「Agosto」 やっぱりここは、川越とブルックリンとイタリア | 「小江戸川越STYLE」

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「時が人を結ぶまち川越」
川越のヒト・コト・モノ、川越物語りメディア、小江戸川越STYLE。
川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真


昔、ミシン台として使われていた

年代物の台を什器にして、

そこにずらりと並んでいるのは

何十年も前の「家の光」のバックナンバーたち。


川越style


「家の光」

1925年(大正14年)に創刊された月刊誌。

現在も続いている総合家庭誌です。


このうち、

一冊を抜き出して見てみます。


川越style

昭和37年7月号の「家の光」85円。


中の目次を見ると・・・

・市場から見た秋野菜の有望品種

・ジベレリンの新しい用途

・ブロックを使った密閉堆肥舎の建て方

・特集、新時代の子どもの扱い方

現在ほど、子どもさんの家庭教育がむずかしい時代はないといわれる。

小、中学生をもつおかあさんの悩みに答える

・心地よい夏のねまき

・家計簿で描く豊かな生活

・ホームソングの踊り方

などなど。


遠い過去の日本の普通の生活風景が、

すぐ手元に実感として現れます。♪


そして、別の棚には、
川越style

暮しの手帳に、婦人生活、婦人倶楽部。

昔の女性誌のバックナンバーが豊富に並んでいる♪


女性誌を元に過去を見つめると、、

そこには女性が守ろうとした生活、生活、

普通の人たちの普通の生活が広がります。


文学とか芸術、音楽、戦争、

いろんな切り口で過去を振り返る事ができるけれど、

「昔の女性誌を大事にしている」という

女性店主の気持ちが凄く素敵だと思います。


ここにある古い女性誌は、

店主が古本市場や神保町の古本屋などを探し歩いて、

コツコツ一冊ずつ揃えていったもの。



オープンから3ヶ月経ち、

お店の品揃えも充実し、いろいろと変わった部分もあるとの事で、

ワクワクしながら伺いました。♪

美味しいものも増えたみたいで。(*^o^*)


店内を見回して

「お店の世界観が少しずつ広がって行ってるなあ」

その確かな歩みが嬉しかった♪


それでは・・・

ゆっくりと本の世界へ。。。



☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*



お店は、蓮馨寺の山門向かいにあります。

横断歩道を渡ったすぐ目の前。


そこにあるのが・・・


川越style




川越style




川越style


古本カフェ「Agosto(アゴスト)」です♪


お店に入った瞬間、

以前より本が増え、雑貨もいろいろ増えたなと気づきました。(-^□^-)


古本カフェというのは、

普通に古本屋さんとして、本の買取・販売をしていて、

椅子やソファに座りドリンクを飲みつつ並んだ本を読める、

というお店です。!


都内では人気で、あちこちにあるそうですが、

川越でこういうお店は初めてですね。♪


古本屋さんなので、並んでいる本は買取した本が中心。

それ以外に、

店主が買い付けてきた「家の光」など、こだわりの本たちが並びます。


すべての本は、買えて、椅子に座ってドリンク飲みつつ読める。

(中には超こだわりの非売品の本たちもあり。!

店内で読む事はできますよ♪)


そして全体の雰囲気は、

よくある『古本屋さん』のイメージとは

全然違うんです。(*^o^*)


よくあるような、棚が店中に置かれ

本がぎゅうぎゅう詰められているあの風景ではなく、

本一冊一冊が大事にされている感じ。


古本屋さんとして、

大手古書店と同じ本があったりしますが、

Agostoに置いてあると、凄く大事に手に取りめくりたくなる。(*^.^*)


本は「量」ではなく、どう置かれるのかっていう「質」が

大事なんではないでしょうか。(-^□^-)


たくさんなくてもいい、

大事にされた本が一冊あれば豊かな時間になる。

Agostoの本たちを見てるとそう思います。


川越style




川越style




川越style


本をゆっくり楽しめるように、考えられた座席配置。

座った方が背中合わせになるように配置し、

それぞれがそれぞれ自分の世界に入っていけるように。


窓から外を眺めるもよし、

カウンターで店主の方と話すもよし、です。

↑特にソファ席は特等席♪


ソファに座って読む昔の日本。


川越style
1972年の暮しの手帳です。(*^o^*)


「おいしいものを食べたとき

心はゆったりとして

なにかひとにやさしいことをして上げたいような気持ちが

しみじみとひろがってゆきます

そのためのお役に立つように

心をこめてこの本を作りました」


古本の中でも、

女性向けの本は特に希少らしいんです。


料理にしても育児にしても雑貨にしても、

女性の本って、今全然残ってないらしいんです。


Agostoには大正時代の女性向け本もありますが、

例えば戦前という時代は、

戦争で本が焼けてしまったという側面もあるし、

火を起こす燃料としても使われていたそう。

(男の文学書は大事にされて。。。)


こういう本が、こんなにあるの貴重なので、

ぜひ手に取ってみてください♪



オープンの時と比べて、

変わった部分があると書きましたが、

一番の変化は、

文具・雑貨の品揃えが増えたことでしょうか。ヽ(゚◇゚ )ノ


「よくある文具ではなく、

大人の雰囲気の文具を置きたいと思っていたんです」


大人の雰囲気の文具たち、

ここにもAgostoのセンスを感じます。


川越style




川越style

白磁テープカッター




川越style
ペーパーナプキン。




川越style
マスキングテープは、

付箋にもラッピングにもラベリングにも使えるステーショナリー♪




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・レターパッド

・ワックルペーパー

・ワックスペーパーの文庫本カバー

・マガジンペーパーメモパッド

・クラフト紙テープ

こうやって見ると、紙の文具が多い事に気づきますね。


そこはAgostoがこだわっている部分。


紙の文具を置いて紙の本を置く。

電子書籍の時代だからこそ、

紙の手触り、紙の落ち着きに浸って欲しい、と。

活版印刷のポストカードまでありましたよ。(*^o^*)

凄いっ!凸凹してるんです。


考えてみると、

Agostoは木に囲まれたお店ですね。

椅子やテーブルは木。

本棚も木。

文具も本ももともと木。

この落ち着く雰囲気は、木がくれたものなんです。(*^o^*)



Agostoに来ると、

ドリンクもいつもワクワクするポイントです♪

聞いた事ない飲み物だけど、

ワクワクする名前が並んでる。(-^□^-)


川越style
・コーディアル

イギリスのハーブやフルーツを凝縮したオーガニックなシロップを、

イタリアのソーダで割ったもの。

・キナフォカード

キナコアイスにエスプレッソをかけて

・レモネード

・ザクロ100%ジュース

・オーガニックコーラ


・アランチャロッソ(イタリアのシチリアオレンジを使ったジュース)

・100%グアバジュース

・辛口ドライジンジャーエール

・サンペレグリノ


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・エスプレッソ

・カプチーノ

・ラテフレッド

・ルンゴ


そして・・・


・アイスフレーバーコーヒー。


日本ではあまり知られてないですが、

アメリカでは20年以上前から親しまれているコーヒー。


フレーバーコーヒーは、

焙煎した豆にシロップなどで風味付けしたものなんです。


豆自体に味をつける。


例えばバニラなど、

淹れたコーヒーのトッピングで使うのではなく、

豆自体にバニラシロップで風味付けします。


この、フレーバーコーヒーって・・・

衝撃的な味だったんですけど。。。(*^o^*)


見た目はブラックコーヒーに見えても、

香りがバニラ、味もバニラ。

凄くびっくり。(笑)


そしてナッツフレーバーは、

見た目ブラックだけど、ナッツの香りに味。

砂糖もミルクも入れずそのまま飲めます。


僕はAgostoメニューで、

このフレーバーコーヒーを推したい。!


デザートのように感じますが、後味スッキリ。

フレーバーコーヒー、川越で出してるお店ないと思います。

これは流行るといいなあ。



それから、珍しいかき氷も頂きました。
川越style

グラニテ。

イタリア風かき氷です♪

イタリア産ブラッドオレンジジュースの氷と、

イタリアンジェラートのコンビネーション。!



川越style

この酸っぱさが美味しい~。!

作る工程の音、

かき氷でよく聞く音「ガー!」という音ではなく、

「ザクッザクッ」と手で削ってる音がいいなと思いました。(-^□^-)



川越style

↑裏メニューとして、

ツイッター、FaceBookを見た!という方に

ローズマリーサングリアもあります。ヽ(゚◇゚ )ノ


メニューを見ているとよく分かるけど、

Agostoには

アメリカとイタリアを凄く感じるんですよね。


オープンの時にも感じた、

Agostoの

「川越とアメリカとイタリア」。


これは今も変わってなくてよかった。

ここで少し、Agosto店主のこれまでを。。。


川越style



☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*



店主の方は、10代後半から10年、

舞台芸術に関わってブルックリンやマンハッタンにいた方。

今でもブルックリンが大好きだそう。


また、添乗員として、

日本とイタリアを10年も行き来していたので、

イタリアのメニューも豊富なんです。♪

エスプレッソには、特にこだわり感じます。


川越style




川越style
アメリカにいた時代に買った本。

非売品ですが、店内で読む事はOKです♪



☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*



川越style


このお店の雰囲気だからでしょうか、

外国のお客さんも多いそう。

雰囲気なんとなく伝わるんでしょうね。


この時いた外国の方が読んでいたのは・・・

「ベルサイユのばら」でした。(-^□^-)


日本の本に、日本の昔の女性誌、

アメリカの本にアメリカのコーヒー、

イタリアの飲み物、そしてもうすぐイタリアで言うAgosto(8月)。



古本カフェAgosto。


古本屋さんとして見ても、

カフェとしても見ても、

どちらから見ても突出して洗練されています。
そして両方が組み合わさってるのが素敵。(*^o^*)


ちょうどお店に居た時に、遠くから

時の鐘が「ゴーーン」と鳴るのが聞こえてきました。


うん、やっぱり、確かにここは

川越とブルックリンとイタリアの集合体♪


川越style




川越style




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「Agosto」

月・火12:00-18:30(L.O18:00)

水・木お休み

金・土12:00-20:00(L.O19:30)

日12:00-18:00(L.O17:30)



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