「小江戸川越ライトアップ2015」12月25日クリスマスまで展示点灯 | 「小江戸川越STYLE」

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「時が人を結ぶまち川越」
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川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真

2015年11月21日(土)22日(日)に開催された
『小江戸川越ライトアップ2015
「食と音と灯りの融合 Kawagoe REMIX(カワゴエリミックス)」』。

歩行者天国になった一番街では、

「光が動く、光と遊ぶ」をテーマに制作した

参加チームによるライトアップオブジェが展示、移動され道往く人を楽しませました。

今年は三大学+蔵の会、6チームで8つの光のオブジェを制作。

この二日間は他にも、

地元川越に縁(ゆかり)のあるアーティストたちが、

蓮馨寺、養寿院、りそなポケットパークを舞台にライブパフォーマンスを繰り広げ、

街ばる in REMIXも開催されて大いに盛り上がりました。


ライトアップオブジェは2015年11月21日、22日をメインとして、

この後一番街を中心に各地に12月25日クリスマスまで、

鍛冶町広場、埼玉りそな銀行前ポケットパーク、小林斗晻宅跡地、熊野神社にて展示されます。
(点灯時間は、光センサーを使用していますので、暗くなり始めたら点灯します。

また、ソーラーを使用している物もございますので、消し忘れではありません。)

仲町交差点近くにある鍛冶町広場には、


「Lumiere – Go – Round」芝浦工業大学 伊藤洋子研究室

『川越のまちは数多くの災害に遭い、そのたびに生まれ変わってきました。
困難を乗り越えて、力強くまちを築き上げてきたのです。
過去から今、そして未来に向かう道のりを回る光で表現しました。
希望という心のともしびを胸に抱き、家族と友と手に手をとって、
ともに歴史の歯車を回しましょう。Lumiere-Go-Round! さあ光よ、回れ!』


「ひかりのつみき」東洋大学総合情報学部ライトアッププロジェクトチーム

『人の活動に反応して光る「つみき」で、川越の町並みを明るく彩ります。
組み立てて形を変化させることで、さまざまな表情を見せます。』


「灯(ともり)のうちそと」東洋大学建築学科 日色真帆+木元洋佑+学生有志

『一番街の町並みのあちこちに「灯(ともり)」を点します。
「灯」は光を発し薄い花片のように光を透し「灯」に入ることができます。
「灯」は人をひきつけ「灯」の間を人々が行き交います。
「灯」のうちとそとが語らいの場、食の場となり、
お気に入りの居場所を見つけてほしいと思います。
人々のさまざまな動きが映し出される風景は、川越の夜の街を印象的なものとすることでしょう。』


「ひかりの蓮」東洋大学人間環境デザイン学科水村教授チーム


鍛冶町広場から一番街の埼玉りそな銀行前ポケットパークへ。


「ひかりの蓮」東洋大学人間環境デザイン学科水村教授チーム




『東洋大学・人間環境デザイン学科チームでは、昨年・一昨年には、
色とりどり色彩を用いたライトアップを提案しました。
今年も、様々な美しい色を用いながら、川越の初秋を楽しくさせるライトアップ!
大人やお年寄り、小さなお子さんや障害を持つ人など
様々な人が楽しめる動きあるライトアップの提案を行っていく予定です。』


一番街をさらに北に進んだ道沿い。札の辻交差点近く、小林斗晻宅跡地

「光屋台」岩城和哉+東京電機大学岩城研究室

『FRP製の線材を竹細工の輪弧(りんこ)編みの要領で編んで
立体的なパラソル型のオブジェを制作。
そこに照明を絡め、さらにそれを台車に乗せて屋台のごとく移動します。』


熊野神社

「光のゲート」川越蔵の会


『熊野神社と蓮馨寺を行き来する、動く光のゲートの提案です。
軽くて白い、発砲スチロールの板を積層し、その隙間に照明を入れることで、光のスリットがゲートの形を作り出します。
熊野神社では一つオブジェとして神社を柔らかく照らし、
蓮馨寺の音楽イベントではゲートが二つに分かれ、それぞれが独立して発光し、
ライブを華やかに演出します。ふたつの場所で異なる用途の演出ができる多様性のある光です。』


「小江戸川越ライトアップ2015」12月25日クリスマスまで、

鍛冶町広場、埼玉りそな銀行前ポケットパーク、小林斗晻宅跡地、熊野神社にて展示されます。


参加大学の一つ、
「ひかりのつみき」東洋大学総合情報学部ライトアッププロジェクトチームの

ここに至るまでの過程にフォーカスします。

「ひかりのつみき」は「つみき」というよりも「光る工作椅子」と言えば理解してもらえそうな作品です。
これを20個作って、どのように展示するかは来られた方の好き好きで、という感じに。
他のチームと異なり、とても小ぶりで控えめではありますが、
違和感なく川越の歴史的な街並みに溶け込んでいくのではないかと思われます。
そして何と言っても「光と遊ぶ」要素はどのチームにも負けません。
あなたに反応して光の色が変わります。

その反応のさまはとても新鮮な感覚です。
11月21日(土)・22日(日)のイベントでは、

たくさんの子どもたちがひかりのつみきに興味を示して光で遊んでいました。


このひかりのつみきが出来上がるまでのこれまで。

中心となって動いていた東洋大学総合情報学部小瀬先生の活躍を、

本人のコメントとともに振り返ります。


☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


今年のライトアップが始動したのが、2015年6月。
それから9月28日には3大学5チームと川越蔵の会による進捗状況の確認と情報共有、
意見交換を行いました。
ちょうどこの日から総合情報学部の総合ゼミナール
「小江戸川越ライトアッププロジェクト」も始動して、
今年は1年生から3年生までの10名がチーム参加を表明し第1回の会合を行いました。
『今回のこれらの会合に先立って、私の頭の中にあったデザインを、
なんとか使えるようにしたSketchUpという簡易モデリングソフトで描いて第1案を出しました
ここから作品がどのようにブラッシュアップされていくか、
その経緯をぜひ今後ご覧いただければと思います』


10月12日第3回東洋大学総合情報学部ライトアッププロジェクトチームの会合。

教員3名と学生10名で、ライトアップ部会に向けての検討を行いました。
『 「ひかりのつみき」と名付けた企画を私がもやもやと考えているので、

こういうときは試作して意見を聞くのが最もはかどります』


最初のモデリングではW500×D300×H600mmの箱を40箱作ることになっていましたが、

ホームセンターで入手できる材料でW300×D300×H466の木のフレームを作り、

その外側をグラシン紙またはプラダンボードで覆ってみた。
ライトは昨年の試作で使用したストレートライトを使用。

『昼の見栄えは、芝浦工業大学のチームと発想がかぶってしまいますが、

内側に影絵となる不透明の耐水紙を貼り付けることを検討します』

大きな問題は「耐久性」「耐候性」(特に雨と風)「昼の見栄え」。

あとは今年のテーマである「光が動く、光と遊ぶ」にどう合致させるかが課題となる。

『つみきのように自由に積み重ねられるとよいのですが、

最大の問題である電源問題が立ちはだかります。
つみきを動かすのか、光で遊ぶのか、まだ迷いはありますが、

少なくとも遊びがいのあるライトアップをめざします』



10月13日の小江戸川越ライトアップ部会は、前回と同様に話し合いは3時間近くに及びました。
「ひかりのつみき」は、各箱が独立した光になること、

椅子としても使えるようになることが実際にできるかどうかがポイントになってきそうです。
『2日間だけのことを考えるとそれでもよいのですが、

その後どうするかも頭に入れて設計しなければなりませんね』

椅子ならば独立したままで置いておいてもよいし、廃棄しなくてもよいというメリットはありそうです。




10月19日は東洋大学総合情報学部ライトアッププロジェクトチームの第4回会合。

『私は学務で18:30まで不在で多くの学生とは会えませんでしたが、

木工、電工、装飾の3つについて真剣に議論を重ね、かなり多くの有用なアイデアが出てきました。

これで製作のための資材を詳細に見積もって、次回は何とか試作してGOサインを出したいところです』

木工:椅子として座れるライトアップオブジェに(ライトアップ部会提案)。積み重ねは磁石で固定

電工:テープライトは1m(60灯)は必要。中央に軸を作って巻きつけるか、

リングを作って揺らぐようにする。

装飾:装飾用絵図の検討(川越にまつわるもの、冬・クリスマス、東洋大学)。


10月26日の総合情報学部ライトアッププロジェクトの会合は、9名の学生と2名の教員による検討でした。

オブジェのモックアップ作成とテープライトの切断と別途購入したコネクタと乾電池による動作テスト、

オブジェに透かすイラストの検討に分かれて具体的な検討を行いました。





椅子として使い、つみきとして積み上げるのであれば

W400×D400×H400mmの立方体が使いやすいのですが、

スマートさに欠ける面と材料を取り揃えるのが難しい面があるので、

当初案にあったW300×D300×H450mmの方向で進めること、

下部を開放して機器は座面に固定させることで、メンテナンスがしやすく、雨に強い構造にすること、

イラストはそれぞれに異なるものを作り出すこと、

テープライトは80~100cmで中央にリング状に吊り下げて揺れ動くイメージを作ること、

ミュージックセンサーをつけて反応のあるオブジェにすることなどを決めました。

『来週は大学祭のために、正規の会合は一気に2週間後となり、

一気に修羅場になってしまうので、大学祭の休講日である来週木曜(11/5)、そ

して自分の授業がない金曜(11/6)は、私は重点的に作業をしたいと思います』

概算の見積もりを確認して予算と労力の兼ね合いで個数を最終的に決めて器具等を調達します。


10月28日、「ひかりのつみき」検討案作成。


11月6日、学生延べ7名と試作品の制作を行い、何とか形を作ることができました。
「ひかりのつみき」は、積み木であり、行灯であり、椅子でもあります。

さらに音に反応して“光の色”が変わります。これを20個製作する予定で資材を購入。

施工方法や照明方法、防水や耐久性など様々な課題が残されていますが、

他チームの様子も見ながら終盤の制作を進めていく。





11月10日。21日のライトアップまであと10日。基本設計と試作が完了し、

あとはひたすら製作を行うことになった

東洋大学総合情報学部ライトアッププロジェクトチーム「ひかりのつみき」です。
11月21日・22日の一番街歩行者天国の際の展示のスタートは、幸町駐車場前となりました。

そこからどのように「光が動く、光と遊ぶ」かは当日までのお楽しみに。
『この「ひかりのつみき」(光って座れる行灯)は20個作成予定ですが、

かなり時間がかかりそうですので、

とりあえずプロジェクトチームの人数分(10~14個)を確実に作れるように目標設定します』



11月11日。ライトアップオフジェのフレームとなる「椅子」を鋭意作成中。
3つが完成、3つが作成中で、あと何とか今週中に5つぐらいを作れないかという状況です。
この工程が終わって、塗装、電工、プラダンと絵付けという作業があり、

まだまだ先の長い、しかし時間はとても限られたあと10日の状況です。

『今の方法では、当初予定の20個は難しい感じがしていますが、なるべくしっかりしたものを作って、

すぐには処分されないものに仕上げたいと思います』






11月15日。

『小江戸川越ライトアップまであと6日。もう猶予は残されていないので、

がんばって1人で9台の「椅子」のフレームを接着までしました。

これで何とか20台分のオブジェを用意する見通しになったのですが、

まだ工程はたくさん残されており、当日までにどこまで進められるかは予断を許さない状況です。
私1人では作業量に限界があるので、学生がどこまで作業を進めることができるかも鍵となります。

明日のゼミで最終目標を明確にしたいと考えています』





11月17日、人員が少ないのと初めての作業でうまくいかない部分がありましたが、

遠目で何となく見ているとエイジングされているようにも見え、ますます工作椅子に見えてきます

塗装は朝に乾燥後の状況を確認。

残りの作業はあと10脚の2回目の塗装とプラダンへの絵付け、

LEDテープライトの配線、取り付けとなります。
『このままの状況ですと、現場の歩行者天国でも作業になってしまいそうです。

学生のがんばりに期待したいところです』



11月20日。いよいよ明日21日・22日は小江戸川越ライトアップです。

『私が本日、学務のために姫路に出張なので、何とか昨日(11/19)までに完成させようと、

研究室にも行かずメールも見ずに、学生と一緒に作業の邁進しました。
みるみる姿を現した「椅子」が「行灯」に変化する瞬間、

初めて見る作品の姿に、制作者一同は感動しました』


いよいよ迎えた、

2015年11月21日(土)22日(日)、

『小江戸川越ライトアップ2015
「食と音と灯りの融合 Kawagoe REMIX(カワゴエリミックス)」』。

歩行者天国になった一番街では、「光が動く、光と遊ぶ」をテーマに、
各チーム場所を移動しながら展示しました。

東洋大学総合情報学部の小江戸川越ライトアッププロジェクトチームも

無事に「ひかりのつみき」が完成。

一番街に展示し、折を見て各地へ移動させました。

時に他のチームと通りで揃うこともあり、それはまるで川越まつりの山車揃いのような光揃い。








二日間が終わり、光のオブジェは各地に置かれクリスマスまで展示されます。

東洋大学総合情報学部のひかりのつみきは、

一番街から南にある「昭和の街」の

福々スタンドや大黒屋食堂などお店の店先にも置かれることになりました。



(福々スタンド)


光が照らす町並み、川越をお楽しみください。


『小江戸川越ライトアップ2015
「食と音と灯りの融合 Kawagoe REMIX(カワゴエリミックス)」』

http://kawagoe-lightup.info