神社本殿の中には、富士の絵が祭られていました。
目を凝らして見ると、
富士の周りには、大きな雲と二頭の竜。
神社建立の時からあるこの絵を見ると、
ここが富士信仰の神社だというのが、
はっきり分かります。
富士山。
世界遺産登録がニュースになりましたが、
大昔からこの山は信仰や芸術の対象・源で、
人々の生活に密接に関わってきましたよね。!
富士山にお参りに行きたいけれど、
行くのも大変登るのも大変という事で、
昔の人は、身近な山を富士に見立てて
お参りするようになりました。
それが日本中にある浅間神社。
そしてここ川越にも、富士信仰の浅間神社があって、
それがなんと・・・
川越で最も標高が高い場所に建てられているんです。♪
こういう話し素敵ですよね。(*^o^*)
「ここに自分たちの富士山を」
そういう想いを込めたんでしょうね。
川越の富士山。
その山に登り見下ろすと、
意外と遠くまで見渡せる事にびっくりしました。ヽ(゚◇゚ )ノ
今はビルやマンション、高い建物があるけれど、
昔はここから富士山が見えたのかも??
そんな事に思いを馳せるのが楽しいです。
地上からほんの2分くらいで辿り着く頂上でも、
この標高、木に覆われた頂上は、
ひんやりした空気で涼しかったですよ♪
本物の富士山もそうだし、
やっぱり高い山はそれだけで神秘的、
身近な富士山に登ってそう感じました。(*^o^*)
という川越の富士山と、
そこで年に一度行われている
富士浅間神社のお祭り「初山」へ。
「富士山」を違う角度から見つめたいと思って。
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*
川越の郭町、住宅街の中に突如大きな山が出現します。
それが・・・
富士見櫓跡。
櫓があったのは、ここが最も高い場所だったからですよね。
ここなら遠くまで見渡せるから、と。
「川越で一番標高がある」というのは、
昔の人にとって凄く重要な場所であり、
いろんな意味を持たせていた場所だったと思います。
(川越の)富士山の登山口は、こちら。♪
一直線です♪
この富士見櫓跡がある山の頂上に
富士浅間(せんげん)神社があり、
毎年7月13日に行われているお祭りが「初山(はつやま)」です。
初山とは、子どもの成長を願い、
元気な子を授かりますようにと願い、
子どもと初めて登る富士山だから、
初山と呼ばれているそうです。
登山道に沿って奉納されているのが、
「地口絵(ぢくち)絵灯篭」。
階段一段一段に奉納されています♪
富士浅間神社の伊藤さんによると、
「数年前より登山道に地口絵灯籠を奉納し、
夜の参道(階段)を照らし 幻想的な雰囲気を醸し出しています」
との事。(-^□^-)
灯篭の側面に、「成長守護」や「家内安全」など名入れをして奉納しています。♪
伊藤さんに見せてもらった
「江戸ぢくち事典」によると・・・
「地口絵とは、戯文を作る言葉遊び。
和歌や俳句、漢詩、能や浄瑠璃 歌舞伎の名せりふなどの言葉を
入れ替えるあそび」
言葉遊びの地口に、戯画を添えたもの、
それを「地口絵灯篭」と言えばいいでしょうか。
(『ティーベリー 』の渡部さん発見!)
一つ一つの灯篭を見ながら登ると、
あっというまに頂上に着きました。
川越の富士山、やっぱり2分くらいです。(*^o^*)
たった2分だけど、
さすが川越で最も標高がある所、
地上より涼しいです。
頂上にあるのは富士浅間神社。
ここが「初山」でお参りに訪れる神社です。!
この山の頂上には、いろんなスポットがあり
それぞれ意味合いが違うので、
この際しっかり区別できるよう
伊藤さんにきちんと教えてもらいました。
ここに明記します♪
まず、ここ富士見櫓跡というと、
「御嶽(おんたけ)神社」が有名ですよね。
そして、富士浅間神社もあるんですよ。!
「も」というのは、実はこの山には二つの神社があるんです。
左が御嶽神社、右が富士浅間神社。
神社が二つこうして並んでるのも凄いですね。(-^□^-)
ちなみにアニメ「神様はじめました」では、
ここが聖地になってます。♪
この二つの神社どう違うのは、
伊藤さんによると・・・
左の御嶽神社は山岳信仰。
江戸後期、伊藤開山さんという方が、
奥さんの病気を治したいと、木曽御嶽山に祈願に行き、
滝に打たれるなど修行に行った。
そうしたら奥さんの病気が劇的に回復。
そこからここ川越で御嶽神社を開いて広まった、と。
右の富士浅間神社は富士山信仰の神社ですね。
そして・・・
もう一つここには神社があり。。。
富士見稲荷神社もあります。
(やっぱり富士見ですね(*^.^*))
整理すると、この山には、
・富士見櫓跡があり
・御嶽神社があり
・富士浅間神社があり、
・富士見稲荷神社がある。
なんだかこれだけ揃うと
最強のパワースポットですね。(-^□^-)
そして、初山は
富士山にちなんだお祭りなので、
「富士浅間神社のお祭り」という言い方になります。(*^o^*)
と、こういう事なんです♪
伊藤さん、ありがとうございました。m(_ _ )m
初山というと、川越では
富士見町の浅間神社が有名ですが、
ここ郭町の浅間神社の初山も古くから行われています。
100年以上前から続いているお祭り。
富士信仰の神社は数多くあれど、
「初山祭」をやっているのは、川越でこの二つだけ。♪
富士見町の方もいいけど、
こちら伊藤さんの神社の初山には、
ずっと前から行きたいと思っていました。
数ヶ月前からの悲願。(笑)
いろいろ話し聞かせてくれる方だし、
なにしろここ一番標高ありますから。(*^o^*)
初山は、午後2時頃から午後9時まで御祈祷を行います。
お参り土産には、川越博物館横「道灌」さんの
あんころ餅を用意。!
それはもちろん・・・
富士に見立てていますヽ(゚◇゚ )ノ
あんころ餅、甘すぎずさっぱりした甘さで、
いくつでも食べられそうな味。(-^□^-)
初山、初めて来たのですが、
普通に登るのもいいけど、
こういう行事に合わせて登るとより楽しいですね♪
ここにもやっぱり、
お祭り特有の非日常感があって、
灯篭が奉納され、御祓いをしてくれ、富士山のあんころ餅が用意されてる。
その一つ一つが、
「今日は特別」と思わせてくれて、
この日をこの場所が愛おしく大事にしたいなと自然に思います。
お祭りって、
日常の再確認なのかな??なんて思ったり。(*^o^*)
初山、富士見町の浅間神社ももちろんいいけど、
こちら郭町の浅間神社もいいですよ~♪
自然があって静かだし、
なにより標高が一番。(←何度も言う(笑))
本物の富士山が祝世界遺産!という事で、
地元の身近にある富士山に
登ってみるのもいいかも知れませんよ♪
3つも神社があったり、
いろんな意味合いがあるので、
いろいろ感じるものがあるはず。!
自分たちの富士山をこれからも大事に。。。
夜9時まで行っている初山。
夜の様子を伊藤さんから写真頂きました♪
幻想的で素敵です。。。
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*
ちなみに、わらべ歌の「通りゃんせ」に出てくる、
『天神様の細道』は
登山口の入口すぐ右手にありますよ♪
見過ごしそうになるけど、
目を凝らして見つけてみてください。(*^o^*)