「三陸ハンドメイドプラザ」ここは僕のお店という感覚ではなく、みなさんのお店 | 「小江戸川越STYLE」

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「時が人を結ぶまち川越」
川越のヒト・コト・モノ、川越物語りメディア、小江戸川越STYLE。
川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真

※「三陸ハンドメイドプラザ」さんは現在は閉店しています。

 

話しを聞いていると、
2011年3月11日がリアルに迫ってきました。。。
現地の生々しいあの日の現実、そして今。
奇跡のような不思議な縁を重ねて、今ここにあるお店。

 

底にあるのは、自分がここに生かされている意味。

 

 

とつとつと、静かに確かに多くの事を語ってくれました。

 

「ここは僕のお店という感覚ではなく、みなさんのお店という感覚なんです。

僕はただみなさんの商品を運営管理しているだけ。
一階は自分のお店だけど、この二階はみなさんのお店だと思っています」
川越style
岩手に限らず、東北には

再開したくてもできない商店が今でもたくさんある。

その中で、新たな気持ちで自分の力で立ち上がった人たちがいて、

新しい道を歩んでいる。

ここに集まっているのは、単なる商品というだけでなく、

東北の人たちの想い、期待。


「それに応えるのが、生かされた自分が負う使命なのかなって。
自分の中では

これはやらなきゃいけない事だと思っているんです」

全国初の壮大な試みを川越から始めようとしています。

「川越でモデルを作って、関東、全国に広めて行きたい。

こういうお店がやりたいという人が増えれば、東北の行政も変わるかもしれない」


東北の垣根を越えて、小さな商店、零細企業の手作り品の受け皿になるために。。。


ここにあるのは大槌(おおつち)、女川(おながわ)、石巻、釜石、

岩泉(いわいずみ)、気仙沼の唐桑(からくわ)町などからやってきたものたちです。
扱っている商品は、わざわざ東北まで会いに行き、

顔を合わせた関係で取引をしている。


「ここで扱おうとする時の基準ってあるんですか??」

「基本、零細企業や団体、仮説住宅に住まれている方ですね」

これからも、縁がある地域、商店を増やしていきたい、と。

店内を見回して、本人の繋がり、縁だけで集まったものがこれだけある。

 

「縁を辿って集めただけで、よくこれだけたくさん集まりましたよね」

「それは僕も不思議なんです」

それまでは全く縁のなかった人たちから、
あの方、あの方、あの方、紹介するね、とどんどん人と繋がっていったそう。

そして・・・田代さんは、噛み締めるようにつぶやきました。

「不思議な事に、

 

気仙沼とか女川で繋がった方が僕の親父を知っていたとか、

親父の知り合いの方だったとか、え!!と思う事の連続でした」

「不思議ですね。。。」

「そうなんですよ、本当に不思議な事がたくさんあったんです。
不思議なご縁があるなって」


自然災害の裏に、

奇跡のような不思議な人の繋がりがあって、

余計に噛みしめる

自分が生かされている意味。。。

☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*

川越の蓮馨寺から真っ直ぐ続く立門前通り。
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この通りや周辺に新しいお店が続々とオープンし、

以前の活気を取り戻しつつある地域です。♪

 

立門前通りの入口には、カフェ「1g 」に「Agosto 」。

 

少し進むと、かつては芝居小屋だった鶴川座があり、

大正浪漫夢通りを越えると織物市場があって。

 

古い建物と新しいお店が

 

融合している地域でもあります。
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この建物の二階にオープンしたのが、

 

 

「三陸ハンドメイドプラザ」です。♪

 

 

一階にあるのが、

 

昨日紹介させてもらったアジア雑貨の「WARMTH(ウォームス)」

WARMTHのオーナー田代さんが、

三陸のハンドメイドの雑貨や海産物を販売する場として、

二階にオープンしました。

 

一階のWARMTHは、タイやネパール、インド、上海、香港、広州、ソウルなどの

 

 

ハンドメイド雑貨を扱うお店として、

もともと岩手県大槌(おおつち)町のショッピングセンター

「シーサイドタウンマスト」で、8年営業していたお店です。

 

しかし、震災で休業。

 

 

震災から二年以内に再開したいという思いを胸に、

 

昼も夜も働き、

2013年3月8日に川越に移転再オープンしたのがWARMTHです。


WARMTHを再開するにあたり、

 

建物の二階で新たな試みとして始めたのが

「三陸ハンドメイドプラザ」だった。

一つ一つ見て行くと、よくある物産展で見かけるような物ではなく、

確かにここには、

今まであまり見た事ないものが並んでいます。

いや、見た事ないものばかりだった。。。

 

作っている人の温もりがあって、

 

商品を手にしながら、

今日も仮設住宅でコツコツ物作りとしているのかな、と

イメージが膨らんでいく。。。

 

今まで誰もやらなかった場を、
縁あって繋がった川越で。
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これは、全国でも先駆的な試みです。

全国初の実験。

 

 

それは今まであるような、

 

 

お店の一画で復興商品を少し扱うのではなく、

単発で復興イベントを行うのではなく、

 

岩手にしろ宮城にしろ、

 

東北の「垣根を越えて」、

 

「地元の零細企業、小さな商店、仮設住宅で暮らす方の手作り品」を、

 

「常設で」置く場。

 

大企業ではなく、東北の小さなお店、普通の人たちが作る物を集めたお店。

 

それはなにより、

こういう受け皿が絶対に必要だという

現地を知る田代さんの実感から生まれたもの。



小さな商店が一つの物しか出せなくても、
そういう商店が50集まればこういうお店ができる。

今までにない試みを、

 

「とにかくまずやってしまって、見て頂く。

 

壮大な事を言っちゃうとあれですけど、

こういうモデルを川越から全国に広めていきたいんです」

 

大槌に限らず、岩手、宮城の東北は、

 

事業者の80~90%を占める家族経営の小さな商店で

町が成り立っている、

 

その大部分が今でも再開できていないし、

 

今でもほとんどの方が仮設住宅で暮らしている状況。

再開したとしても、

マーケットは以前の3分の1以下になっていて、

今までの物を作っても地元では消費されない、と。

再開した所があってもみんな経営が厳しい。

 

(震災前の大槌町は人口16000人。

 

現在は7000人。今後5000人まで減ると言われています。

女川町は人口10000人だったのが、現在4000人)

 

「必然的に、外に販路を作らないとやっていけないんです。

 

そのための橋渡しを、と始めたのがこのお店です。

ここが受け皿になればいいと。。。」

 

小さなお店には販路がない、なにより販路が必要なんだ、と。

作った物を消費される受け皿が必要、と。力を込めて語ります

 

 

地元の大きい企業なら

 

 

銀座、池袋、岩手、宮城の物産プラザがあり、

各地の復興イベントにも呼ばれる。

しかし、そういう機会に家族経営の小さなお店は、

大量に供給できないので出せない、呼ばれない。

 

「実際には町のほとんどの事業者は

小さな商店、家族経営です。

零細には補助金などもないし、ほぼ捨てられているような状況です」

 

川越でこのモデルを定着させて、

 

関東、日本に広まればいいと、

田代さんは静かに熱く語ります。

 

「零細や仮設の人たちが、

 

仕事を得て普通の生活を送れるようにならないと、

本当の意味での復興はないんです」

 

それが、このお店の一番の意味。

 

東北の人たちの期待を背負って、

ここが受け皿になれたらいい。

 

 

気仙沼の唐桑(からくわ)町の女性四人が立ち上がって、

 

 

大漁旗をモチーフにした、バッグなどを作っています。(-^□^-)

 

「これを作って生活をしていく」と決意した

 

「COCO唐(ココカラ)」の人たち。

クオリティーが凄く高いです。!


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ペンケース、カードケース、ポケットティッシュケース、

ウェストポーチ、バッグ。

バッグの内側にも大漁旗のデザインがありました。♪

 

支援とかを抜きに自分たちで立ち上がなきゃ、と

 

クオリティーを高めて四人で作り続けていきたい、と話してるそうです。

 

「そういうのを聞くと、僕も微力ながら応援できたらと思うんです」

 

これらは、小学校の裏にある掘っ立て小屋で、

 

ミシン一台で制作しているそう。

新商品のために試作品を、毎日作って試行錯誤している。


もともとみなさんは、、漁師さんの奥さんなどで

物作りをやっていたわけではない。

 

でも、震災を機に

 

自分たちで立ち上がらないと、と物作りを始めた。

 

今までの生活とは180度変わったけれど、

 

みなさんの思いに共通するのは、

「ずっとこれを続ける」という決意。

今だけ作ってるのではなく、ずっと続けたい。

生きがいを見つけた。これを生活の糧にしていく、と。


 


宮城県女川町、 
「ハンドメイドイン女川」のトートバッグ&ミニトートバッグ。♪
川越style

 

 

ウエットスーツ素材とイタリアンレザーを使った
キュートなバッグ。裏側の生地色はブラックで、
リバーシブルで使えます(ブラックカラーのみ裏側はスキン素材)。
ウエットスーツと同じく特殊な縫製のため、防水性・保湿性に優れています。

 

 

 


川越style
生まれ育った女川を拠点に活動するウエットスーツ製造のリバーソンと、

 

レザークラフトを手がけるアートギルドのコラボ作品。

ウエットスーツで利用する素材を

バッグ用にオリジナルカスタム。

レザーはイタリアンレザーの中でも、

伝統的なバケッタ製法で手なめし・手染めで仕上げた高級素材です。

 

 

 

こちらは、石巻のおばあちゃんが作っている手作り品。

 

 

 

みなさん一人一人違う物を作っていて個性的です。

 

じゅんこさんのバレッタ、
かずこさんのお雛様、
きみこさんのボックスティッシュケース、うさぎのお雛様、

 

仁子さんのコースター。
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仮設住宅では、

隣に住んでいる方が同じ市内でも

知らない人と隣同士になる事が多いそう。

おばあちゃんたちは、最初は話しができなかったそうですが、

だんだん打ち解けてみんなで作るようになった。

 

この石巻のおばあちゃんから、

 

ある時、田代さんにメールが来たそうです。

 

「生きがいとして作っていて充実した毎日を送っていているので、

 

ずっと続けたいです。よろしくお願いします」

 

と。。。

 

みなさん本気なんです。これを新しい仕事にしていく。

 

 

テレビでは、

 

 

例えば牡蠣養殖が再開再開というニュースが見られるけれど、
ほとんどの漁師さんが再開できていないのが現状。
畳のコースターを作っている方は、
もともとは牡蠣の養殖の漁師さんだったそうです。
川越style
船一艘で一軒家が買えるくらいの船が、津波で全部流された。

再開しようとしても資金がいるし、

養殖だから出荷まで2~3年は掛かる。
再開したくてもできない方がほとんど。

今、仮設でこのコースターを作る事が
新しい生き甲斐になっている。

「仕事がある事が大事なんです」

 

三陸ハンドメイドプラザで、

これは凄く人気が出てリピーターになる方いるんじゃないかなと思ったのが、

岩手の海産物。

30種類くらいありました。♪

 

岩手県釜石の「菊鶴(きくつる)商店」の海産物です。

 

うにとほたて入りのいかめしが人気。♪
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いかめしというと北海道のイメージかもしれませんが、

岩手も美味しいんです。(*^o^*)

デパートの北海道の物産展もいいけど、

三陸ハンドメイドプラザの海産物は、

今まで川越で見た事ないものばかりで新鮮です。(-^□^-)

 

 

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「スミイカ丸干し」

 

他には鮭のしぐれ煮があって、

 

海女の磯汁

雲丹(うに)めかぶ
雲丹(うに)ほたて

カマンベール入り チーズいか

せんべい汁

東北土産 亀田の柿の種 牡蠣の浜焼き醤油。

 

海女の磯汁というのは、
今年一躍有名になった久慈・小袖海岸の北限の海女。
海女たちが冷え切った体を暖める為に、

 

採れたての海の幸を鍋で煮て食べていたんだそう。

この味を再現したのが「海女の磯汁」。

ウニ・ツブ・ホタテそれぞれの力強い磯の香りと味の潮汁です。

 

(ちなみに、驚いた時、小袖では「じぇ」ですが、

 

大槌では「だあ」とか「ばあ」と言うそう。(*^o^*))

 


せんべい汁にご飯のお供に雲丹ほたて。♪

 


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海産物は、他の商店さんも今後扱っていきたいし、
今後、荒巻鮭も置きたいそうです。♪

 

 

 

お店には、被災地ではないけれど、

 

 

 

秋田の五城目(ごじょうめ)町の木工製品コーナーもあります。
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桂材のまな板と組子細工のコースター。♪

 

五城目町は良質な木材資源にも支えられ、

 

木工関連の技術は全国にその名を知られています。


震災時、大槌町内のホテルに宿泊していた秋田県五城目町の方々を、

ホテルの方がバスで全員秋田まで送った出来事をきっかけにして、

両町の交流が始まりました。

 

震災直後のたくさんの救援物資や募金活動にはじまり、

 

ボランティア活動、一周忌の灯篭を送ってもらうなど

交流が続いているそうです。

 

 


石巻のおばあちゃんたちのお薬手帳。
川越唐桟を思わせる縞模様もありました。♪
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宮城 石巻 アトリエ うっ布² 着物地のお薬手帳です。

 

 

 

震災避難後に、

 

自分の薬の種類などが分からなくなり困った経験から、

お薬手帳や診察券などをひとつにまとめて

緊急時に持ち出せるようにしておけたら、という思いで作られたもの。

 

中はファスナー付きの大ポケットが1つ、

 

大ポケットが3か所、

小ポケットが8か所と使いやすい作りになっています。!
普段の診察券などの管理にも便利です。

普通に財布として使うのもいいですね。♪

 

 

女川の方が作っている手拭いは、

 

 

もともと洋品店をやられていた方が、

震災後に新たに手拭いを作り始めた物。


ここにあるのは、誰が作っているのか分かるのがいいですね。
仮設に住んでる~さんとか、
~商店の~さん、とか。

 

 

一階のWARMTHは、もともと大槌でやっていたアジア雑貨のお店でした。

 

 

川越に移転し、二階で新たに始めた三陸ハンドメイドプラザ。これをやろう思ったのは、

どんな想いからなのか。。。

 

その原点は、

 

田代さん自身が経験したあの日。。。

 


☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*

 

 


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もともとWARMTHは、

岩手県大槌町にあるショッピングセンター

「シーサイドタウンマスト」のテナントでやっていた。

 

商品などは今の川越のWARMTHとまったくそのまま。

 

洋服とかマルチクロスとか同じ物は並んでいたけれど、今の3倍の広さのお店だった。

駐車場は1500台もあって、

宮古市や釜石市まで含めた広い商圏で

沿岸では一番大きいショッピングセンターだったそう。

 

そのお店は8年やっていて、

お父さんの代から数えると15年。

 

震災の時は、

大槻役場の近くにあった自宅も倉庫も津波に襲われ、

海岸から一キロくらい離れていたけれど全滅だった。

家を見に行ったら、一階の基礎しか残ってなかった、と。。。

 

南三陸や女川、陸前高田と同じで、大槌も町自体が全滅。

 

 

ショッピングセンターは、

 

一階は瓦礫などが中に入ってきてグシャグシャになった。

WARMTHは二階にあったけれど、そこもグシャグシャ。

二階まで波が入ってきたそう。

大槌を襲ったのは、15メートルの波だった。

 

「その時も営業していたのですが、

 

ちょうど僕は春物の服のオーダーでタイに出張していて、

タイのホテルに戻ってテレビをつけたら、

『JAPAN TSUNAMI』の震災報道を見て」

 

ぼんやりと最初は関東かなと思ったが、

 

映像の最後に釜石の映像が出た。。。

 

「これは三陸だと思った」

 

 

慌てて日本に電話してもまったく繋がらない、

 

普段から出張は一人で行ったので、

周りに日本人がいなくて全然情報が入らない。

 

タイでの仕事はあと二日残っていたが、

 

何も手につかず、もう仕事する気持ちにはならなかった。すぐ日本に帰ろう。

 

「3月14日には成田に着いたんですけど、

 

当然岩手には帰れず。

姉が嫁いで川越にいるので、川越に来て、

毎日毎日避難者名簿をパソコンで片っ端から確認していました」

 

お父さんとお店のスタッフたちの安否確認をする日々。

 

 

すると・・・

 

 

「3月の25日か26日くらいに、

 

避難者名簿に親父たちの名前を見つけた」

 

その次の日くらいには、WARMTHのスタッフから電話が届いた。

 

「自分は大丈夫です」と。

ただ、そのスタッフのお母さんは亡くなってしまった。。。

 

「すぐ高速バスのチケットを取って、

 

親父が避難している大槌の城山体育館に行って、

親父達と再会しました。

ダンボールで区分けしたスペースに、

人がギュウギュウ詰めになっていた」

 

町を見渡したら一面グシャグシャで全滅だった。。。

 

 

それから大学時代の友達が所沢で仕事していて、

 

 

「みなし仮設という制度があるし、

 

またお店再開するならこっちの方がいいよ」

こっちに来ればと言ってくれて、埼玉に引越してきた。

 

二年未満でお店を再開したかったので、

 

昼も夜も働いてお金を貯め、

 

「3月11日より三日前ギリギリ二年未満で」

 

 

2013年3月8日に一階のWARMTHをオープン。

 

 

この場所を見つけたのは本当の偶然。

 

川越には2回くらいしか来ていなくて、

自分で歩いて見つけた場所。

もともとお寺が好きだったし、

蓮馨寺の目の前のこの場所、ここでいいかな、と。

 

 

WARMTHを営業しながら、準備を進めて

 

 

WARMTHに遅れること半年と少し、

2013年10月11日に、二階に三陸ハンドメイドプラザをオープンしました。

 


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「自分も辛い思いをたくさんしてきたので、

現地の商店の方の苦悩が分かるんです。

それで受け皿となるための一つのモデルをここに作ろうと思った。

東北の零細企業、小さな商店の商品を取り扱って、

川越に、関東に販路を作り出したい。

 

小さな商店、企業が仕事を得て普通の生活を送ること

そうならないと町の復興なんてありえないですよ」

 

このお店が認知されれば、

 

他の方がこういうお店やりたいと思うかもしれない。

田代さんは、そこに願いを込めています。

全国にたくさんあって欲しい、と。

 


☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*

 

 

 

今、大槌の町はどんな様子なのか、聞いてみると・・・

 

 


雑草が生い茂って、唯一残った基礎も壊され、

町があった場所は沼地みたいになっているそう。
自分の家がどこにあったのかも分からない、と。。。

そういう中で、みなさん口にしてるのは、

「これらをずっと作っていきたい」と。

生きがいであり、

これを生活の糧にして生きていくと定めた決意。


「最初は、仮説住宅で作っている物はB級だろうと思っていました。

でも実際商品を見たら、『いや、自分の考えが全然間違っている』と思い直した。

みんな本気だし、クオリティ高いし、作る事に対する思い入れも凄いし、

これはちゃんと真剣にやらないとな、と思いました」
 

大槌、女川、石巻、釜石、気仙沼、岩泉、

ほとんどの方が今でも仮設住宅。

今までと違う生活の中で、新たに始めた物作り。

 

 


石巻の方が作ったウェストポーチを、

 

 

たまたま東京の劇団の方がこのお店に来て買っていった事があった。
その方が凄く気に入って、

舞台作業にいつも使ってくれている。

川越style

そういう様子を田代さんが石巻の方に伝えると、
凄く喜んでいたそうで、

「知らない土地、例えば関東の方に買って頂いて、

それに対して『凄い気に入りました!』っていう言葉を届けた時の、

作った方の喜びって半端ないんですよ」
 

現地の人はみんな本気で作ってる。

しかし販路がない、販路を作り出す事が大事、と

田代さんは力を込めて言います。

 

「川越に来て思ったんですが、

岩手、宮城など東北の方から関東、川越にやって来てる方は多くて、

そういう方のほうが東北に寄せる想いが強いなって。

でもどうしたら支援できるか、

自分に何ができるか分からないという話しを

よく聞くんです」

 

そういう人に知ってもらって、集う場所でありたい。

 

川越と大槌町の繋がりは、

 

震災の時に川越市の職員がたくさん現地に行っています。

田代さんは、川越に来てからその事を知ったそうですが、

 

「やっぱり川越とご縁があったんだな」

 

そう、うなづいていました。

 

ここに並んでいる物は、

 

本人の繋がり、縁から顔を合わせた関係で土地扱っているもの。

 

「縁を辿って集めただけで、よくこれだけたくさん集まりましたよね」

「それは僕も不思議なんです」

それまでは全く縁のなかった人たち。
あの方、あの方、紹介するね、とどんどん人と繋がっていった。

そして、噛み締めるようにつぶやきました。

「不思議な事に、

 

気仙沼とか女川で繋がった方が僕の親父を知っていたとか、

親父の知り合いの方だったとか、そんな話しが次々出てきたんです」

不思議ですね。。。

「そうなんですよ、本当に不思議な事がたくさんあったんです。
不思議なご縁があるなって」

 

そして縁があって川越にやって来て、

 

WARMTHを再開し、新たに三陸ハンドメイドプラザをオープンした。

 

田代さんの気持ちの根底にあるのは、

 

自分が生かされた意味を見つめ、

東北の小さな商店、普通の人たちの受け皿を作り出す事。

 


店内を見回し、
今でも仮説住宅に住んでいる方がたくさんいることを改めて考える。。。

 

川越先駆けをにして広まっていきますように。。。!

 

「三陸ハンドメイドプラザ」

 

川越市連雀町10-1

10:00~18:00

水休


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