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肺腺癌ステージ1のつづき

(前回の話はこちら)

 

 

 

 

  ここでコロナか...

入院前日

コロナ第10波対応とのことで

家族の付き添い・面会が禁止に...

 

杏子さんの付き添いがなくなった

 

肝っ玉の小さい自分

大きな心の支えを失う

うぐぐぐぐ...

 

一人で入院手続きをして病室へ

荷物の整理をしていると

 

奥さんからお届け物で~すと↓

 

いつもリビングに飾ってある

2010年北海道家族旅行で買った置物

 

家族全員が病室にそろった

杏子さんなりの応援なんだろう

ただ俺までいるのは妙だなw

 

 

 

LINEの音声通話が鳴る

”下を見ろと”

となりの公園に杏子さんと純三郎

(ワイヤーリード装着)

 

 

俺を一番知り、

俺が一番知らない女性、杏子さん

ありがとう、がんばるよ

 

 

 

  肺はどれだけ切除?

自分のガンは赤丸のところのみで

肺の他の場所への転移は見られない

肉眼では

 

 

国立がんセンターより拝借↑

 

切除は4パターン

昔は右側の葉切除もしくは肺全摘が

主流だったようだが(親父は全摘だった)

 

CTや医療技術の発達で

転移の可能性が低い場合は

小さく切る手法もあるようで

今回は一番少ない

左上の部分切除でいきましょうとなった

 

開けてみて転移が懸念される場合

範囲を広げますとのことだった

 

 

 

  宇宙(そら)よりも遠い場所から

竹野内さん!

竹野内さん!

竹野内さん!

竹野内さん!

 

宇宙よりも遠い場所から名前を呼ばれる

 

大勢の人が自分の顔を覗き込んでいる...

 

「右手をグーパーして」

「今度は左手!」

とりあえず言われるがままに・・・

 

「OKで~す、意識戻りました~」

 

そうか、終わったのか

ストレッチャーで病室へ

 

 

 

  術式は?

胸腔鏡という術式で

上図のとおり3つの穴をあけてカメラと

道具を差し込んで行った

 

手術前に

どうしてがん細胞を

ピンポイントで狙えるのか謎で

先生に訊いた

カメラだけじゃ癌細胞を見つけるのは難しそう

 

(そういうことを訊く人はめずらしいそうで)

先生が嬉しそうに?説明される

 

 

驚くべき方法だった

 

全身麻酔をかける前に

CTでがん細胞を狙って外から

注射で色をつけるという

 

麻酔をかける前に実施するのは

息を止める必要があるから

 

一見痛そうだが、全然大丈夫

ただ針が肺に到達した瞬間は分かる

 

針は見ない方がいい

鍼灸院の親玉みたいな長さなんで

 

このあと手術室へ移動し

文頭の目が覚めるところへ・・・

 

 

 

  術後~退院までの流れ

1日目:

入院

 

2日目:

手術(8:30~12:00終了)

体が多くの管で機械に

つながったまま病棟へ

 

3日目:

14:00に管の半分くらい外される

18:00に全ての管が外される

歩行リハビリ5mでギブアップ

レントゲン診断(肺の空気漏れ確認)

夕食から食事が出た

 

4日目:

歩行リハビリ20mでギブアップ

レントゲン診断(空気漏れなし)

 

5日目:

歩行リハビリ20m×10本達成

レントゲン診断(空気漏れなし)

 

6日目:

退院

 

この手術は術後の管の半分が

抜けるまでの26時間(自分の場合)が山場

体の自由が利かない

でもここだけ、ここを乗り切れば

なんとかなる

 

痛みは点滴の医療麻薬パワーで

ほぼ感じない

 

 

 

退院直前のレントゲン↓

 

オレンジ色で塗った部分が今回切除した部分

(説明がないと見ただけでは分からなかった)

 

 

患部の色合いと硬さから

予定の1.5倍ほど大きめに

切除したそうだ

 

縫合はチタン製の医療ホチキスで行われ

抜糸はせずこのまま一生付き合うらしい

 

このレントゲンは

肺が空気漏れを起こして

しぼんでいないかチェックするため

一応良好

 

 

  備品について

今回大正解だったのは

個室をチョイスしたところ

 

4人部屋に対して+7000円/日と高額だが

弱っているときこそ

自分のペースで過ごしたかった

 

ビジネスホテルのちょっといい部屋

って雰囲気だった

 

深夜にタンを吐く時

深夜に尿瓶を使う時

気を遣う必要がない

テレビの音量も自由だ、大画面だし

(ホテル離雑踏並み)

 

看護師さんってすごい

24時間いつでも来てくれるし

昼勤・夜勤の引継ぎが素晴らしい

大きな感謝を伝えたかったが

ありがとうございますしか

言葉が見つからなかった

 

 

 

あと、タオルパジャマ類

全てレンタルの使い放題にした

 

やっぱ体がうまく動かせないから

普段、起きないようなことも起きて

汚してしまう

 

靴は失敗だった

院内での転倒防止で

クロックス、サンダル不可なんで

スニーカーで行ったけど

脱ぎ履きが大変

安いスリッポンみたいな靴がいい

 

 

 

 

  当面の生活は・・・?

・重い物を持つのはダメ

・力むのはダメ

・激しい運動はダメ(もちろんロードも)

・生活は普通でOK

 散歩などの軽い運動は大歓迎

 

要は肺の縫合部が破れる可能性があるため

無理は絶対ダメだけど

肺機能が衰えるのは避けたいから

日々散歩程度はせよとのこと

 

毎日歩くぞぉ~!

 

 

 

 

  次のステップへ

 

ただいま、純三郎!

とりあえず乾杯♪

(ノンアル、当面禁酒)

 

 

現在、取り除いた部位の病理検査を

行っている

がん細胞の悪性度を確認して

次の治療を選定するそうだ

(抗がん剤や放射線など) 

 

切ってハイ、おしまい!

とならないのが癌の辛いところだな

 

つづき(病理検査結果)はこちら