川越style「川越フィールドスタディ お寺でまちおこし」アーユス仏教国際協力ネットワーク | 「小江戸川越STYLE」

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「時が人を結ぶまち川越」
川越のヒト・コト・モノ、川越物語りメディア、小江戸川越STYLE。
川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真

数の多さもさることながら、歴史と由緒あるのが多いのが、川越のお寺の特徴。市中心部を歩けば、途切れることなくお寺に出会うことができ、川越の生活風景に溶け込んでいる。

これだけお寺の街でありながら、では、地域の人にとってお寺は本当に身近なものとして感じられているのか。もっといろいろなことができるのではないか、いや、あるはず。常日頃から燻っていた気持ちに、仏教関係者の問題意識と繋がって、一つのチャレンジが行われました。

 

2017年5月29日(月)仏教関係者が川越に集まって開催されたのが、

「川越フィールドスタディ~お寺でまちおこし~」。


■日時:2017年5月29日(月)10:50〜16:00
■集合場所:蓮馨寺(埼玉県川越市連雀町7−1)
※川越市駅より徒歩10分、本川越駅より徒歩5分
川越駅東口市内バス神明町方面行きにて蓮馨寺前下車(バス7分)
■タイムテーブル
 10:50 集合
 11:00 粂原恒久師(蓮馨寺住職・小江戸川越観光協会会長)のお話
 11:30 まち歩きをしながら昼食の店に移動
 12:00 昼食 
 13:00 観光(ガイドさんによる案内つき)
 15:00 「川越style」関係者のお話(対談形式)@和菓子店「彩乃菓」
 16:00 解散
■参加費:1,000円
■共催:アーユス仏教国際協力ネットワーク、アジア砒素ネットワーク、シェア・ザ・プラネット
『埼玉県の川越市でフィールドスタディを行います。テーマは「お寺とまちおこし」。川越の寺院会員さんや、川越に連絡事務所を持つパートナーNGO「アジア砒素ネットワーク」さんと一緒に企画しました。
川越はまちおこしの成功例であるばかりでなく、お寺が地域振興に大きな役割を果たしている場所でもあります。
私たちと一緒に、まち歩きをし、おいしいものを食べ、そしてまちおこしに関わってきたお寺の住職さんや、若手の関係者さんたちのお話をうかがいませんか?』。

まずは最初の目的地、蓮馨寺に着き、本堂にて蓮馨寺粂原住職のお話しを伺います。

 

今回のテーマが「お寺でまちおこし」ということで、まさにお寺を会場として開催している川越産農産物を中心にしたイベント「川越Farmer'sMarket」について話して欲しいとの依頼から、対談形式の座談会にゲストとして招待されました。

もともとお寺が多い川越、特に市中心部はお寺が密集していて、生活風景に溶け込んでいるのがお寺でもある。

ただ、数は多いけれど、川越の生活者が川越のお寺を身近な場として感じているのか?お寺が地域に果たす役割というのはもっと可能性があるのではないか?昔から感じていたことに対する提案として川越Farmer'sMarketがあるとも言え、お寺でまちおこしというテーマなら少しは話すことができると引き受けました。

(2017年7日2日(日)「川越Farmer’s Market」蓮馨寺境内広場&講堂室内、川越市内

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12277054418.html

今回は座談会部分の参加招待でしたが、せっかくの機会なので、フィールドスタディの模様を最初から最後まで取材しながら、座談会に自身で登壇するという段取りで参加しました。取材者であり、当事者でもあるといういつもとは少し勝手が違う関わり方。一体どうなるのか、楽しみにしていました。

という参加が実現したのが、アーユス仏教国際協力ネットワーク会員寺院である川越の小ケ谷、水上公園近くにある「最明寺」の千田副住職の橋渡しがあったからこそです。(ちなみに、最明寺住職は、川越市仏教会会長)

川越の事情に精通しているということで、人選びやお店選びという側面で今回の川越フィールドワークをサポートしていた千田副住職。

最明寺と言えば、既存の枠に捉われない活動のお寺として知られ、本堂で坐禅会やヨガなどのイベントを開催したり、はたまたお寺のマスコットキャラクターを制作してグッズを作ったりしているという展開力で、その中心にいるのが、千田副住職。

ちなみに、川越Farmer’s Market実行委員会委員でもあります。

 

 

 

 


(「お寺で朝yoga」×「坐禅会」最明寺とAgosto緑さんのコラボイベント

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12052482340.html

千田副住職は、地域の活動にも積極的に関わり、2017年4月2日にウニクス川越で開催された「2017年世界自閉症啓発デー Light it up blue 川越」では、その前日、最明寺の本堂をブルーに染めて、趣旨に賛同を示していました。こんなことをするお寺というのは、川越広しと言えど最明寺だけです。

「世界自閉症啓発デーを盛り上げたい」。

2017年4月1日「第九回 お寺で座禅&キャンドルナイトYoga」×「最明寺が青く染まる 国連世界自閉症啓発デー Light It Up Blue」。
千田副住職による英断で4/1に本堂や仏像をライトアップし、

また毎月恒例となっている寺ヨガもこの日に合わせて開催しました。
「世界の各施設で広く行われている今回の啓発活動。人が集まる寺院ならきっとお役に立てるはず」との思いから、協力に名乗りを挙げました。
「私の住んでいる川越では宗教施設は誰もやったことがない未知の領域でしたので、一体何をどうすれば良いのか去年から手探りのスタートでしたが町の仲間たちの協力で何とか実現できそうです!蔵の会を始めとする皆様には感謝の一言です。異業種の交流の大切さを実感いたしました。決して大きいことはできませんが、私もこの世界の片隅で灯を照らし続けます!」。

 

(2017年4月1日「第九回 お寺で座禅&キャンドルナイトYoga」×「最明寺が青く染まる 国連世界自閉症啓発デー Light It Up Blue」

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12262975510.html

 

さらに、アジア砒素ネットワークも共催に名を連ね、運営を支えていました。アジア砒素ネットワークは、「かわごえ国際交流フェスタ」でもお馴染みです。

 

「かわごえ国際交流フェスタ」と「川越唐人揃い」2015年11月15日蓮馨寺

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12097280630.html

 

今回、川越フィールドスタディの共催として中心的に運営に関わっていたのが、NPO法人アーユス仏教国際協力ネットワーク。

http://ngo-ayus.jp/

「アーユス仏教国際協力ネットワークとは?」
アーユスは、宗派を超えて仏教僧侶が集まり、仏教の精神に基づいて、1993年に設立された国際協力NGOです。世界の様々な現実に目を開き、貧困や不公正、環境破壊など、平和と人権に関わる問題に足元から取り組んでいきます。
アーユスが活動を進めるうえで大切にしていることは、社会の中で特に困難を強いられている人たちに寄り添うことです。その困難の原因を世界の構造的問題の有様に見いだし、解決への道の一つとしてNGOの役割を重要視しています。
アーユスがパートナーとするNGOから寄せられる現地の情報は、遠い国であっても私たちと決して無縁ではないという気づきを開いてくれます。アーユスは、これらの情報を会員・関係寺院を通じて社会に発信することにも注力しています。お寺という人びとが集う場、地域社会の核となる場を活かして、海外と日本の地域を結ぶ存在になろうと努めています。
現地の人々と協力し合い、問題の根本を見つめ、未来を共有していこうというNGOの姿勢を仏教の教えの実践と捉え、人と地域と世界をつなぎながら、すべての命が尊重され生かし生かされ合う社会の実現をめざしています。


アーユス活動内容
『私たち、アーユスは、世界各地で貧困や不公正、環境破壊など、平和と人権に関わる問題に足元から取り組んでいるNGOを支え、世界各地からの学びを、寺院を通じて社会に発信しています』
■NGO支援
・NGO組織強化支援

NGOが自立した経済基盤を築き、円滑に活動できるように国内事務所スタッフの人件費の一部を資金援助します。
・NGOブレークスルー支援

これまで組織強化支援を受けた団体が対象となります。NGOが組織面及び事業面で困難な状況を打開(ブレークスルー)するためのサポートを行います。
・評価支援

プロジェクト/プログラム評価、もしくは組織評価を実施するNGOに対し、そのために必要な資金の半額(上限50万円)の資金援助を行います。
・平和人権支援

人権を守り、平和をつくる活動を推進するために、現地で直接関わっているNGOと連携し、活動への協力、支援、参加を行っています。
・時局対応支援

アーユスでは、NGOからの要請に応えて、その時局に必要と判断されるプロジェクトを支援しています。緊急時対応、復興支援、意識啓発のための活動で、今すぐに資金が必要な場合、迅速に対応します。
・勝楽賞

アーユスでは2013年に設立20周年を迎えます。これを記念して、これまでNGO界で功績のあったNGO関係者を表彰し、その功績をたたえる賞を新たに新設する予定です。
・団体支援

アーユスでは、情報収集やネットワーキングのため、過去に支援した団体や日頃から関係の深いNGOに入会加盟し、それぞれの団体の活動をサポートしています。
・福島支援・脱原発

東日本大震災が発生してから、アーユスは、岩手県、宮城県、福島県の各被災地において、炊き出し、物資支援、保健医療、心理ケア、雇用促進、災害FMの運営、幼児保育などの支援活動を行うNGOを資金面と物資面で支援してきました。震災から半年が経過した頃からは、特に福島県での活動、及び原発問題と新エネルギーへの転換に向けた啓発・提言活動に力を入れて取り組んでいます。
・パートナーシップ事業支援

この事業は2008年から2010年まで実施されました。現在は行われておりません。過去に行われた支援についてご報告します。
■教育交流
・研修研究啓発

アーユスのパートナーNGOから寄せられてくる海外の活動現場の情報を、アーユス関係者、仏教者、NGO関係者らと分かち合い、国際協力や仏教の社会への関わり方などの学びを深めていきます。
・企画出版

寺院から壇信徒の方に海外で起きていることを伝えられるように、NGOと協力してリーフレット(施本)やフェアトレード・グッズの製作や頒布を行っています。また、国際問題・社会への関心が高まり、かつ理解が深まる開発教育教材を制作しています。
・地域活動・寺院活動サポート

お寺や地域で国際協力に貢献できるよう、イベントなどの企画や実施のサポートを行っています。

・講師派遣

経験・見識に溢れた多くの専門委員を擁するアーユスの人脈を生かし、研修会や行事への講師派遣をお手伝いいたします。
・連携・ネットワーキング
仏教者やNGOのネットワークに参加し、情報収集と発信に努めます。

アーユス仏教国際協力ネットワークの役員は、仏教者が多いのが特徴。
茂田真澄(しげた・しんちょう)/理事長/浄土宗勝楽寺
中島大成(なかじま・だいじょう)/副理事長/日蓮宗本立寺
松本智量(まつもと・ちりょう)/副理事長/浄土真宗本願寺派延立寺
伊藤信道(いとう・しんどう)/理事/アーユス東海代表/浄土宗西山禅林寺派宝泉寺
稲葉尚範(いなば・しょうはん)/理事/浄土真宗本願寺派恵光寺
大橋正明(おおはし・まさあき)/理事/恵泉女学園大学
菅原智之(すがはら・ともゆき)/理事/浄土真宗本願寺派高林寺
遠山章信(とおやま・あきのぶ)/理事/浄土真宗本願寺派正福寺
田行慈(ふくだ・こうじ)/理事/浄土宗本誓寺
本多靜芳(ほんだ・しずよし)/理事/浄土真宗本願寺派万行寺
持田貫信(もちだ・かんしん)/理事/日蓮宗本久寺

アーユス理事長 茂田真澄
「特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク(以下アーユス)は、超宗派の仏教者を中心とした民間による国際協力を目的とするNGOで、1993年に設立されました。
設立の端緒はそれより15年ほど前に遡ります。当時大量に出たインドシナ難民の窮状に対して街頭募金活動を始めた東京の若手僧侶たちが、その後もタイ・ カンボジア国境のカオイダン難民キャンプやブータンなどに足を運びながら国際協力の現場体験を重ねました。その中で、国際協力を巡っての様々な困難や矛盾 と直面することとなります。ODAが抱える問題、NGOが抱える問題、そして仏教者自身が抱える問題。それぞれの根深い課題はどれも一朝一夕に改善される ものではありませんが、少しでもよりよい方向への一歩を踏み出そうと発足したのがアーユスでした。
アーユスは現在、NGO支援事業と教育・交流事業という二つの大きな柱を中心に活動を進めています。
近年日本でも国際協力NGOは社会に認知されるようになりました。しかし活動への関心は高まっているものの、団体自体の維持発展に関しては、目を向けられることはまだ少ないのが現状と言えましょう。アーユスはNGOが社会の中で健全な発展をすることを願い、人件費の支援及びマネジメントやプロジェクト評価の促進に資するよう活動を進めています。また、会員であるお寺を通して、NGOから提供された、マスコミや各国政府や大企業主導ではない草の根の情報を伝えることにより、真の国際理解を深めて参ります。
災害発生などの緊急時や、人権や平和が脅かされる事態の到来に際して、アーユスの持つネットワークを最大限に活用して適確な対応活動に入るのもアーユスの重要な責務です。
アーユスは、仏教の精神に基づいて、世界の様々な現実に目を開き、貧困や不公正、差別、環境破壊など平和と人権に関する問題に足元から取り組んでいく国際協力 NGOです。超宗派の仏教者が集まり、NGOを支援することによって国際協力を行っています。お寺という「場」を生かして、 NGOと地域を結んでいます。人と、地域と、世界をつなぎながら、平和と人権について考え、行動しています。」。

 

今回の川越フィールドワークの他にも、アーユスが共催として関わる催しは定期的にあり、また、他NGOのイベントも積極的に発信して周知に努めています。
5/10 シンポジウム「女性・平和・安全保障」行動計画 実施をどう評価するか?
5/19-20 「東ティモール・ フェスタ2017 @上智大学」
6/3 シンポジウム「電力自由化から一年〜動き出す地域・市民・ビジネス」& FoE Japan 会員総会
6/3 「フィリピンの子どもたちと、NGOアクセス ~36才女性事務局長の奮闘ストーリーin 京都~」

6/3 ワールドカップ最終予選特別企画「日本 VS シリア、イラク戦サッカーで平和を考える」
6/7 セミナー「ミャンマー経済特別区開発の今:環境と暮らしへの影 響」
6/12 「揺らぐアメリカ、変わる世界—新自由主義の「失敗」と対案を探る」
6/12 児童労働反対世界デー& ACE設立20周年プレイベント 「Dream, Discover, Believe and Do! ACEの描く児童労働のない世界とは?」
6/14 アーユス総会セミナー「対人地雷・クラスター爆弾なき世界へ」

6/23 上映会「ラオス、自然を食べる暮らし」
8/14-24 中村尚司と歩くスリランカの歴史ツアー
 

5月29日、川越フィールドスタディでは、アーユス仏教国際協力ネットワークの茂田理事長や松本副理事長はじめ、アーユススタッフなどに、最明寺の千田副住職も加わり、10人以上の一行となりました。川越に初めて来たという人も何人もいて、「川越に来られて嬉しい」と喜ぶ。

川越の仏教関係者の話しを聞くとともに、観光客や地元の人で活気づく川越の街の現場を見て魅力を確認し、そして川越のまちおこし活動に携わる人たちの話しを聞くという行程になっていました。

スタートの蓮馨寺では、本堂に通され、お焼香を済ませてから、粂原住職のお話しを聞きます。

 

 

 

蓮馨寺は、1549年、大道寺政繁の母、蓮馨大姉が仏教を広めるために建てたお寺。(大道寺政繁は、北条氏康の家老で川越城の城将)
蓮馨寺の開山は、感誉存貞(かんよぞんてい)上人。のちに感誉存貞上人は、浄土宗の本山である増上寺の第十世になり、その後、また蓮馨寺にもどりました。(喜多院の天海僧正が、江戸の寛永寺の住職になったことといい、川越は偉いお坊さんを輩出しています。)

徳川家は浄土宗への信仰が厚く、開幕後すぐ、関東十八檀林の制を設けました。蓮馨寺は、浄土宗の関東十八檀林の一つとなり、葵の紋所が許されました。檀林とは幕府公認の僧侶養成機関、僧侶大学のこと。
という蓮馨寺の歴史から始まり、話しは現代へ。

お寺でまちおこしというテーマなら、まずはこの人しかいないという人が粂原住職。

粂原住職は、蓮馨寺住職にありながら、公益社団法人小江戸川越観光協会会長を兼務していて、超多忙を極める人。今回はアーユスの川越フィールドスタディということで、特別に時間を作って講演を行いました。お寺の住職が観光協会の会長にも就いているというのが川越の特長で、一般的に広く知られてはいないかもしれませんが、川越におけるお寺がまちづくりに関わっている代表的実例だと思います。

さすが観光協会会長だけあって川越の現状の話しも分かりやすく具体的。近年の川越の観光客数の動向、オリンピックを開催する体制の準備など、リアルの川越の動きを説明。

また、お寺を開放して地域の取り組みを応援する姿勢も蓮馨寺ならではで、「川越Farmer’s Market」、「めきき市&手作り食市」、「昭和の街の感謝祭」、「川越唐人揃い」、「狐宵祭」などなど、蓮馨寺を会場にした川越のイベントは枚挙に暇がなく、それは、観光協会会長である粂原住職の理解があるからと言い換えることができます。

(第三回「昭和の街の感謝祭」蓮馨寺と周辺商店街 2016年9月10日

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12199339321.html

 

(蓮馨寺粂原住職とアーユス茂田理事長)

 

蓮馨寺を後にした一行は、昼食の店へ向かう。蓮馨寺から喜多院不動通りから喜多院方面へ。途中、成田山川越別院に立ち寄り、お参りを済ませる。ごくごく自然なことと思いますが、お坊さん・仏教関係者が他のお寺にお参りする姿というのは、見慣れないせいか新鮮な感じ。

 

 

 

そして川越らしい食事ということで、河越茶、河越抹茶を使った茶蕎麦でお馴染みの「寿庵 喜多院店」。河越抹茶というものを初めて知る人も多く、感動しているよう。

 

 

 

そして昼食後は、喜多院の塩入住職に喜多院の歴史的経緯を伺う。

ここまでで、フィールドスタディ参加者は実感ないかもしれませんでしたが、川越の人にとっては圧倒されるゲストの顔触れ。

今回のイベントの一番の注目が、二人の僧侶の登場だったでしょう。

川越を代表するお寺を訪ね、川越の現場を見る、知るという趣旨でしたが、さすがアーユスが関わるイベントだけあって、ゲストの顔ぶれが飛び抜けていた。。。川越的衝撃と感動で、一つのイベントで蓮馨寺粂原住職と喜多院塩入住職の揃い踏みというのは川越ではめったに見られないものだったかも。いや、川越初??初めて遭遇したし、この先ももうないのでは、と思わせる豪華さ。一生忘れられない出来事になりました。

ここからは川越のシルバー人材センターの石山さんにガイドをお願いしてのフィールドワークとなります。

 

家光誕生の間、春日局化粧の間などに感嘆する一行。水琴窟の音色に耳を澄ませ、五百羅漢では、いろんな羅漢像を見て回り、自分に似たもの、ユーモラスなものを見つけては歓声を上げる。

その後は、石山さんが先導して川越市内のスポットを歩いて巡り、仏教関係者に川越の街を深く知ってもらいました。成田山川越別院から旧武家屋敷の永島家住宅、時の鐘、一番街、養寿院、菓子屋横丁、長喜院などを訪ねる。一行は、「平日なのにこんなに人がいるなんて!」と一番街の賑わいに目を丸くしていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

川越を巡ったあとに、蓮馨寺がある方面に戻り、お寺から伸びる立門前通りにある和菓子店「彩乃菓」さんが座談会の会場。

お店を選んだのも千田さんのチョイスで、蓮馨寺近く、川越の和菓子文化、それも川越に新しく出来た和菓子店というストーリー、選択にセンスを感じさせます。それに最明寺での催しで彩乃菓さんのお菓子を注文することもあり、その美味しさに納得していたのが一番だった。

 

(「彩乃菓」四季の彩りと菓子の彩り 新しく誕生した川越の和菓子店
http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12154132751.html

 

二階はカフェとなっていて、お茶はもちろん、抹茶パフェ・ほうじ茶パフェ、イチゴのかき氷なども頂くことができる。

ここで、「泰玉スガ人形店」の須賀栄治さんとともに二人で登壇しました。

フィールドスタディ参加者の前で、「お寺でまちおこし」をテーマにした話しを交互の繰り広げます。

 

泰玉スガ人形店さんは、大正浪漫夢通りにあるお店で、須賀さんは地域のまちおこしの他にも、川越style倶楽部の活動で川越を世界に発信している。

(大正浪漫夢通りにある泰玉スガ人形店)

須賀さんの話しに引き込まれ、川越でそんな活動をしている人がいるんだ、と参加者から驚きの声。

続いて、私は川越Farmer’s Marketについてのお話し。


1.まちおこしに関わるようになったきっかけは?
2.苦労したこと、困ったことなどはありましたか?
3.自分たちの活動は、まちにどのような影響を与えていますか?
4.上の世代から助けてもらっていることはありますか?
6.これからの活動について教えて下さい。
5.「お寺でこんなことができればいいな」と思っていることが教えてください

 

まちおこしに関わることになったのは、川越を取材している中で、人と人を繋ぐことを重ね、出会った農家さんたちと街の中心部を繋ぎたいという思いがありました。上の世代から助けてもらっていることは、NPO法人蔵の会の人たちが毎回、会場の設営や撤収を手伝ってくれていることがあります。
そして、イベントの会場がまさにお寺、蓮馨寺を使わせてもらっていて、なぜお寺なのかというところを中心にお話ししました。もちろん、粂原住職の理解と応援があってこそ、ここで開催できているのですが、かつて蓮馨寺にも居た呑龍上人、呑龍上人は地域の人に親しまれていたお坊さんでと地域の農の繋がり、その現代版の意味も川越Farmer’s Marketにはあると考えています。

呑龍上人(1556-1623)は、「子育て呑龍様」として親しまれています。
呑龍様は、困っている人を助け、まずしい家の子供達を寺にあずかり教育しました。活仏(いきぼとけ)としてあがめられた社会事業の先駆者です。呑竜上人は、感誉上人の孫弟子で、群馬県太田市の大光院を開いた高僧です。大光院には徳川家の先祖がまつってあります。
毎月8日は、「呑龍デー」で縁日で賑わいます。
「お寺でこんなことができればいいな」と思っていることが教えてください、という問いが一番力が入り、それが冒頭にも記した「もっとお寺が生活者の身近にあっていいのではないか」ということ。

川越の市中心部にはお寺が密集していますが、もっとお寺が地域に門戸を開いてもいいのでは。。。いや、小江戸川越七福神めぐりや御朱印など活発な動きは見られますが、お寺がというより、仏教がもっと身近にあってもいいのでは。

そんなことを千田副住職と話していた時に、「ファーマーズで川越の若手僧侶のトークセッションをやってみたい」という企画でした。

ファーマーズは、生活の豊かさや心の豊かさをテーマにもしているので、仏教と親和性が高い。ファーマーズにやって来る人たちに向けて、難しい教義というよりも、参加者のお悩み相談的なフランクな場にし、人生の悩み、子育ての悩みなどを嚙み砕いた仏教的お話しで応えるという内容に。それを彩乃菓さんの二階のカフェのような場所で出来たら楽しそう、などと話していました。川越のお寺という資産はもっと生かせると思うし、生かすことができれば川越という街はもっと魅力的になるはず。

7月2日のファーマーズではタイミングが合わず実現が叶いませんでしたが、ファーマーズに連動させなくても、川越のお寺発の催しは企画したい。

今回の川越フィールドスタディが、「お寺でまちおこし」というテーマだったこともあり、改めて、川越Farmer’s Marketのこと、川越のお寺のことを考えるきっかけになりました。
千田さん、貴重な機会をありがとうございました。

 

「NPO法人アーユス仏教国際協力ネットワーク」

東京都江東区清澄3-4-22
TEL:03-3820-5831 / FAX:03-3820-5832 / Mail:tokyo@ngo-ayus.jp

http://ngo-ayus.jp/

 

「最明寺」

http://saimyouzi.com/

 

「川越Farmer’s Market」2017年7日2日(日)蓮馨寺境内広場&講堂室内、川越市内

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12277054418.html