「川越Farmer’s Market2016夏 後編」2016年7月3日蓮馨寺 | 「小江戸川越STYLE」

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2016年7月3日、川越Farmer’s Market。

お昼頃になるとさらに来場者が増え、蓮馨寺境内はまさに熱気が充満。

夏と冬に開催している川越Farmer’s Marketですが、

野外イベントとしてなんといっても盛り上がるのは、夏。

そして夏といえばビール、COEDOの出番です。

川越Farmer’s Marketの活動を応援し、今年もイベント協賛してくれたのが、

川越が世界に誇るクラフトビール「COEDO」の株式会社協同商事コエドブルワリーさん。
3日に提供したビールというのが、COEDO「毬花-Marihana-」の生。
暑い時期、屋外で呑むにはぴったりのフルーティーで爽やかなビールで、

名店たちが提供するスペシャル料理ともぴったりでした。
昨年の川越Farmer’s Marketでは、

超多忙を極める中、COEDOの朝霧社長が合間を縫って蓮馨寺に駆けつけてくれ、

自ら毬花-Marihana-を注いで来場者に提供していました。
今年は時間の都合がつかず来れませんでしたが、暑い中昨年以上の売れ行きとなったようです。
川越のビールを片手に、川越の名店たちの食事を食べ、会場の雰囲気に浸る。

これほど純度の高い川越体験はありませんでした。

ビールに合うのは手の込んだ食事だけでなく、

むしろシンプルなものほど、共鳴し合うかもしれない。

そんな一品が、焼きとうもろこしでした。

これは出店農家のなるかわ農園さんのとうもろこしを使い、

MimiDINERさんが焼いて提供していたもので、

もともとの素材が美味しいところに加えて皮ごと焼くという調理法により、異次元の美味しさへ。

用意した100本があっという間に完売しました。

川越Farmer’s Marketでは、素材本来の美味しさを知ってもらうために、

このような提供を昨年来考えていましたが、ようやくここに実現。

来年夏にはさらに、枝豆もシンプルな調理で提供したいなと構想しています。

次回冬開催では、また焼き芋に、

なるかわ農園さんの絶品里芋を使った「焼き里芋」もどうだろう、と楽しみが膨らみます。

シンプルに頂く、こういうことが一番伝わると思うんです。

シンプルに味わってもらうということではもう一つ、

イベント会場では、

J:COMの人気番組「ちょっ蔵お出かけ!まちかど情報局」のロケも行われていたのですが、

「八っちゃん」と「みかねぇ」がみずほ農園さんのブースにて、

なんとスイカの試食をお手伝いしていました。瑞々しいスイカは大好評。

二人がロケで来るという事前のニュースに当日は多くの人が訪れ、あちこちで記念写真大会に。

イベントを盛り上げてくれた二人なのでした。


今回の川越Farmer’s Marketで意識していたのは、

農・食にまつわる体験、手作り教室を増やそうというもの。

事前予約から殺到したものも多く、特に定番となっているお味噌作りは30人越え。。。

まさに、みんなでワイワイとした雰囲気でお味噌作りを楽しんでいました。

もちろんスタート前には、アンサンブルはつかりーなのメンバーと講師みやさんなどによる

「てまえみそのうた」に合わせたダンスも披露されました。
 




他にも今回初となった和菓子作り教室は、

南大塚にある「四季彩菓ふじ乃」さんが講師というスペシャル教室でした。




今回の体験は、境内では蜂蜜絞り体験、多肉植物の寄せ植えワークショップ、

境内木の下では、ポリ袋でパン教室、

よみうりカルチャー川越会場では手ごねパン教室、

講堂内ではパンケーキデコレーション、と色んなものを楽しんでもらいました。

農・食にまつわる体験は、また蓮馨寺を会場にする時にはさらに増やしていきます。

境内のみならず、川越市内各地のお店とタイアップして

川越Farmer’s Marketといえば体験、というくらいに多種多様な体験を用意する予定です。

また、今回も大好評だった、LOVE LIFE YOGA緑さんによる朝yogaも、
次回の構想としては、川越Farmer’s Marketの運営スタッフでもある、

川越水上公園近くにある最明寺の副住職の千田さんが、

坐禅体験はどうか、とアイディアを寄せてくれました。
蓮馨寺さんとはもちろん川越仏教会の繫がりで懇意なので、
川越Farmer’s Marketを蓮馨寺で開催する時には、坐禅会から朝yogaという流れを作れそうです。
より深く、より豊かな体験になりそう。
ちなみに、最明寺で千田さんと緑さんによる坐禅会×yogaというコラボイベントは

昨年開催されていました。そのコラボを蓮馨寺で再現したいです。


他にもワークショップとしては、

広場ではメタルビーズブレスレット、ワックスコードブレスレット作り、
スイーツデコ ストラップ、ブローチ、ヘアゴム作り。


講堂内でアイロンビーズ 、星と香りのワークショップ「星座の香りのミスト作り」といったものがありました。

単に買う、という販売会だけでなく、

そこで自分で体験できる、そこで過ごせる、というのを川越Farmer’s Marketは大事にしています。

さらに、境内で寛いでもらうという意味では、リラクゼーションも。

メザンジュさんによりイヤーセラピーも体験することができました。


ブースを振り返る時に、やはりここでもボランティアスタッフのことに触れないわけにはいきません。

川越Farmer’s Marketはボランティアスタッフによって成り立っているものですが、

それは、設営や撤収といったことだけでなく、

縁の下で支えてくれているボランティアスタッフは、
オリジナクバッグブースの他にも、
出店ブースまで担当してくれたスタッフもいたんです。
花農家、石田園芸さんのブースは運営スタッフが担当していました。


 
石田園芸さんの花は、本人が蓮馨寺に来れないということで、ボランティアスタッフが販売。販売だけでなく、ディスプレイ、値札をつける、というブースの全てを担当してくれました。
 息の合ったコンビの接客で川越のお花がたくさんの人の手に渡り、家々に彩りを与えていることでしょう。
 川越Farmer’s Marketにおいて花の販売も定着してきて、
 「前回よりたくさん売れた!」と喜んでいました。
おめでとう♪
彩りある生活になることを願っています(*^ー^)


川越Farmer’s Marketの雰囲気を作ってくれているのが、音楽。

今回も川越愛溢れるアーティストたちが蓮馨寺に集結。

他のイベント、ライブには登場しない出演者もいて、この顔触れが一堂に会したのは奇跡。

音楽イベント、として見ても魅力的なステージとなっていました。




 


 


今回急きょ川越Farmer'sMarketに参戦してくれた、

「シルク・ドゥ・ソレイユ」の公演に800回出演したプロダンサーの熊谷拓明さん。

当日のパフォーマンスの様子がアップされています♪ご覧ください。

https://www.facebook.com/160907710785914/videos/492610270948988/
ちなみに話題騒然となったアコーディオンのスパイダーマンも

れっきとした川越Farmer'sMarket音楽出演者です。


どちらに対しても事前に、会場で自由にやってくださいと伝えていたところ、本当に自由にあちこちでパフォーマンスしてくれました。
しかし、まさかスパイダーマンが山門で演奏して来場者を素敵に呼び込んでくれるとは、
それに対して熊谷さんが即興でダンスを合わせるとは、誰も想像できなかったこと。。。
この、予定調和ではないということが、
やはり同じく予定調和にいかない農産物というものとリンクして、

実はぴったりの雰囲気だと思いました。
また来て欲しい、
しかし、それもまた予定調和にいかないこと、
もし来てくれたら、その出会いとパフォーマンスを目一杯楽しんでください♪


毎回欠かさずの出演で、川越Farmer’s Marketの応援団長、

LiLoさんの熱過ぎるライブで場内は最高潮に。


LiLoさんは今では単なる出演者のみならず、ステージ運営まで気に掛けてくれ、

彼がいるといないとではもう成立しないかも。

川越Farmer’s Marketの内容を事前に伝えてくれるのがフライヤーで、
川越Farmer’s Marketの想いを事前に伝えているのがFacebookで、
イベント当日の内容を伝えてくれているのが総合司会の宙坊大野さんで、
イベント当日に想いを会場に伝えてくれているのが・・・音楽出演者のLiLo&飯田理乃さんです

(と勝手に思っているのですが。。。)。
二人は、音楽出演者の一組という枠を超えて、今ではそこまでのことを託しているような存在。
川越Farmer’s Marketの出店者やスタッフの、

あまりにも熱過ぎる想いを見事にその演奏で代弁してくれていると思います。

ステージでは川越Farmer’s Marketのテーマソング「HARVEST」を熱唱しました。

『HARVEST』

「ずっと待っていたんだよ
君に会えるのを


ほんの小さな種の中にいる頃から君を見てきたよ。


愛を注いだり
時に突き放したり
誰かに踏まれてしまっても
また太陽と恵みの雨を信じて、、


だれかの笑顔になるように
優しいこころ根付くように
やがて芽吹き花が咲き実る
そんな幸せの種


この場所にまた集まって
ぼくら太陽の子どもさ
生まれたての命
さぁ召し上がれ」


そして、最後のLiLoさんのステージが終わると、音楽出演者がステージに集まり、

場内一体となった大合唱へ。出演者が声を揃え、周りの手拍子が大きくなっていく。

この瞬間、川越Farmer’s Marketがまさにここに集約されていて、

ここに至る準備に、当日暑い中共にイベントを作ってきた、出店者、出演者、スタッフの一体感が

目に見える形で表われていました。

今の川越は、川越を盛り上げようとする市民の熱気、愛が半端ない。

ただ市民がみんなで一体となれるイベントというのはそうそうない。

川越Farmer’s Marketなら、老若男女、集うことができる。

市民の愛の受け皿としても、川越Farmer’s Marketは求められていくのではないか、

そんなことも今回思いました。


たくさんの人がこの川越Farmer'sMarketに想いを寄せてくれて、
ここまでやって来ることができました。
一年前と比べたら、川越Farmer’s Marketの浸透度、街のうねりは手に取るように実感でき、

それを思うにつけ、一年前に書いたことを思い返します。
2015年7月12日川越Farmer'sMarket開催の前夜、ここにこう書きました。
 「川越Farmer'sMarketという苗を、川越の街にしっかりと定植します」と。
あの夏川越に定植した苗は、街に見守られながら、
少しずつ大きくなっているようです。

川越を愛する人ならきっと川越の農産物も愛してくれるに違いない、
密かな確信を胸に抱いていたあの前夜でしたが、、
いや、今これほど川越産農産物が街に広がるようになったことは、
もう想像をはるかに超えているもので、
あの小さな苗が、こんなに大きくなったなんて。


遥かな昔から川越では、
お米が作られ、
お野菜が作られ、
お米を食べ、
お野菜を食べ、
命を繋いできました。
それはもちろん、今でも変わりません。
今、川越各地に残る伝統行事を見れば分かるように、
そのほとんどが五穀豊穣を願うもので、
豊穣を祈り、
収穫に感謝する、
その営みは今でも川越で綿々と続いています。
街にある農の営みを知ってもらうためにも、
これからも大切にしていくためにも、
川越Farmer’s Marketは、未来へ繋ぐバトンでありたいと考えます。

川越の自然の恵みに感謝し、
川越の飲食店の食事、
川越の雑貨店の雑貨、
川越のミュージシャン、その純度の高い川越体験は、
かつて収穫祭と呼ばれた地域のお祭りがそうであったように、
今らしいやり方で川越Farmer’s Marketという収穫祭を開催し、未来へ繋げたい。


半年間準備したイベントも終わり、まずはひと段落。

川越Farmer’s Marketという小さな苗が、ここまで大きくなったからには、もう止まることはできません。
これからもさらにさらに、

街の人みんなで収穫祭を共有して楽しめるようなものに発展させていきたいと思います。






 


川越Farmer’s Market、次回は2016年冬開催予定。場所はまだ未定です。

そして来年夏は、再び蓮馨寺を予定しています。


市民の市民による市民のための川越Farmer’s Market、

この熱気の波紋はこれからさらに広がっていくはずです。

また次回、お楽しみに♪
2016年7月3日川越Farmer’s Market完。

夢はまだまだ続いていく。。。これからも、川越で。


 


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