「川越Farmer’s Market2016夏 前編」2016年7月3日蓮馨寺 | 「小江戸川越STYLE」

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「小江戸川越STYLE」代表:石川真

7月3日の川越Farmer’s Market2016夏終了しました。

暑い中、たくさんの来場ありがとうございました。

昨年に引き続き蓮馨寺での開催でしたが、

一年前とは比べ物にならないほどの来場者数で、1年間この運動を続けてきた成果を見たようでした。

川越Farmer’s Marketは楽しい、それは自分たちでも感じることで、

客観的に現場を見ていてもそう感じるくらい、楽しさが全身に届いてくる。

この時間がずっと続けばいいな、という居心地の良さがあって、

ただ居るだけでもいいという雰囲気に包まれていました。

回を重ねるごとに雰囲気が濃く、大きくなっているのを感じます。

この空気が、蓮馨寺からさらに広がり、街全体を包み込むようになれば、

そんな壮大なことを、でもしっかりとした感触で、思うのです。

着実に刻んだ2016年夏の一歩、ここに振り返っていきます。


7月3日蓮馨寺8時。

朝早くから集まった運営スタッフにより、会場の設営が始まっていく。

いつも川越Farmer’s Marketを支えてくれているスタッフ、川越愛溢れるスタッフがいるからこそ、

成り立っているイベントで、

蓮馨寺では三回目となるだけに、設営もみな慣れたもの、みるみる会場が出来上がっていきます。



大体川越Farmer’s Marketの会場が出来上がってきたと時計を見たら、9時半、

なんと1時間半ほどでほとんど出来上がっているという、最短を更新したかも。

慣れているとはいえ、その段取りはプロのよう。。。

そこに、出店者たちが次々と境内にやって来て

「おはようございます!」

みなわくわくしたような表情を浮かべながらブースの準備に取り掛かっていきます。

この日のために用意した農産物、飲食、雑貨などなど、特別なものだけが蓮馨寺に集まってきました。

設営、準備がひと段落すると、10時から本堂前で始まったのが、朝yoga。

これは蓮馨寺で開催する川越Farmer’s Marketの恒例ともなっていて、

毎回楽しみにしている人が多い。

蓮馨寺というロケーションでyogaができるのは、このイベント以外ではまずありません。

講師緑さん指導のもと、たくさんの人が参加し、心を身体を整えたらイベントスタートの時を迎える。


10時半、音楽に出演するLiLoさんによる「川越Farmer’s Market始めます。みんなで楽しみましょう♪」

というコールでイベントスタート。

昨年に続き、二年目の川越Farmer’s Marketが始まりました。


朝の10時半にこれだけの人が詰めかけるというのも、川越のイベントでそうそうない。

時計を確認してもやはり10時半で、信じられないような光景でした。

出店者も来場者も、これから楽しもうとする熱気が渦巻いていました。

農産物ブースに人の列ができていく。

この日に合わせて育て、天候に翻弄されながらもなんとか無事にこのお野菜が揃った。

自然を相手にし、自然に沿い、自然と協調しながら作られたものたち。それだけで輝いている野菜たち。

中でも夏野菜の主役、とうもろこしや枝豆などに並ぶ人が多かった。



 



 







 



 


広場では午前中から子どもたちの声が飛び交う。子どもたちのお楽しみといえば、

蜂蜜の野々山養蜂園さんのブースでは、10時半に蜂蜜絞り体験スタート。

これには子どもたちが殺到して、ぐるぐると回して初めての蜂蜜絞りを楽しんでいました。

子どもだけでなく大人だって蜂蜜絞りをやった事がない人がほとんど、

興味津々に順番にぐるぐる回していました。

さらにスペシャルなのは、絞った葉蜜を瓶詰めしてくれ、

そこに自分で描いたオリジナルラベルが貼れるという趣向になっていました。

また、今日のために用意した蜂蜜も種類豊富にあり、手を伸ばす人が次々にいました。



飲食ブースは川越の個人店が中心に出店。

出店農家の農産物を使った食事などを提供していました。

お店の通常メニューにはない、この日のための特別メニューを考案し、スペシャル感を演出。

木漏れ日が降り注ぐ蓮馨寺の木の下、すぐ目の前には呑龍堂、本堂、

という普段は絶対有り得ない場所が飲食スペースになり、

多くの人が寛いでいました。多くの人に滞在してもらおうと、前回より椅子の数を増やしています。

お寺の全部という全部を使用できているのは、蓮馨寺の協力があってこそなのです。


 







今回は、イベントというものに初めて出店するというお店がありました。

カナディアンレストランでありながら、一番人気が麻婆豆腐というお店、Maple Leafさんです。

(「カナディアンバー&レストランMaple Leaf(メープルリーフ)」溝井家が織り成す物語

http://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12155565381.html

川越Farmer’s Marketでも、もちろんこのメニューを投入。

カナダ国旗はためくブースのメニューが麻婆豆腐というギャップに、来場者は驚いていましたが、

食べてみると、「何これ!美味しい!今まで食べた事ない美味しさ」と感動していました。

さらにリピートする人まで現れて、見事に完売。
 


川越Farmer’s Marketでは、

全てのブースにドラマがあって簡単に書き尽くせませんが、

例えばこのブースのドラマを伝えましょう。デイリースタンドコポリさんです。

コポリさんのブースでは、

蓮馨寺境内にお店を構える団子の松山商店さんとコラボし、松山さんの素焼きの団子に、
なるかわ農園さんのお野菜を使ってコポリさんがソースを作り、団子にかけるという一品で、
コポリ×松山商店×なるかわ農園という三者による合作でした。
醤油団子にこだわり、100年続く老舗団子屋の松山商店さんが、
醤油を塗らない素焼きの状態の団子を外部のお店に提供するなんて、前代未聞。
まずここに、普段では有り得ないドラマがあります。
イベント当日も、松山さんはコポリブースをこまめに覗きに来ては、追加の団子がどのくらい必要か確認しに来ていました。

二人のツーショット写真は、川越的にかなり貴重な一枚となりそうです。
そしてそのソースは、鳴河さんが丹精込めて作ったもので、ソースの甘みはまさにお野菜自体の甘みです。
あの一品に込められた、三者の想い。

素焼き団子、というシンプルなお米の上に、三者によって織り成された人間ドラマが載っている。
という、こういうドラマがあちこちのブースに溢れていて、
ここに、単なる直売会とは違う、
川越Farmer’s Marketがあると思うのです。


極選川越米プロジェクトチームwith Gallery&Cafe平蔵は、

川越米と秋田の食材のマリアージュと題して、

川越米の上に「じゅんさい」などの山菜を載せ、比内地鶏、醤油ジュレを載せた丼を考案。




今回の川越Farmer’s Market、初の試みとなったのが、屋外でのパン作り。

天然酵母ポリパン教室Oliveさん主催で、木の下でわいわいパン作りを楽しみました。


雑貨出店では、川越のセレクトショップが中心に出店、

生活を豊かに、をテーマに様々な雑貨を出品していました。

食を扱うセレクトショップも多く、川越Farmer’s Marketの雰囲気にぴったりでした。
 




 



雑貨の近くや横にはお菓子のブースが並んで、素敵な雰囲気をさらに高めています。






  


そして、今回大好評だったのが、オリジナルバッグ販売。

販売だけでなく、しろつめ雑貨店のそらさんのスタンプをバッグに押すことができるワークショップでもあり、過去最高の参加人数でした。



3日はたくさんのスペシャルがありました。
あの日のために特別に考えてくれた飲食メニュー、
あの日のために用意してくれた雑貨、
あの日のために気持ちを寄せてくれたミュージシャンたち、
それらが詰まって雰囲気が作られ、境内に非日常感が濃厚に溢れていました。
そして。
あの日蓮馨寺にやって来た農産物たちのこと。
ほんの数日違いでもしかしたら採れなかったかもしれない農産物が、あれだけ揃ったことが、スペシャルだったということを強く伝えたいと思います。
だから収穫祭というのは、それ自体がまずスペシャルなことでもある。

川越Farmer’s Marketは、出店者の想いが熱いんです。
こちらは細かい指示は出しません、出店内容のディテールは全て出店者任せ。
上記スペシャルというのは、こちらから促すことは全くしていないにもかかわらず、積極的に考えてくれている。
出店者のこの運動に寄せてくれる気持ちがあって、それに支えられて川越Farmer’s Marketは開催できているようなもの。
そしてそれは、命の源である農産物を大事にする運動だからこそとも思うのです。


川越のスペシャルな一日、川越Farmer’s Marketの熱気はまだまだ続きます♪