川越style「THEまっくらり」&「パイオニアTAD試聴会in酒蔵」2016年11月小江戸蔵里 | 「小江戸川越STYLE」

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川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真

「ただいま、蔵里の広場でまっくらり開催してるぽん!楽しんでいってくださいぽん!」

クレアモールを歩く人たちに、白杖を手にしたつえぽんが力いっぱいのジェスチャーで呼び込みしていた。

頑張る姿に思わず引き込まれ、広場へと足を踏み入れて行く人の波がありました。

 

 

 


 

 

2016年11月20日小江戸蔵里で開催された「THEまっくらり2016冬」。

 

11:00~15:00

「福祉イベントらしくない福祉イベントにしよう!」をテーマに、今年5月以来半年振りの開催です。

広場に用意された今回の【メニュー】は、
・ブラインドサッカー体験
・ロービジョンフットサル体験
・点字ブロック迷路
・顔が大きく見える板
・物販 (NPO法人みのり会)

障がいがあると、社会はどんな感触になるのか、

障がいを持った人たちの日常を少し疑似体験し、それを楽しさに変換させて開催しているイベント。

はじめに障がいを持った人たちの体験ができると謳うのではなく、

楽しいことをやってますとアピールし、

それが実は様々な障がいの疑似体験でもあるという順序を大切にしていました。

そうでないと一般の人の興味を惹くことは難しく、

こういう感性を持っていることがまっくらりの新しいところ。

まずは、まっくらり定番の点字ブロック、

広場に大きく敷かれて、来場者の注目を集めます。






 

 

 

アイマスクをして、点字ブロック迷路に立ちスタート。

手にした白杖(はくじょう)で地面の点字を確認し、

足の裏の感触も合わせて、視覚以外の情報をもとに進んで行く。

目隠しする前は、簡単に見える迷路でも、

視覚がシャットダウンされた瞬間まさに迷路に迷い込んだようになる。

通常のように、軽快に歩くことはできず、

みな少し腰を落として一歩一歩ゆっくり足を出す姿になっていました。

「え、どこ?次どっちだろう。。。」

「目が見えないだけでこんなに難しいなんて!」と参加者から声が上がる。

いかに普段の生活が視覚に頼っているか、そして、

視覚に障がいにある人たちの日々の生活がどれだけ大変か、身をもって体験できた。

見事にゴールすると記念にアメをプレゼント。ゲーム形式で楽しい迷路です。
 




 

点字ブロックというのは、歩道や駅などの公共交通機関に敷いてある黄色いブロックのことで、

 

既に生活風景に溶け込んでいるので、馴染み深いものだと思います。

ただ、溶け込んでいても改めて考える機会は少ないと思いますが、

黄色い点字ブロックはもちろん、

視覚障害者が歩行の際の道しるべにするもので、

視覚障害者が足裏の触感覚で認識できるよう、突起を表面につけてあり、

視覚障害者を安全に誘導するために地面や床面に敷設されているブロック(プレート)のことです。

↑「丸い点点」となっているのが「警告ブロック」で、

階段前、横断歩道前、誘導ブロックが交差する分岐点、

案内板の前、障害物の前、駅のホームの端、大規模店舗等に設置されています。
そして、「長方の線」になっているのが「誘導ブロック」で、

これはこのまま真っ直ぐ進めというサインです。

誘導ブロックに沿って進み、方向転換が必要なところに来ると警告ブロックがあり、

行きたい方向へ誘導ブロックに沿ってまた進んで行く。

点字ブロックに意味が込められ、適切に敷設されていることにより、

障がいを持った人たちが暮らしやすくなる。
ぜひ、生活風景を目を凝らして見てください。

足元にたくさんの点字ブロックがあることに気づき、

警告ブロックと誘導ブロックが場所ごとに使い分けられていることが分かります。


 

実際の街の視覚障害者は、足裏だけに神経を集中させているだけではなく、

普段の生活では行き交う人たちを意識しながら歩かねばならない、

点字ブロックの上に、駐車・駐輪されているような障害物があるとどれだけ困るか、

大変さは体験すると深く理解できます。


さらに広場の一角では、これもまっくらり恒例の、

ブラインドサッカー、ロービジョンフットサルの体験も行っています。



こちらもアイマスクを着用し、視覚が失われた状態で、音が出るボールを蹴る、受け止める。

ブラインドサッカーは、アイマスクを着用するルールのもと、

視覚障害者だけでなく健常者も参加できるもので、障害者だけのスポーツではない。

ブラインドサッカーには2種類あります。
いずれも、フットサル(5人制サッカー)を基にルールが考案されています。
GKは目の見える人が務めます。
ブラインドサッカー→全盲の選手がプレーします。
ロービジョンフットサル→弱視(視野が欠けたり、ぼやけたりなど見えにくい状態)の選手がプレーします。

ちなみにブラインドサッカーは、パラリンピックにも競技採用されて、

次回東京パラリンピックでは、日本代表はメダルの期待がかかっています。

これから益々注目されていくであろうスポーツです。

ブラインドサッカーは三つの大きな特徴があります。
まず、音の出るボール。
ボールは、フットサルボールと同じ大きさです。ボールは転がると音が出る特別なボールを使用します。全盲の選手たちもボールの位置や転がりがわかります。

「ボイ!」
フィールドプレーヤーはボールを持った相手に向かって行く時に、

「ボイ!」と声を出さなければなりません。

選手の存在を知らせ、危険な衝突を避けるためのルールです。

発しないとノースピーキングというファールを取られます。「

ボイ(Voy)」とはスペイン語で「行く」という意味です。

 

二つ目の特徴は、目の見える人の協力。
敵陣ゴールの裏に、「ガイド(コーラー)」と呼ばれる役割の人が立ちます。

 

攻めている場面でゴールの位置と距離、角度、シュートのタイミングなどを声で伝えます。

また、GKは目の見える人が務め、自陣での守りについて全盲の選手に声で指示を出します。

また、サイドフェンスの向こうに立つ監督は、選手交代の決定などに加えて、

ピッチ中盤でのプレーに声を出します。

選手同士の声の掛け合いも含めたコミュニケーションが勝負のカギを握ります

YouTubeにある、
「ブラインドサッカー世界選手権 日本戦ダイジェスト

https://www.youtube.com/watch?v=JCIEYaXSItY 」を見ると、

これが本当に視覚を遮られている人たちのプレイなのかと、信じられない思いに包まれます。

 

この日は、埼玉を拠点にしているチームの選手が蔵里に駆け付け、

 

丁寧に一から手ほどきしてくれました。

アイマスクをして、まず、音が出るボールを掴む練習から。

子どもたちは、虚空を泳ぐように迷いながら、音が聞こえる方向へ歩いていく。

「ここかな。あ、こっちだ、ここだ!」見事のボールを触る。

目の前にあるボールを触るだけでも大変なことに気づく。

さらに、選手がボールを蹴ってくれ、それを足で受け止める、、、

受け止めようとしますが、これが本当に難しい。。。

ボールを相手に返すのも大変で、何度も空振りしながらなんとかボールを蹴っていました。
 



  

 

 

 

最後はボールに向かってシュート!

目が見えないだけで普段の生活が大変になるのに、ましてスポーツとなるとどれだけのことなのか、

そこから、ブラインドサッカー・ロービジョンフットサルの選手の凄さが実感できるようでした。

 

また、まっくらりではお遊び企画として、

 

・顔が大きく見える板。これは視力が弱い人用のレンズを加工し、

通常は文字を大きく見るためのレンズですが、まっくらりの手にかかれば、

楽しい道具に仕立てられてしまいます。。。♪

レンズを大きく使用し、顔に当てると・・・顔がでかっ!

 

さらにテントでは、点字体験やNPO法人みのり会による雑貨販売も行われました。




 

 

NPO法人みのりは、視覚障がい児の親が中心となって設立されたもの。

 

視覚障がいを持った人たちの福祉作業所(生活介護・就労継続支援B型)の設立・運営を目指しています。

今日は、子どもたちが盲学校で使用した点字用紙をリサイクルした小物、

ポチ袋、メッセージカード、のし袋を販売しました。

点字がある袋やカードというのも斬新です。


(点字用紙)

 

視覚障害というと、川越の笠幡には、埼玉県立の盲学校があります。
埼玉県立特別支援学校塙保己一学園(県立盲学校)は、視覚障害者教育を行う学校です。
幼稚部、小学部、中学部、高等部普通科、
高等部専攻科(理療科・保健理療科)、寄宿舎を設置しています。

 


広場に子どもたちの大きな声が響く、子どもたちが何かを発見したらしい。
あれは・・・あの白杖をつきながら歩く姿は・・・!白杖の妖精、つえぽんだ!?

つえぽんの登場に会場にいた子どもたちは大喜び。またまた姿を現してくれました。

「つえぽん、また来てくれたんだね!」と再会に感激していました。

 

また、というのは、今日ではなく、実は今月、別のタイミングで小江戸蔵里に来ているのです。。。

覚えているでしょうか、2016年11月5日、6日に開催された小江戸蔵里キャラクター祭りのことを。

各地から集まったキャラクターの中に、つえぽんもいて、子どもたちと触れ合っていたのです。

 


 

 


(「小江戸蔵里キャラクター祭り Reply」2016年11月5日(土)、6日(日)

 

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12209912325.html
借物競走にまで参戦していたつえぽん、大奮闘でした。

あれから2週間後という期間で再び蔵里登場。

ちなみに、つえぽんも今年のゆるキャラグランプリにエントリーしていて、

塙保己一さん出身の本庄市の「はにぽん」が大健闘しました。


うん??何やらつえぽんが、みなさんにお知らせがあるようです。
「つえぽんがいつもいる、埼玉県の盲学校、塙保己一学園で、

ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ショーケースを開催していただくことになりましたぽん。
盲学校の児童・生徒たちが、将来の仕事としてダイアログのアテンドを選択することができれば良いと思うぽん。楽しみですぽん!」。

そうなんです、2016年12月、画期的な試みが笠幡の塙保己一学園で開催されてしまうのです。
【盲学校でダイアログ・イン・ザ・ダーク】
『これはダイアログのアテンドの願いを叶えるためのものでした。
自分たち障がい者は子どもの頃に「将来の夢は何?」と聞かれることがない。
理由は実現することが難しいからだと。これは悲しい話です。
アテンド達は盲学校に行きこういう仕事もあるよ!とダイアログを一つの職業の選択肢として伝えたいと言いました。この話はずいぶん前のことです。
しかしこの実現は簡単なようで非常に困難だったのです。特別支援学校の先生の任期は短く、
ダイアログの開催が決定されてもそれが立ち消えてしまうのです。
そこで私たちは先ず出来ることから始めることにし、先ず寄付サイト「JAPAN GIVING」で資金集めを呼びかけましたが、残念ながら目標金額には達しませんでした。
このチャレンジを知ってくださった盲学校のお一人の先生が私の学校で開催できるように動きますと仰ってくださり、埼玉県立特別支援学塙保己一学園 www.mo-sb.spec.ed.jp/
12月10日(土)~11日(日)に開催が実現することになりました。

塙保己一学園。この学校名は、江戸時代に偉業を成し遂げた
埼玉県出身の盲目の国学者・塙保己一氏の名前を取り入れています。
(ヘレンケラーは塙保己一さんを心の支えにしたそうです)
また、点字ブロック啓発キャンペーンのキャラクター、
白杖の妖精「つえぽん」の生まれたところでもあります。
https://www.facebook.com/tsuepon/
やはりイノベーティブな学校にはイノベーティブな先生方がいらっしゃるのでした!
皆様から頂戴した応援がこのように花開きます。本当に感謝しています。また開催後、ご報告が出来ることが楽しみです!』


つえぽんがゆっくりと点字ブロック迷路に近づいて行く。

もしかして??スタート地点に立つと、つえぽんが白杖を見事に使い、点字ブロックの上を進んで行った。

「つえぽん点字ブロック得意ぽん!点字ブロックはこうして歩くぽん!見本を見せるぽん!」と意気込み、

みんなの前で颯爽と披露したのでした。


警告ブロックで立ち止まり、白杖を使って方向を確認し左折。さすが白杖の妖精、華麗過ぎます。

つえぽん登場で俄然活気を増す点字ブロック迷路。

つえぽんの雄姿に触発され、体験してみたいという子どもや大人が目隠しをし、

暗闇の迷路へと入り込んでいきました。


 

たくさんの人が参加してくれて、この二人も安堵の表情を浮かべていたのだった。。。

 

まっくらりの中心人物、小谷野さんと関さんという二人の女性は、

まっくらりを始めるきっかけとして、

二人で参加した「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」の体験が大きかったと振り返る。

 


「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」は、暗闇のソーシャルエンターテインメント。
参加者は完全に光を遮断した空間の中へ、グループを組んで入り、

暗闇のエキスパートであるアテンド(視覚障害者)のサポートのもと、

中を探検し、様々なシーンを体験します。

その過程で視覚以外の様々な感覚の可能性と心地よさに気づき、

そしてコミュニケーションの大切さ、人のあたたかさを思い出します。
これまで、全世界39カ国、130都市以上で開催され、

2015年現在で800万人を超える人々が体験したこのイベント。

「ダイアログ・イン・ザ・ダークのようなイベントを川越でできないか」

二人の思いから始まって、2015年夏には蔵里の室内にて、

アイマスクをして視界を遮って習字をしたり粘土を作ったり、

いろんな試みをするという実験的なイベントを立ち上げた。

そこから、本格的なイベントとして2015年12月に屋外にて第一回THEまっくらりを開催。

 

二人はもう一年中なにかしらイベントに関わっているんじゃないか?というくらい活躍していて、

 

(イベントというのは当日だけのことでなく、長い準備期間含めてのことなので、

これだけ数多く関わっていると、一年中走っている状態のはず)

まさにイベントプランナー、いや、正確に言うと川越イベントプランナーと言えるかもしれない。

川越、というのがやはり大事な部分。

これまで散々川越で斬新な切り口でイベントを開催してきて、

どれもこれもが今まで川越で見たことないものばかりで、純粋に面白い。

面白いから周りの人も協力に集まり、市民を巻き込んでうねりを作っている。

関さんは、2016年10月、前代未聞の川越水上公園プール内でのイベント、

「川越大宴会(おうえんかい)」を主導して開催したばかり。

 

 

 

 

(「川越大宴会(おうえんかい)」川越水上公園プール内 2016年10月1日

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12208224264.html

今まで誰もやっていないところに目をつけ、攻め込んでいく、

水上公園で開催したという事実は確実に川越の歴史に刻まれました。

後に続く人が出ても、初めに切り拓いたのは・・・と必ず振り返られることでしょう。

この川越大宴会の準備を関さんたちが本格的に始めたのが、

以下の2016年8月のイベントが終わってすぐのこと。時間軸として休むことなく繋がっています。

8月に開催したのが、川越の夏の新風物詩イベント、第三回川越水かけまつりです。

 

 

 

 

(第3回「川越水かけまつり@蔵里ヒャッハー」2016年8月7日カワゴエの中心でアイを叫ぶ

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12188457936.html


水かけまつりの準備を始めたのが、以下のイベントが終わってから。

そう、2016年5月に開催した前回のまっくらりです。

 

 

(「五感覚醒プログラムTHEまっくらり2016」小江戸蔵里2016年5月28日

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12165520218.html

そして、まっくらりの前にはお正月の・・・と、本当に一年中川越で何か開催しているような状態。。。

ただ二人には悲壮感はなく、自分たちが楽しみ、一緒に楽しみましょう、というスタンスで続けている。

川越の現在の状況として、ウェスタ川越の強力な発信力のことは何度も言及してきましたが、

それでも、個人が手作りで開催する新しいイベントの価値は失われない。

どちらも川越に必要なもので、両立し得ると考えます。

両輪あることでさらに魅力的な街になっていくはず。


また一人、点字ブロック迷路に参加する人の姿が。

この人たちは・・・あの、川越の山田にあるパイオニア川越事業所の人たちだった。。。

目隠しした状態で白杖を持ち、点字ブロックの上を歩いて行く。

「難しい。。。!」「あれ、こっちかな」

杖から伝わる感触、足の感触を確かめながら、恐る恐る足を前に出していく。

視覚がなくなるだけで通常の歩き方ができなくなり、

他の器官を総動員してようやく歩けることに気づく三人。


無事にゴールした時には、もうヘトヘトという顔色でした。

実体験することで、障がいを持った人のために、

自分たちの活動の思いをさらに深くしたのではないでしょうか。

なぜここにパイオニアの人たちが・・・??

実は、この日、11月20日は小江戸蔵里のレストラン八州亭にて、

パイオニア主催の世界最高峰スピーカーTADの試聴会が行われるのです。

この日は、蔵里の屋外広場にてまっくらり、室内レストランにて試聴会という同日開催になっていました。

11月20日(日)「パイオニアTAD試聴会in酒蔵」小江戸蔵里八州亭
 

16:00~19:00

川越で製造され、国内外で称賛を浴びている世界最高級オーディオ「TAD」の無料試聴会です。

開場 15:30
第1部 16:00~17:30(TADの世界観)
第2部 17:30~19:00(フリー試聴)
料金 1オーダー制(視聴は無料)
主催 パイオニア㈱川越事業所・㈱TADL

※第1部は予約制ですが当日空きがあれば予約無しでも試聴できます。
第2部は自由席です。2部から試聴する場合予約は必要ありません。

 

二つのイベントは、単に同日開催として、外と中で開催していました、という関連性のないものではなく、

 

ある意味「同時開催」と言っていいものでした。

まっくらりとパイオニアが・・・??そうなんです。

ここからが面白いエピソードなんです。

パイオニアという世界的企業は、CSR・社会貢献にも力を入れていて、

持てる技術を注ぎ込み、聴覚に障がいを持った人でも音楽を楽しめるよう、

「体感音響システム」というのを開発しています。

このシステムは、これまで様々なコンサートでも使用されて、

自主イベントとして「身体で聴こう音楽会」も開催している。


一般に「音楽は耳で聴く」と言われていますが、ロケット工学で有名な糸川英夫博士は、

「音楽は耳と骨で聴いている」と提言。

『音楽は、聴覚を通して聴く「音波」と「ボーンコンダクション」(骨伝導)の二つの成分を聴いている。

つまり音楽は耳だけで聴くものではなく、体全体で感じるものである。

音楽を聴く人が真の恍惚感に浸るのは、このボーンコンダクション効果が大変大きく、

骨伝導のエネルギーの伝わりがオーディオ機器には不可欠である。』

この考えから開発されたのが体感音響システムです。

(先ほど点字ブロック迷路を体験したスタッフが、室内で体感音響システムの準備に取り掛かる)

今回、TAD試聴会に合わせて、一緒に体感してもらおうと用意。

これで、外ではまっくらり、室内では体感音響システム、とその楽しみの幅が広がっていったのです。

まっくらりの小谷野さんは、2016年6月に行われた前回のTAD試聴会に来て、パイオニアと話し合い、

その後、体感音響システムを担当する山下さんと繋がり、親交を深め、

「いつか、まっくらりと体感音響システムを同時に開催したいね」と話しを暖めていたのでした。

(「TAD試聴会」2016年6月12日小江戸蔵里八州亭

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12168872496.html

 

まっくらりもTAD試聴会も、次回は11月に開催すると決まり、なんと同日に開催することができた。

 

これにより、外と室内という連携が実現できたのです。

進めば進むほど、話しは発展し、面白さが増していく典型。。。

まっくらりは15時終了で、TAD試聴会は15時半開場、外で楽しみ、次は室内へ、流れるような繋がりです。

パイオニアの世界最高峰スピーカーの前椅子の上に置かれたのが、

パイオニアが誇る体感音響システム。

まっくらりが終わり、室内に移動したスタッフたちも、

システムに興味津々の様子で機器を身体に当てて音楽を楽しんでいました。









 

体感音響システムも設置し、
そして、16時から始まったTAD試聴会、今回もMCは飯島さんが務め、

TAD技術者の川村さんとの話しの掛け合いで進んでいきます。

第一部、第二部の構成。

3回目となった試聴会のテーマは、

2016年夏、リオオリンピック・パラリンピックが開催された”今年”にフォーカスして、
オリンピックに関連した曲も選曲しました。

第一部は、「TADの世界観」と題して、
川村さんに説明してもらいながら、主催サイドが選曲した曲を聴いてもらいました。

第二部は、「フリー試聴」
お客さまがお持ちになったCDをTADオーディオで聴きます。
 






 

第一部
1曲目 「道」宇多田ヒカル

亡き母を向けて書かれた歌詞を聴いてもらいました。

それにイギリスの名匠エンジニアらによって作られた作品は
非常に音が素晴らしく録音されています。
音の素晴らしさと宇多田さんか詞に込めた想いを聴きました。


2曲目 「Bohemian Rhapsody」クイーン

フリディー・マーキュリー没後25年。11月24日が命日ということもあり
彼を偲んでの選曲です。

スタート2曲は、女性と男性ボーカルの曲をあえて選曲。
ハイエンドオーディオというと、定番のクラッシックを聴く・・という印象ですが
TADは、オールジャンル、どれも癖なく聴くことができるということもあっての選曲です。


~~~~テーマ「オリンピックにちなんだ選曲」~~~~~~~~
3曲目 「ビター・スイート・サンバ」ハープアルバート&ティファナプラス
4曲目 「イパネマの娘」アストラッド・ジルベルト」

3曲め、4曲めは、オリンピックにちなんだ選曲。
といっても、リオで開催されたということで、そのお国の得意ジャンルである
サンバとボサノバを選曲しました。
ただし、3曲めは、タイトルが”サンバ”と書いてあるだけで、本来のサンバリズムではありません。
ただし、ニッポン放送オールナイトニッポンのオープニング曲ですので
会場にこの曲が流れた瞬間、来場者の皆さんは、若かりし頃に自分にタイムスリップして楽しんだのではないでしょうか。

 

4曲めは、ボサノバの定番曲。
曲の始めはご主人のジョアン・ジルベルトが歌い、途中から奥様のアストラッド・ジルベルトが歌う曲。
始めは男性の低い声が床を伝って聴こえてくるかのようでしたが
女性の高い声に変ると、スピーカーから、今度は天井にむけて音のエネルギーが伝わるような
そんな変化を楽しみました。

 

5曲目 「栄光の架け橋」ゆず (2004年アテネオリンピック NHKテーマ曲)
5曲めは、歌詞をじっくり聴いてもらいました。

 

6曲目 「ヘイ・ジュード」ビートルズ 
(2012年ロンドンオリンピック オープニング最後にポール・マッカトニーにより演奏)
オリンピックにちなんで・・とはいえ、青春時代に聴いた懐かしい曲・・という印象の人も多かったと思います。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 <7,8曲目は、スピーカーを変えての聴き比べ 試聴会のスピーカーはCR-1>
7曲目 「On the sunny side of the street」ロバータ・ガンバリーニ by Model2201
8曲目 「On the sunny side of the street」ロバータ・ガンバリーニ by CR-1

9曲目 「Say It」 John Coltrane Quartet
10曲目 「ローズ」 手嶌葵
11曲目 「ラ・カンパネラ」 パガニーニ バイオリン協奏曲
12曲目 「ラ・カンパネラ」 リスト   ピアノ用編曲
13曲目 「バンディーギャロップ」 ヨハンシュトラウスⅡ世

と進んでいきました。

 

朝から夜まで一日中、小江戸蔵里を舞台に開催されたイベント、

 

奇跡的に今回同日開催が実現しましたが、

どちらも今後も継続していくイベントで、またどこかのタイミングで合わせることもできるかもしれません。

その前に・・・

まっくらりが終われば、次はお正月。

そう、川越最大の餅つきイベント主催の準備が始まります。

 

  

 

 

(第3回「小江戸蔵里もちつき大会」2016年1月23日小江戸蔵里 うさぎのもちつき

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12121094030.html


来年もまた、川越を賑やかにしていくでしょう。

お楽しみに♪