

 

(「手づくり食市+めきき市in織物市場2016」2016年4月17日川越織物市場

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12151799067.html

織物市場はゆくゆくはアーティストたちのアトリエが集積する場になっていく予定。川越織物市場が再オープンした後の川越もがらりと変わっていくはずで、織物市場と他のスポットを繋ぐ役割としてHILL PINE'S ESPRESSOの中継力が期待されている。

立門前通りを蓮馨寺に向かえば「川越 昭和の街」ゾーン。昭和の街の会も近年積極的なまちづくり活動により熱い視線が注がれている地域。

大正浪漫スタイルでおもてす大正浪漫夢通りとは打って変わって、こちらでは昭和スタイルでおもてなしという企画が定着。

昭和の街を北へ行けば、一番街。一番街も商店街の人たちが江戸時代の扮装する「小江戸川越 江戸の日」が続いています。

それぞれの商店街が時代の個性を出そうとまちづくりを行い、いろんな時代を行き来するタイムトラベルを体感することができる。

江戸・明治時代の一番街、昭和時代の昭和の街、そして大正時代の大正浪漫夢通り。

3つの時代が隣接し合って体験できるというのが川越という街の特色で奇跡です。

文化を発信しようとする個人店も多く、二階の「UNI skateboard shop」、昭和の街の「レレレノレコード」さん、ホットサンドの「la foire ラフォアー 川越」さんなど、HILL PINE'S ESPRESSOと連携するとさらに面白いことになりそうなお店が近くにいくつもあります。

川越を味わい尽く、そしてまた、HILL PINE'S ESPRESSOに帰って来る。

タイムトラベルの片手に、エスプレッソがあることのまるで良き相棒を持ったかのような安心感。

深みあるカフェラテを口にしながら、ふっと、ガラス面から見える大正浪漫夢通りを眺める。

やはり、川越は、表面的な散策よりも路を微に入り細に入りじっくり歩いてこそ真価が分かる街なのだ。

気分を変えようとエスプレッソに砂糖を少し注いで飲む。

甘味がふわりと広がり、酸味が際立つ。

目まぐるしく変化する味のグラデーション、あの小さな豆、珈琲豆にはなんという世界が凝縮されているのだろう。

カップの底に溜まった茶色く染まった砂糖をスプーンですくう。最後に残された極上のデザートが、珈琲豆体験の大団円。

その甘味は、なんとも大正浪漫夢通りにぴったりな、大正浪漫薫る味なのだった。

 

HILL PINE'S ESPRESSOの提供するラインナップは、これからも進化を続けて、さらに広がりを見せていく。どんな新商品がお目見えしていくでしょう。

 

エスプレッソが川越をどこまでも奥へ深くへいざなってくれる。

さあ、エスプレッソを片手に、次はどこ行こう。

 

「HILL PINE'S ESPRESSO(ヒルパインズ・エスプレッソ)」
川越市連雀町13-1
火曜日〜金曜日 8:30-17:00 
土日祝 10:30-18:30
月曜日休(定休日は月曜、祝日でもお休みを頂戴しております。)
049-236-3091
https://www.facebook.com/HILL-PINES-ESPRESSO-1437885316289127/